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Xジェンダー不定性 青年期2 違和感
青年期シリーズ第2弾です
高校は大規模校に進学したのですが、1年の夏頃に自分は周りの女子と何かが違うような気がしていることに気付き始めました
中学までは自分も周りも子どもっぽかったので、ジェンダーというものに目をつぶろうと思えば瞑れないこともなかったのですが、進学先の高校は周りの精神年齢が高いのか、みんなが大人びて見えました
革の鞄とは別に持つサブバックも、ちょっとしたポーチも、何もかもがどこか大人っぽいデザインなのです
それだけではなく、笑いのツボや誕生日に友達に贈るものまで、傍から見ていると「なぜ」が多かったものの、でも心のどこかでそれらは「女っぽい」ということはなんとなく分かっていました
なぜ、そこが笑いのツボなのか
(俺にはわからん)
なぜ、その贈り物が可愛いものとして喜ばれているのか
(俺にはわからん)
考えれば考えるほど「女子は分からん」と頭がグルグルすることが多かったです
そのため、少しずつ「実は自分は本当は女子の価値観や感性が、欠けているのでは」と思うようになりました
ちなみに、これらのことは何故か数学の授業中に考えることが多かったです笑
高校3年になると、やっと「性同一性障害」という言葉が世の中に浸透し始めたので、一時期は自分もトランスジェンダーなのだろうかと思ったこともありますが、でも24時間常に心が男であるために違和感があるかというとそうでもなく、この問題は数年考えることとなりました
この「実は自分は女ではないのかもしれない」という気持ちを言語化するのは難しいですが、でも成人した今でもたびたび感じることで、そのたびに同時にセクシャルマイノリティを痛感せざるを得ない瞬間でもあるため、いつも少しだけ沈んだ気持ちになります
また、流行りの少年漫画についてクラスの男子が話しているのが聞こえてきたり、男子同士でふざけ合っているのを見たりすると、どこか羨ましい気持ちにもなっていました
今でこそ、美少女アニメに対してイケメンアニメというものも流行っていますが、当時の少年マンガといえば男子の読み物というイメージが強く、今ほど女性が堂々と読むものではありませんでした
しかも、自分の読み方も今の女性の読者の方々の「推し」とは違って、作品そのものの緩急を楽しむ方が強かったのも確かです(好きなキャラはいましたが)
ですので、クラスの男子が自分の好きな少年漫画の話をしていると、輪の中に入って「俺も昨日のアレ読んだよ」などと言いたい気持ちがありました
でも、多感で陰キャだった高校時代の自分は、自分のセクシュアリティを出すことなど絶対にできず、いつも「いいなあー」と、チラチラ見るだけでした
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