灰色から赤い実弾けてまた灰色。myストーリー③
こんにちは!インテリアデコレーターのayakaです!
ミッションのきっかけとなったストーリーについて。
前々回は貝のような幼少期から、
前回は青年期に両親と進路をめぐって「普通」が嫌いになったという話をしました。
・灰色の毎日からイギリスへ
希望からかけ離れた短大の学部で、ジブンの夢からは程遠い、そのままだと確実にかなわない。
でも親の言う通りの「普通」の人生になるなんて耐えられない!!どうにかしたい!!
そんな毎日で泣いては空っぽに感じる短大での生活。
そんな中、1つの夢だった大好きなイギリスに短期留学に!!
本当は1年間留学、など長期の留学が夢でした。でも金銭的にも、親の了承も得られるはずがなく・・・
留学は短大の春休み、たった1か月でした。
私はその日のためにアルバイトでお金を貯めて。
平日はロンドン大学で英語を学ぶ。最初に全体でクラス決めテストをしました。普段からイギリス人の先生にやたらと話しかけていたこと(笑)、毎日の英語日記や映画をひたすら観ることが役立ちました。
ホームステイ先はロンドンの北の方のArchway。穏やかなおじいちゃんおばあちゃん夫婦の小さなフラット(3階建てで3階まで自宅のアパートメント)でした。
・赤い実はじけた!
ずっと夢見ていたイギリスでの生活は言うまでもなく、興奮と感動でいっぱいでした。
TUBEと呼ばれる地下鉄での待ち時間でカラフルな広告を見ている電車待ち時間さえも愛おしい。
子供の頃から好きだったイギリスの風景、羊が雲のように散っている和やかな田園風景を眺め
不思議の国のアリスや大学で有名なオックスフォードやシェイクスピアの生家ストラトフォードにも行くことができました。
ロンドンの行きたかった場所全てはいけませんでしたが、その毎日の風景が私には新鮮で、普段の暗い毎日とは別物に感じました。
何よりもピンクやブルーの家、パレットのような住宅街。
外にはビビットな紫のお花が沢山咲いていたり。看板もおしゃれ。
すべてが上手くミックスされ
街がアートだ!
古本屋さんだ、と思いお店の中に入ってのショッキングピンクにレトロなヴィンテージな本が並んでいたり、
ロンドンという大都市の中で普通にある日常の、
色遣いやテイストのギャップに惹かれました。
イギリスでの時間がくれたもの、
それは色やスタイル、テイストのミックスによって
私の中の感性が弾ける感覚でした。
赤い実、はじけた!
・色とスタイルミックスが作り出すデザイン
それから私はこの色とスタイルをミックスした弾けた感覚をデザインに生かそう、と思いました。
ただいつかグラフィックデザイナーになるために一人で勉強しポートフォリオ(作品集)を作るばかりでしたが、
この頃から
色とスタイルミックスが作り出すギャップのあるデザイン、
その人らしい個性を表現するデザイン、に夢中になりました。
それから海外らしいカラフルなデザイン、イギリスのインテリア本や暮らし方の本は以前に増してやたらと見るになりました。
そんなカラフルでジブンらしいインテリアの本を見ている時間だけは幸せでした。
でも、現実はそう甘くありません。
私のいる全く畑違いの学校からデザイナーになんて叶わず。
デザイン学校からでも経験無くデザイナーになるというのは難しいというのに・・・
卒業後そのまま夢は叶えられないとその時点では就職しようとおもいました。
・内定先倒産からのまさかのOLデビュー
それでも好きなことには携わりたいと、英会話学校に内定しました。(入社時期が選べて半年はワーキングホリデーでオーストラリア行こう!とか考えました・・・どんだけ海外行きたかったんだろう笑)
その内定先が短大2年の秋・・・
まさかの倒産!!!!!
そのまま結局ギリギリまでもがいて、
デザイン会社でインターンシップしてみたりしても、
短大まで出させてもらったのに無給・・・?生活できないし・・・やはり無理。と考え
就職を進める短大の就職課に半ば急かされ・・・(そりゃあ急かす!笑 倒産パターン内定取り消しなんて普通ないらしい)
卒業ギリギリギリギリチョップで(笑)、まさかの飲食店への食品卸売会社に内定が決まり、
営業事務職で「OL」デビューしました。
せめて3月に一人でスウェーデンに行こう!と思いました。(だからどんだけ海外行きたかったんだろう?笑)
なのに、まさかの、「3月から出社してきてください。研修期間です。」と。
・自暴自棄
もうこの頃は「私は全てが何も叶えられない!!!」
と思い、もはや自暴自棄になりました。自分で選択したにもかかわらず。
暴飲暴食もして人生で一番太ってた時期。(笑)
私の人生ってなんてつまらない人生なんだ。とまで思うほど。
大きな安定した企業に内定して、職も営業事務。
それだけで両親は安心したようで私と顔を合わせればあんなにケンカの絶えなかった父が機嫌がよく笑顔でした。
その安心した顔をみて親の敷いたレールからは逃れられない、そんな感覚になってしまい。
あんなに感性を生かした仕事を絶対やりたいと子供の頃から思っていたのに、短大進学した時のようにまた希望とは正反対の環境。
決めたのもジブン。ジブンはまた何も叶えられない。ここ数年の願いも行動も意味がなかった。
でも絶対夢はあきらめない、そう思いながらも新社会人として慣れない仕事をまずは覚えることに必死でした。
・私らしく生きる
自分のやりたいことができない。自分は自分らしく毎日を過ごせないんだ。
もがいても何も変わらなくて。
でもその苦しみがあったからこそ
今、「思い通り」「毎日快適に楽しい」そうでない人に向けてもっとその日常を特別にしたいという思いがあるんだと思います。
「思い通り」になんてなりません。
毎日は苦難の連続です。もしくは平坦。それはとてもありがたいこと。
若いころは、願って行動したら絶対叶う、きっとなりたいものになれるくらいの単純な思い込みさえありました。
まわりに大切な家族や友人がいて当たり前の感覚でさえいました。
目標や幸せなことを願って行動すること、努力は大切なこと。
でもあんなに現実から目を背けたかった時期
努力の仕方や思考回路、悩むエネルギーをもっとその時楽しめる方向へもっていけていたら・・・
どんなに楽しかっただろう、と思います。
もし、自分で毎日を楽しもうと違う遠い世界を夢見るんじゃなくて、目の前にあるジブンの部屋という世界をまず自分らしく変えることができていたら・・・
自分が好きなものに囲まれて身を置ける時間があったら・・・
自分の部屋づくりを通して自分と向き合えていたら・・・
平坦で嫌なことや思い通りいかない毎日の方が当たり前です。
むしろそんな日々を、そんな自分を愛せないと楽しく暮らすなんて無理ですよね。
「素朴な毎日を愛する」そんなイギリスの大好きな考え方がそこで必要でした。
・日々に追われる中でできるジブンらしい暮らし
人生のステージにおいても、全力で好きなことを楽しめる時期や、誰か(子や親など)サポートする時期、忙しく自分のことばかりできない時期、
日々に追われること
そういうことは今思えば、当たり前だと思います。若いころは分からなかったことが歳をおうごとに理解できるようになりました。(恥)
どんな毎日でも、目の前にある課題や限られた時間があり、思い通りとはいきませんよね・・・
そんな毎日を、暮らす住環境に自分らしさをプラス+するということは
凄く意味のあることだと思います。
外で良いこと、悪いことがあったどんな日にもジブンが帰る家があるのです。
自分の足元を見て、自分と向き合う。
好きな色や好きなもの、憧れや夢を考えジブンらしさを部屋づくりで表現する。それだけでも、毎日に対する思いが変わります。
自己表現は自分を変える!
そして今の当たり前の毎日を特別なものにしたい。
その毎日はかけがえのない日常なんだよ!大切に!
意外と長くなるストーリー・・・
ここから次はインテリアデコレーターを始めるまでのストーリーを・・・
お付き合いいただけると嬉しいです。(笑)
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