5/1放送分「八十八夜」
5/1は八十八夜です。八十八夜とは立春から数えて88日目で、春から夏への節目の日とされています。
唱歌『茶摘み』で「夏も近づく八十八夜~♪」と歌われているように、新茶の摘み取り時期でもあります。この頃に摘まれたお茶は、味や栄養価の面においても極上のものとされ、飲むと長生きできるという言い伝えもあります。
また、末広がりの“八”が並ぶ縁起の良い日でもあることから、農作業の目安の日や、夏じたくを始める吉日として親しまれています。
新茶は、その年に初めて出た新芽を、摘み取って作る一番茶のこと。鹿児島県などの温暖な地域から新茶が出荷され、だんだんと北上してゆきます。
緑茶には、カテキン、ビタミンC、テアニンなどのアミノ酸やカフェインといった、からだに良い成分が含まれています。そのほか、抗酸化作用、発ガン抑制、血中コレステロールの低下、抗菌作用、精神安定などの効能もあります。
新茶となる若葉は「みずみずしく、さわやかな香り」の特徴があります。また若葉にはテアニンがたっぷり含まれており、リラックスさせたり、集中力を高めたりする効能があると言われています。
新茶は例年5月下旬頃から出回りますので、ぜひ飲んでいただきたいですが、急須がなく淹れられないという方がおられるかもしれません。紅茶のようにフィルター入りで売られているものを買ったり、100円ショップに売っている茶こしやお茶パックを使ったり、最近ではコーヒーのドリップとフィルターを使う淹れ方も提案されています。
お茶は急須で入れなくちゃと身構えずに、便利なグッズを使うなどして、ご自身の淹れやすい、飲みやすい方法で、新茶を味わってみてはいかがでしょうか。
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