オカモトタツヤ / キドックス

NPO法人キドックスの事務局長。人と動物が共生する社会を目指し、不登校や引きこもりなど…

オカモトタツヤ / キドックス

NPO法人キドックスの事務局長。人と動物が共生する社会を目指し、不登校や引きこもりなどの悩みを抱える青少年の支援および捨て犬の保護活動を行っています。週末は保護犬と出会えるカフェ「キドックスカフェ」でも働いています。スイーツも作ります。何でもします。

最近の記事

こどもからの贈り物

先週のキドックスカフェ。 閉店作業をしているなかで一人の女性がご来店され、 「これを寄付をしたいのですが」と 2本の水色の首輪を渡してくれました。 話を聞くと、小学生の娘さんからの贈り物だということ。 キドックスカフェに何度か遊びに来てくれ、保護犬たちのために自分でも何かしたいと考え、大切なお年玉の中から保護犬たちが少しでもオシャレになるようにと、選んでくれたそうです。 大好きだったごまがトライアルに行ってしまい、会えなくなったことがショックで直接は来ることが出来なかっ

    • 動物を飼う覚悟

      「安易に動物を飼わないで、飼うなら覚悟をもって。」 コロナ禍のペットブームやそれに伴った飼育放棄増加の現状を憂慮してよく聞くようになった言葉です。 動物を飼う覚悟、これは譲渡活動をしている私たちも本当に大切にしていることだし、実際に譲渡の際に、里親様にこの「覚悟」を求めています。 一方で、動物を初めて飼う人が出来る「覚悟」ってどういうものだろうと最近よく考えます。 恥ずかしながら、私が初めて犬を飼った時を思い返してみると、この先どんな困難なことがあろうとも不退転の覚悟で

      • 見て、考えて、行動する

        年が明けてから、たろちゃん、もちゃ、まろんが続々と卒業したキドックス。現在もかごめがトライアル中と嬉しい波は続いています。 そして、保護犬が卒業しシェルターに空きが出ると、また新しく犬をレスキューし、キドックスでの家庭犬トレーニングが始まります。 もちゃとまろんを担当していたOさんとSさんは、 今回ゆきとつくねの担当になりました。キドックスでの活動歴はまだ浅いものの、 もちゃとまろんと日々取り組んできたお世話やトレーニング、その経験を踏まえて。 保護犬のお世話やトレーニ

        • 結果を焦らず、相手と向き合う

          野犬として生活していたごま。 保護されるまで人と接したこともなく、 キドックスでの生活もたくさんの初めてに不安と緊張でいっぱいです。 そんな人を知らなかったごま、意外にも日々のケアは簡単です。 理由は不安や緊張を感じた時に、ごまは身体が固まるから。 他の保護犬がとても苦手な爪切りだって、苦労することなく出来ます。 それでも担当Aさんは少しだけ爪を切ったところで、今日はここまでと終わります。 「爪を切ること」と、「ごまが爪切りを受入れること」は違うから。 ごまにとって必要

          いのちと向き合う

          茨城動物指導センターから新たに収容犬を2頭保護しました。 センターの現在の収容犬の頭数は110頭。 同行してくださった職員からは、以前に比べ少し頭数が減ったと発言がありましたが、それでもまだ100頭を超える犬たちがセンターにはいます。 センターに収容されている多くの人馴れしていない犬たちも、 時間と愛情とお金をかければ、人と過ごすことが出来ない犬はいないでしょう。 実際にセンターで犬たちと対面すると、この仔も保護できるのではないか、 もっと保護できるのではないかという、

          あいさつの意味

          すこし時間が空いたのですが、キドックス年末恒例の筑波山登山の話。 コロナ禍で野外活動する人が増えたのか、例年より賑わいを見せる筑波山。 登山中も下山する人たちとたくさんすれ違います。 個人的に登山中はすれ違う相手より先に「こんにちは」と声をかけることを密かなミッションにしているのですが(笑)、 そんな個人的なミッションとは関係あってもなくても・・・山での出会いは挨拶で溢れているのです。 礼儀正しいけど、人見知りで他人に積極的に干渉しない日本人。 そんな日本人が自分から躊