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恋愛と結婚は別物「源氏物語」

「源氏物語」の第二巻「帚木」を読了。
五月雨のある夜、宮中に宿直する源氏のもとに若い公達が集って「雨夜の品定め」を行うシーンです。
若い男性(女性も)が集まると、異性のことをあれこれと話し合うのは、昔も今も変わりませんね。

内容は、「恋愛と結婚は別」ということ。
恋愛だと、容姿や気の利いたやりとりなどが楽しいですが。
結婚となると、家庭を任せられる、稼ぎがある、家族と仲良くやっていけるなどの、現実的な問題への対応力が重要になります。
「馬鹿な女ほど可愛い」などという言葉がありますが。
これはあくまでも恋愛に限った話ですね。

それにしても、1000年も前の女性(紫式部)が、若い男性の「品定め」を生き生きと描いていることに驚きました。

それに比べて、現代のプリンセスはどうなのか?
甘いマスクとささやきに、コロリと参ってしまったように感じます。
30歳になっても稼ぎがまだ無い男のところに、国民の大反対を押し切って駆け落ちしようとしています。
みんなが反対するのは、税金が使われるということもありますが、内容の伴わない男との結婚は破綻する、という世間知があるからこそ。
好きな人との幸せな結婚を夢見る男女はいつの時代にもいますが、恋愛と結婚を区別しないと、結局は不幸になってしまうのですけどね。

「源氏物語」には、結婚した後のお互いの努力の大切さも描かれていました。
結婚はゴールではなく、スタートなのです。

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