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思考よりも感覚を

『何も考えない』

いつもの朝の日課をこなしているときに浮かんだ言葉。

確かに最近考えすぎている。
右から左から前から後ろから遠くから近くから
全ての方向から入って来る情報。
そしてそれらを頭の中で処理して
感情という形で外に出して見たり
知識という形で落とし込んだり
「体の工場」がフル稼働している。

その中で処理しきれないものは中途半端に脇に積み上げられ
考えても答えが出ない案件なのに、来る日も来る日も考える。
答えが出ないものは考えても仕方ない、
と分かってはいるものの、考えてしまう。
そして考えること自体に囚われてしまう。

今朝の言葉は、ここらで一旦しっかり腹を据えて
「考えないこと」を実践しなさい、
という心からの指令だったのかもしれない。


今日は快晴である。

秋も深まって来ると、天気もどんどん悪くなってくるこの地域。
青空の日は貴重だ。

朝の澄んだ空気の中ジョギングに出た。
木々の間から低い朝日がオレンジ色の光を地面に投げかける。
そこにゆっくり、でも止まることなく
ひらひらと舞い落ちる黄色い葉っぱ。

映画みたいな、嘘みたいな光景だった。

この瞬間にそこにいられたことに
心底感謝した。

今日はたまたまタイミングが良かったのかもしれない。
でも確実に言えるのは、外に出て歩いたり走ったり
あるいは一心に何かしているとガチガチだった頭の中が緩んでくる。
緩んで隙間ができたからこそ
見えるものに感動したり
感じることに感謝したり
することができる。

緩んだ状態をずっと保つのが理想だけれど
それにはきっと相当修行が必要だろう。

それでもあきらめず、日々緩めることを
意識すると良いのかもしれない。
頭の活動を緩めると
心に辿り着くことができる。
心の思考は体の工場に負担をかけない。

『考える』より『感じる』ことに
フォーカスしていこうと思った、そんな朝だった。


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