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さがす

心を向けているものが
目に飛び込んでくる。
 
何かに注意を向けていると
それに関連したものごとに
目が行きやすくなるものだ。
 
猫好きは、道を歩いていても、SNSを見ていても、
猫をすぐに見つける。
 
喜びを与えてくれるステキなものを
脳は認識しやすい。
 
人の好みは千差万別なので
同じものを見ていても、見る所が違っていたとは
よくあることだ。
 

自分に何か役立つことも
アンテナを立てていると
目に入って来やすくなる。
 
以前は何となく通り過ぎていたものの中に、
何らかの意味を見出すこともある。
 
超個人的なメッセージである。
 

逆にいえば、
何らかのメッセージを受け取りたければ、
こちらから意志をもって
探しに行けば良い。
 

メッセージは、言葉であるとは限らない。
 
木々の葉が風に揺れる音で
無常を悟った人もいる。
 
これを仏教では、
仏の加持が宿った(葉が風に揺れる)音が
無常を悟らせたのだという。
 
五感で感じられる世界でも、
仏の加持が現れる理屈を
考えることが好きだった筆者はいろいろ考えていた。
 
いろいろ授業を受けて見つけた答えが一つある。
 

我々が見ている世界は、
眼・耳・鼻・口・身体の感覚器官で外界の情報を受け取って
電気信号みたいに脳へ送って
脳がそれを再生して我々に見せている。
 
形や重さがあるものを
直接知覚しているのではない。
 
意識に映された映像や感覚を経験していることになる。
 

ならば、
経験していることは、客体となった意識の一部になる。
 
ということは、
仏陀が我々を助けようとして
変化してサインを出していることも
何だかあり得そうな気がする。
 
全ては意識の中の働きだからだ。
 

そう思ってみると、
世の中にはサインが結構あるような気がしてくる。
 

幸せになるために
それを探すのだ。
 
ゾロ目だったり、
自分の誕生日だったり、
見た数字が特別だったら何かのメッセージだ。
 
ゾロ目の意味も、誕生日の意味も、続きナンバーの意味も、
最近はネットで検索できる。
 
何だか楽しくなってくる。
 

あるいは嬉しいことを探す。
ありがたいことを探す。
安心していること、満足していることを探す。
 
自分の褒められるところを探す。
 
毎日習慣にしていると、
幸せを見つけやすい心の目線ができてくる。
 

放っておくと、生存本能故に、
人は嫌なことに目が行きやすくなるものだ。
でもそれは、必要最小限で良い。
 

自分を幸せにするもの
自分への天からのメッセージ(超個人的)を探す。
 
これが今日の幸せツールである。
 

直子デチェン
1970年千葉県出身
1999年初渡印
チベタン・ライブラリー講座履修
2003年〜2016年
ダラムサラ仏教論理大学聴講(全科目履修)
ブログ https://note.com/dechenblog
のんびりしたインド生活、旅日記、仏教話をつらつら記す。
龍樹著『中論』・仏護著『ブッダパーリタ(仏護註)』・月称著『顕句論』・ツォンカパ著
『正理の海』翻訳
https://www.dechen.jp/ で公開

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