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僕がヴォーカリストになったわけ


僕は「歌を唄うことがヴォーカリスト」では無いって

いつも心の片隅で想っています。

…僕はまたひねくれたことを言っているんだろうか?

…いや、でもコレ、結構大切なことです。

って、今回も相変わらず僕のことではありますが、

大切なことを伝えておきたいので、書きました。

歌を唄うことで自分を見つけたい方や

夢や目標を持って生きている方にとって

この僕の考え方が何かの時に参考にでもなればいいなと思ったので、

僕が想ってきたことではありますが、読んでみて欲しいです。


僕は元々ギターリストだった


僕は元々、ギターリストでした。

ですが、途中から

ヴォーカリストとして道を歩むことになりました。

実は僕は、子供の頃は

唄うことが大嫌いでした。


なのに、とあることがきっかけで歌を唄うことが好きになり、

現在にまで至っています。

そんな僕ですが、どうしてヴォーカリストの道を選択したのかと言うと、

「歌を唄うって、誰でもできること」だからです。

それと、ステージに立った時、

ヴォーカルだったら片手や両手が空いて、

体全体を使って想いを表せるからだったんです。

何が言いたいのかというと、

唄うことは、特別な技術を習得しないと取り扱えないものではなく

人間の体に最初から備わっている標準な機能だから、

それを使ってアクション(しぐさや動き)を取れば

人間誰もがその行動の取り方が分かることから、

「伝わりやすく、伝えやすく、感動してもらいやすい。」

と、ピンときたからだったんです。

その瞬間から僕は、本当のヴォーカリストを目指し始めました。

そう思えば、僕はヴォーカリストになりたかったというより、

パフォーマーになりたかったのだと思います。

さらに言えば、本当はコミュニケーターになりたかったんだと思います。

僕は基本的に、偏屈者で不器用で、発達障がい者であることから

何かと自分への拭い去れないコンプレックスが多く大きいため、

故にずっと(今でも現在進行で)

コミュニケーションが上手くなりたいと思っていたことから、

歌を唄い、真ん中に立つことを選んだのです。

言葉を取り扱いながら、歌を唄いながら、人の前に立って、

体全体でメッセージを届けることを磨けば、

コミュニケーションが上手くなると信じていたからなんです。


だから、歌を唄うことをある程度やって行った今、

歳を重ねてたどり着いた形が、今では

「MCをやること」なんですね。


ヴォーカルが上手いからヴォーカリストになれるってわけじゃない


そんな僕が、ヴォーカリストとして皆さんに伝えておきたいことがあります。

それは「歌が上手くても、ちゃんと唄うことができてなかったらヴォーカリストにはなれないし、

ちゃんと唄うことができていれば、歌が上手く無くてもヴォーカリストになれる。」


ということです。

これはどういうことかと言うと、ちゃんと唄うってのは、

「舞台の上などから聴き手に対して、

最適にコミュニケーションが届けられているかどうか」

なんですね。

唄が上手かっても、何かしらのパフォーマンスがなく

ただボーっと立って唄ってるだけの人より、

歌がさほど上手じゃなくても、体を使ってしぐさで見せて

歌で何かを伝えたいって気持ちを表してる人の方が、

観てて聴いてて、グッときませんか?

ちゃんと疎通のあるトークをしてくれたり、

唄いながら身振り手振りでコミュニケーションを取ってくれる人の方が、

観て聴いている人からすれば、接してくれた感があって、

楽しくて嬉しいですよね。


なので本当は、プロのヴォーカルになるには、

話せるようになることや、

進められるようになることや、

接すること
だと思います。

ただ喋っていればいいわけでもないし、

ただ唄っていればいいわけでもない。


話せるというのは、

「進行するように話す」ことです。


分かりやすく言えば、言語を

「いつ どこで だれが なにを どのように」

の順に話すのが話の基本であるように、

話をすることで、自分達のステージを演出しながら進行することなんですね。

そうすることができれば、かっこいいヴォーカリストとして、

歌い手として大切なことを伝える立場として、

オーディエンスと接することができるんです。


まとめ:ヴォーカルは歌を磨くより、人間を磨くことが大切なパート


こんな感じで、僕がこんなことを想いながら、

ずっとヴォーカルを磨いてきました。

もちろん大前提として、歌が上手くないと

ヴォーカリストとして見てもらえないって現実は付きまとうものですが、

かといって、歌唱の実力はどうしても、その人の身体能力や

生活してきた環境によって決まってくるとこもあるので、

全てのヴォーカリストが神レベルで歌が上手いってわけではありません。

だからといって、クソ上手い人でないとアウト!ってわけでもない。

そんな感じで、唄が上手くなることだけが

ヴォーカリストであるべきだって誰が決めたのか。


そう思えば、歌唱力の上位を狙うことより、

「人気のあるキャラクターになること」を狙うことの方が、


悪いですが、もっと難しいことだと思いますし、

逆に、そこにストンとハマることさえできれば、実は一番簡単です。

そこの大切さを唱えるヴォーカリストは、

今の時代でもまだまだ少ないと思います。

でも大丈夫です、私達人間って、自分の個性をしっかりと磨いていけば、

比例して、ちゃんと歌も上手くなって行くようになっています。

僕は限りなく、そうでした。

だって、人間の心理で考えても、

キャラが立って名前が立つようになって行った方が

その自分の名前を汚さないために

真の実力も磨くようになるものですからね。


なので、歌唱力を磨くなら、

先に、人間力を磨きましょう。

歌が上手くなるために大切なのは、本当は

唄(Vocal)より、

対話(Communication)だということです。




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