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#20 20240816『Deathと落語』(ゲスト:落語家(落語協会真打)林家はな平さん、Office YAO 八百谷英司さん)

2024年4月からスタートしている「渋谷でDeathラジオ」。放送の詳細やオンエアに載せきれなかったこぼれ話などをご紹介していきます。

#20 20240816『Deathと落語』(ゲスト:落語家(落語協会真打)林家はな平さん、Office YAO 八百谷英司さん)

◇今週のアーカイブはこちら

https://note.com/shiburadi/n/nc4f8a6f93e3d?magazine_key=m458e51f0078b

 



はな平師匠より自己紹介

・落語協会のメンバー7.8人で同人誌をやっていて、そのメンバーで「渋谷でそろそろ」という渋谷のラジオの番組もやっています。

(今回は渋ラジ内コラボです!)

・今日は落語×死でおはなししてみます。

続いて、今回のコラボを実現させた、Office YAO 八百谷英司さん

<Deathフェスに来てくれてご縁がつながった八百谷さん。私たちが毎月一回開催している「終活スナックめめんともり」の1日ママの日「Deathフェスナイト」に来てくれたときに、はな平師匠や落語のお話に。落語は終活みたいな話もあるんだよーと教えてもらい、それは面白いからぜひ落語×Deathでやりましょう!となりました。>

・はな平師匠との出会いは6,7年前。地元の同級生も落語家で、その師匠とはな平師匠が勉強会をやったときが初めて。
・はな平師匠が落語会を職場の近くでやっていて見に行ったらウィッキーさんががぶりつきでゲラゲラ笑っているのが衝撃的…!(はな平師匠よりもウィッキーさんが目立つ会がデフォルトww)
・落語はもともと聞いていたわけではないけれど、7,8年前から徐々に聴くように。本当に…落語は深い!

■前半|まずは「落語」のキホン

落語とは…
・もともとはお寺の和尚さんが始めたともいわれている。昔は「落としばなし」と言われていた。何かに「オチ」をつける。ちょっと面白い「滑稽噺」がほとんどだった。
・立川談志師匠いわく、「落語とは人間の業(ごう)の肯定だ」、うちの師匠(林家正蔵師匠)や三平師匠いわく「落語は人間の失敗を笑うもの」
⇒人間って、失敗したり、ミスをしたりする。『業』は人間のやってはいけない部分だけど、そういうものはいっぱい落語に出てくる。それを笑って肯定しようというのが落語の本質なのでは。失敗を楽しむ。

(しつもん)落語にはどのくらいのお話があるの?
・落語辞典には500くらいのお話があるけれど、やられているのは200~300くらいかな。時代に合わなくなって廃れて埋もれていく。
・時代によってできなくなるものも・・・容姿を揶揄するもの、お客さんが笑えなくなる。吉原という存在、廓(くるわ)話のような遊郭のお話もやりづらくなってきている。

(しつもん)落語のシステムは?なりたいと思ったらなれるの?
・基本的に弟子入りする以外になる方法はない。勝手に名乗ったりできない。ただ、落語協会と落語芸術協会によって違う。年齢制限があるとか。立川流、猿楽亭一門は年齢制限はない。
・階級は、まず最初に出てくるひとが「前座」。プログラムにのってないくらい前にやる。次に「二つ目」、2番めに上がる人。最後に「真打」。一番最後に出てくる人。

・階級があるのは東京だけ、大阪にはない。

(しつもん)なぜ落語家に?
・福岡から東京に出てきて、大学で「落研」に出会った。それまでは全然落語とは縁がなかった
昔は「大学卒業してまでなる職業じゃない」と言われいてたのにいまはほとんど大卒。
・落語家になる人はやりたい人。聴くのが好きな人は、愛好家になっていく。

■曲のリクエスト
米津玄師『死神』

<選曲理由>
・古典落語に『死神』というお話がある。三遊亭 圓朝がつくった当時の新作落語。グリム童話に、元になったお話「死神の名付け親」というものがあり、それを日本にアレンジした。もともと死神は日本にいない神様。
・それを米津玄師さんが曲でやってくれて、落語家の僕らはテンション上がった。末広亭という寄席をそのまま使ってくれている。着物の着方や落語家っぽい所作が意外とうまい。それっぽくなっていてすごくいい。

※はな平師匠の『米津玄師/死神』のMVideo考察、面白いです!


■後半|落語の演目について


基本的には「落とし噺=滑稽噺」が80%占めている。笑い。
次に「人情噺」親子の情愛や恋愛、泣かせに来るようなもの。
「怪談噺」は夏によく話される。

・デスフェス的、古典落語の演目ピックアップ!


エイジさんおすすめ
「らくだ」:人が亡くなって火葬場まで行く噺。最後にだいどんでんがあって、とっても面白い。壮大なブラックジョーク。50分くらいある長いお話し。題名にある「らくだ」は人の名前。でもいきなりらくだが死んでいるところから始まる。

(しつもん)そんなに長いお話なら、フル尺でやられるのか?それとも短縮バージョンで?

フル尺でやることはほとんどないと思う。だいたい途中まで。寄席の持ち時間は長くて30分。独演会でもないと好きなものはできない。

「片棒」:おとっつあんが息子3人に自分の弔い、葬式をどんなのだしてくれるのかを聞いていくお話し。おとっつあんはとってもケチな人なのに息子たちは‥‥

「死神」

「お菊の皿」:もともとは播州皿屋敷(姫路)が番長に置き換わっている。お菊さんがお皿を数える有名な話。怪談噺なんだけど、面白い。怪談っていうと全部怖いと誤解されるけど、どちらかというとふざけた話。「お化け噺」と考えている。



・「怪談噺」をするにあたって、落語家の皆さんがしていることがあるとか…

・落語家は、今も昔も怪談噺をする時には必ず、台東区谷中にある全生庵(お寺)で怪談噺の始祖、三遊亭圓朝師匠の墓参りに。行かないと不吉なことが起きる‥‥!?
・圓朝師匠は幽画のコレクターでもあり、今の季節は幽霊画展もやっている。1年のうちで今の1か月しか見られないのでぜひ行ってみてください。


■お知らせ

★デスフェスナイト@終活スナックめめんともり
8月20日(火)Deathフェス×落語『怪談噺』いよいよ来週開催!!

ご予約は、終活スナックめめんともりの公式LINE経由で。
お友達登録していただいて、「1日ママ」のリッチメニュー(ボタン)から確認できますよー。

lin.ee/hXbPeF4

番組へのお便り

こちらの記事をご参考にどうぞ。

https://note.com/deathfes/n/n930fe6d4a36d


★★すべてのアーカイブはこちら!

https://note.com/shiburadi/m/m458e51f0078b





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