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中味を想像してもらった方が効果的かもしれない。

オムそばを撮影した。玉子にとじられた状態だと中に何が入っているかわからない。わからないから興味がわくことだってある。卵を破って中の焼きそばを見せると、オムそばだとすぐにわかる。ストレートに認識できるのは確かだ。しかし、ストレートすぎて『間』がなくなってしまうというか、見ている人が想像したことを埋め込んでいく場所がなくなってしまい他人事のような感覚で終わってしまう。

もちろん、この表現方法は目的によって使えないケースもあるのだが、書物などの行間の取り方と同じで、エッセイのようなものは行間を開けて、読み手の想像した部分を行間という『間』の中に入れるようにすることで、エッセイの世界へ読者が入りやすくしている。それと同じことをビジュアルでやっているのだ。

今回の場合は、箸で割る瞬間を使ってみた。これが箸ではなく、スプーンだったら、フォークだったら、ナイフだったらどうだろう。きっと違うものを想像するだろう。こうしたテクニックを使い分けることで色んな仕掛けを作り上げて、一つのプロモーションが完成する。

このテクニックがなければ、きっと同じことを同じレベルで何回も伝えるだけになる。良くある話なのだが。

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