スーツの聖地サヴィル・ロウを歩いてみよう!
りょうこ@ロンドンです🇬🇧
紳士服の聖地と呼ばれるSavile Row(サヴィル・ロウ)は
ロンドン中心部のメイフェアにある”通り”です。
日本語の「背広」の語源になったとされるサヴィル・ロウは、
500mほどのその通りに、英国王室御用達(ロイヤルワラント)の
名門高級紳士服店が30前後並んでいる特別な通りなのです。
顧客は、ナポレオン3世からウィンストン・チャーチル、チャールズ皇太子、吉田茂、白洲次郎、ミック・ジャガー、ラルフ・ローレンなど王侯貴族からセレブリティまで錚々たる面々。
バーバリーの本店やロイヤル・アカデミー・オブ・アーツを
目印に行けば辿り着けます。
メイフェアは、ロンドンの中でもダントツ地価が高いエリアで、
東京銀座の数倍では?と思われます。
銀座に家族経営のテーラーが30軒近くも200年以上にわたって集中している通りがあるようなものです。
紳士服に関わる業界人にとって、サヴィル・ロウは聖地。
だからこそ、気になっていたんです。
ロックダウン後のサヴィル・ロウはどうなってるんだろう?
こんなにサヴィル・ロウに足繁く通う日本人女性もめずらしいのではないかと思いますが、自分の目で確かめたい衝動が抑えられず...行ってきました。
こういう通りなんだ、ということが伝わればいいな。
と思い、YouTubeにアップしたわけです!
やはり空き店舗が増えていたことと、アポイントonlyの貼り紙が目立ちましたが、変わらぬ佇まいを保っている店舗も多く、ホッとしたり。
サヴィル・ロウ1番地のGieves & Hawkes(ギーブス&ホークス)前
昨年クリスマス前のディスプレイですね。
次の画像は先週末です。よく見ると・・・
ギーブス&ホークスのお隣「JOSEPH」の店舗がなくなっていました・・・
ちなみに、その先の3つ目の建物(3番地)が、
ビートルズが設立したレコード会社アップル・コアの本部があったところ。バンドとして最後の屋外演奏もこのビルの屋上で行われたそうです。
ギーブス&ホークスには以前実際にお店の中にも入ってみました。
DEGE & SKINNER(ディージ&スキナー)
画像は昨冬、動画にはリアルな今があります。
サヴィル・ロウでは、1階にオフィス、ショールームがあり、
ワークルームが地下にあるのが伝統的なスタイル。
以前は作業中の様子も垣間見えましたが、
現在はどの工房も稼働している様子はありませんでした。
HENRY POOLE(ヘンリー・プール)
サヴィル・ロウに現存する最古のテーラー
画像は昨冬、動画にはリアルな今をおさめました。
昨冬はワークルームで作業している様子が外からも伺えましたが、
今回は動画内にワークルームが登場するものの
ハサミが綺麗に並べられているだけでした。
また、スパイアクション映画がお好きな方はご存知かもしれませんが
映画『キングスマン』は、表向き紳士服屋として
サヴィル・ロウに店を構えているという設定です。
外観と店内は11番地のHuntsman & Sons(ハンツマン&サンズ)でロケが行われています。
サヴィル・ロウのイギリス的装うことの美学をより詳しく知りたい方は、
大型本ですがこちらの本がオススメです。
ちなみに日本で使っている名称とイギリス英語では
呼び方が異なるのでプロの方は注意しましょう。
▪️オーダーメイド=ビスポーク(be spoke)
▪️パターンオーダー・イージーオーダー=メイド・トゥ・メジャー(made to measure)
▪️既製服=レディ・トゥ・ウェア(ready to wear)
『Savile Row(サヴィル・ロウ)
A Glimpse into the World of English Tailoring』/長谷川喜美
サヴィル・ロウのその後の様子はまたお届けできればと思います!
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