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お絵描きする上でも覚えておきたい「失敗」に対する考え方

先日描いたウマ娘のサクラバクシンオー。髪のなびき方がお気に入りです(^^)

先日私はとある失敗をしました。課題が一息ついたので久しぶりにドライブに出かけた時のことです。
峠道をゆっくり走るトラクターを追い越した時、対向車とギリギリのすれ違いをしました。カーブが連続する道だったので、なるべくカーブ明けの余裕のある区間で追い越しを試みたのですが、少し危なかったです。スピードも遅く距離も余裕はあったので(まあ行けるやろ)って思ったんですが、この慢心は普段から運転していれば絶対起こさないような判断ミスだったのは間違いありません。これは自分の中では明確な失敗でした。
今後は気をつけるようにします。

若干前置きが長くなりましたが、この失敗をした後で自分は「失敗」について色々考えてました。思考を重ねるうちにお絵描きにも通ずる話が浮かんできたので、備忘録も兼ねて記事にしたいと思います。
記事をまとめると「『取り返しのつく失敗』は恐れないこと」、絵に関しては「下手な絵は全て失敗、というわけでもない」の2つです。


●「取り返しのつく失敗」は恐れないこと

失敗は2種類に分けられます。「取り返しのつく失敗」と「取り返しのつかない失敗」です。
学業で例えると前者は「中間テストの成績が悪かった」、後者は「高校や大学の受験で落ちた」。
仕事で例えると前者は「ヒヤリハット体験」で後者は「重大災害や死亡災害といった労災」みたいな感じです。

よく耳にする「失敗は沢山するべき」という話で該当するのは前者の「取り返しのつく失敗」になります。
「いや普通考えればわかるだろ」と思われるかもしれませんが、人によってはこの両者を一くくりにして捉えている可能性があるので一応定義しました。極端に失敗を恐れている人は特に。

「取り返しのつかない失敗」を避けるべきなのは言うまでもありませんが、これを回避するために必要なのが「取り返しのつく失敗」を沢山することです。
例えば、子どもが道路を横断しようとしたら車に轢かれそうになったとします。一回目は何とも思わなかったとしても、二回三回と続くうちに「これはやばいぞ」と思うようになります。この度重なる失敗から子どもは「渡る前に一旦止まって左右を確認してから渡ろう」と学習し、以降は事故のリスクがぐっと下がります。
お絵描きでも例えてみます。これまでは手を適当に描いてきたとします。本番の絵を描くときにこれは明確な失敗になります。「なんで自分は同じ失敗を何度もしてしまうんだ」と嫌気が差したとき、ふと「じゃあ、手はどんな構造をしているのか?」と考えるようになります。そこから手をスケッチしたり比率を勉強したりして、以降は正確な手が描きやすくなる、といった感じです。
※書いてから気付きましたが、子どもの例が「取り返しのつく失敗なのか?」となると大分怪しいですね……(;´∀`)

人間は失敗を繰り返すことで学習する、または学習しようという気になります。同じ失敗を何度も繰り返すのはストレスになりやすいからです。
失敗を恐れるとその学習の機会を得る確率が下がるほか、あまりに失敗を恐れると何もできなくなります。何も上達しなくなって詰みです。

絵に関して言えば、練習はどんなに失敗をしても「取り返しのつく失敗」です。この失敗は恐れる対象というよりも、むしろ自分を助けてくれる経験になります。
ここで気を付けたいのが、「失敗した」という意識を必ず持つことです。この認識が無ければただ間違いを繰り返すだけになってしまい、いずれは「取り返しのつかない失敗」に繋がってしまいます
「取り返しのつく失敗」を重ねて学習し、「取り返しのつかない失敗」を減らしましょう。

なお、コンテストに出すような絵や仕事で描くような絵での失敗は「取り返しのつかない失敗」です。練習で沢山失敗して、本番では極力失敗しないのがベストです。

●下手な絵はすべて失敗、というわけでもない

※先述の「取り返しのつく失敗」「取り返しのつかない失敗」とは別の区分の失敗の話です。

突然ですが、子どもが描いた絵って自由でいいですよね。何が正解とか関係なく、見たままの世界を正直に思ったとおりに描き表している。綺麗な絵ばかり見ている私たちの目には、とても新鮮な印象を与えてくれます。
絵が上手い人でも「子どもの絵は正直でいい」とか「子どもの絵はこれでいいんだよ」なんて言う姿を見かけます。

では、子どものような絵を大人が描いたらどうなるか?
「下手くそ」とか「汚い」とか、場合によっては「才能無いんだから絵描きなんかやめてしまえ」と強く言われたり、最悪無視される可能性が高いです。
ここが絵描きを始めるハードルが高い要因の一つです。描き手が子どもから大人になると、途端に世間の見る目が厳しくなる。否応なしに失敗扱いされる。

人間は誰しも最初は子どもが描くような絵しか描けないもんです。
大人になってから絵を描き始めても、大抵は子どもが描くような絵からのスタートです。年齢は関係ありません。
ただ、大人になってから絵描きを始めるのは周囲の環境的な面で相当ハードルが高いことには変わりありません。

さて、ここで表題を思い返してみましょう。「下手な絵はすべて失敗というわけではない」。
この節でお伝えしておきたいのは「年齢によって変わっているのは周囲の見る目だけ」である点。
つまり「大人になってから下手な絵を描くのは失敗」ではないということです。大人だろうが老人だろうが、下手な絵を描いたってなんら問題じゃありません。
なぜなら人間のスタート地点は年齢に拠らず皆平等だから。若干個人差はありますけどね。

生成AIの登場もあって、人々の目はより肥えてしまっています。下手な絵に対する風当たりも更に強くなってます。そんな現代ですが、必ずしも「下手な絵=失敗」ではないことを覚えておくと、描き始めるときにちょっと楽になるかもしれません

絵描きは自分とモチーフとの一対一の対話の時間です。SNSのいいねやコメントだけが全てではありません。
自分もまだまだ下手ですが、毎日楽しくドローイングやスケッチをしています。下手なりの楽しみ方が見つかると続けやすいかもしれません(^^)

・最後に

短いですが以上になります。
本当はもっと描きたかったんですが、あまり長文にすると言いたいことがまとまらなくなる上にだらだら長くなるので……(;´∀`)
それに長文になるとシンプルに疲れるし時間もかかるので、自分のペースで続けられる長さを模索していきますm(__)m

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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