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鹿って米ぬか好きなん知ってた?

私は知らんかった。何なら鹿せんべいの原料ってことも知らんかった。

友人ふたりと奈良にでかけた。月イチ程度でランチをする仲間で、次回は奈良に行こうと決定した。友人Kさんが車を出してくれたので、ドライブも楽しみながらのおでかけになった。

新大宮の「くるみの木」でランチ予約をしていたが、1時間前ぐらいに着いたので、時間調整に鴻ノ池公園のスタバへ行き、鴻ノ池を見ながらお茶してのんびり。

池の水面がキラキラ
それぞれ旬なものを飲む

時間になり、くるみの木へ移動。ここはいつきてもおしゃれだしおいしいし、居心地が良い。雑貨もセンスがよくて目の保養になる。

本日のランチ、メインは鶏団子と根菜の炊合せ。茄子の揚げ田楽、柑橘と水菜のサラダ、苺のゼリー、大和麩のお味噌汁と芹とじゃこのご飯とともに。
紅玉と柿のタタン・バニアライス添え

くるみの木のあとは、久々に奈良の鹿と戯れたいという友人Kさんのリクエストで奈良公園に。のんびり奈良公園を散歩したのは久々で楽しかった。観光客が少なくのんびりできたのもよい。
せっかくなので鹿せんべいを買って食べさせたが、手に持った途端ロックオンされ寄ってこられるわ背中から頭突きされるわで、ちょっとイラッとしてしまった。のんびり鹿とおわたむれという感じじゃなかったのが残念だった。笑

鹿に囲まれるKさん

奈良県庁の屋上が無料開放されており、展望スペースや屋上庭園で休憩ができるので、トイレ休憩がてら訪れた。天気が良く遠くまで見たわせて気持ちがいい。山焼き直後の若草山や広大な奈良公園、五重塔、春日山の原生林などの奈良らしい景色に癒やされた。
車は奈良県庁の駐車場に停めたが、平日は2時間無料になるらしい。2時間以内に車を出せたので料金がかからずラッキーだった。

奈良県庁からの眺め

車で来ているから若草山ドライブウェイを走ろうということになり、若草山展望台へ。夕焼けには少し早い時間帯で、風は冷たかったが、見晴らしの良さに気をよくしてしばらく眺める。時折鹿がおり、奈良らしい景色にここでも癒やされる。奈良公園の鹿にくらべ、若草山の鹿はおだやかなに感じられた。

しばらくすると、自転車でおっちゃんがやってきた。するとおっちゃんをめがけて鹿が集まるではないか。なにごと?おっちゃんは鹿使い?
おっちゃんはリュックを下ろすと、袋を取り出し、封を開けて何かを撒き始めると鹿が撒いたものを食べ始めた。「これは何ですか?」と聞くと、米ぬかだという。鹿せんべいの原料にもなっていて、鹿の好物だそうだ(鹿せんべいは米ぬかと小麦粉で作られている)。

動画に撮ったので見てほしい↓

おっちゃんは手慣れた様子で、米ぬかを均等に振り分けていた

くわしく聞くとおっちゃんは、週に2回ほど、若草山の鹿たちに米ぬかを差し入れしているそうだ。米ぬかは鹿にとってはおやつ程度の存在らしい。でも鹿たちはおっちゃんの顔を覚えているぐらいだから、おいしいおやつを運んでくれる良いおっちゃんという認識なのだろう。

最後まできれいに舐め取っていた

ほかにも「若草山展望台付近の鹿は24、5頭ぐらいいて、ほとんどがメス」「赤ちゃんは6月頃に生まれて、今は冬毛」「遅く生まれた子は体も小さく、寒さ厳しい冬は越せないことがある」「メスの方が強くて、オスは追いやられ気味」「どんぐりが大好物で持ってくると喜ぶ」「この子は今年生まれて、この子はおばあちゃん」など教えてもらった。

米ぬかと一緒にペット用の水飲み器と水も用意していた。鹿は犬のようにぺろぺろ飲むのではなく、吸い込むように?独特の飲み方をする。鹿が水を飲む姿を見るのははじめてだったで、まじまじと見入ってしまった。

話を聞いたのは20分ほどだったが、鹿愛にあふれた素敵なおっちゃんで、心があたたかくなった。気さくにいろいろなことを話してくださり、興味深く勉強になった。たまたまのタイミングだったが楽しかったし、出会いに感謝したい。また会いたいなぁ!

鹿と夕焼けの、最高にエモいのが撮れた笑

しかもおっちゃんとしゃべっているうちに夕暮れになって、きれいな夕焼け空が見られてラッキーが重なってうれしかった。

おいしいものを食べて、景色や鹿に癒やされた良き1日だった。

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