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魂を込めて”ど真ん中”に投げ込め

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藤浪選手が大活躍


プロ野球の阪神タイガースからアメリカ・メジャーリーグに移籍した
藤浪晋太郎投手が大活躍していますね。

移籍した当初はコントロールが定まらず
フォアボールを連発したり、連打されたりと散々な内容でした。

ところが先発から中継ぎにまわり、
さらにオークランド・アスレチックスから
ボルティモア・オリオールズに移籍してからは
見違えるように調子をあげています

100マイル(160km)を超える速球をガンガン投げ込み
メジャーの主力バッターから三振を奪っているいる姿は
見ていて気持ちがいいですね。

最近メジャーへの興味が薄れていたのですが、
久しぶりに動向が気になる選手です。

大谷選手ほどの安定感がないところが
余計に見たいと思わせてくれます。(笑)


活躍の背景


活躍(復活)の背景には、
キャッチャーの影響があるようですね。

藤浪選手は元々球のスピードは早いものの
コントロールに難があるピッチャーでした。

それが打たれまいとしてコーナーギリギリを狙う投球をして
ますます制球を乱すという負の連鎖に陥っていたようです。

ところがシーズン途中から
どうせコーナーを狙ってもそこに投げられないのだからと、
キャッチャーが毎回ど真ん中にミットを構えるようにしたのだとか。


コントロールを意識せず、バッターと真っ向勝負

過度にフォアボールを恐れなくなったことで
元々あった球の威力がさらにアップ。

球威でバッターを抑えられるようになり、
成績がどんどん上がっていったそうです。


力のある球を投げ込めば、

コントロールがそんなに良くなくても
バッターは打ち取れるんですね。

フォアボールを恐れすぎてませんか?


藤浪選手復活のストーリーを聞いたとき、
ぼくはこれまでに見たさまざまな
プレゼン(発表)の場面が頭に浮かびました。


プレゼンの場では
フォアボール(言い間違い)を気にして
原稿を読んでいる人を多く見かけます。

多くの人が集まるプレゼンの場だけでなく、
社内の少人数の報告会の場ですら
原稿を読んでいる会社もありますね。

さらにプレゼンテーション研修などでは
フォーム(身振り手振り)ばかりを意識させる
ものも見受けます。


いくら綺麗なフォームで際どいコースに投げても
球威がなければプロのバッターには歯が立ちません

同じように、いくら内容が正しくても
気持ちがこもってないプレゼンは聴衆の耳には届きません
国会での答弁みたいに・・・(苦笑)

.
藤浪投手の活躍が気づかせてくれたことは、
バッターを打ち取るためにもっとも大切なのは
コントロールでもフォームでもない。

「魂を込めてど真ん中に投げ込む」こと。

プレゼンの場に置き換えれば、
「言葉に自分の想いをしっかり込めて
    相手の心に向けて話す」
ことです。

コントロール(言葉遣い)や
フォーム(身振り手振り)を意識するのは
そのあとで十分です。


フォアボールを恐れすぎていませんか?



ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にオーナーシップを」

美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。