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ロックダウン下でイギリス国民の心を支えているもの


こんにちは
りょうこ@ロンドンです🇬🇧


コロナの足音が聞こえてきたのはいつ頃だったでしょうか。
個人的には、2月後半〜3月前半に仕事で日本に帰国予定だった日程を、3月後半にズラした頃からだったかな。
3月前半は、ロンドンでアジア人に対する暴行事件が発生して、これからどうなってしまうんだろう.....
という漠然とした不安を感じながらも
その不安に飲み込まれないように日々を過ごしていたような。


それから、あれよあれよという間に状況は変わっていき
3月後半の日本帰国は延期、イタリアの爆発的感染者増を受け、
スーパーの棚からパスタとオリーブオイルが消えて、
4店舗スーパーをまわっても卵がないっ!というあたりから、
ロックダウンが現実味を帯びてきたんです。
生鮮食品までもなくなると、さすがに焦りました。

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3月23日から「少なくとも3週間」とスタートしたロックダウン生活。
イギリスでは、スーパーや薬局への生活必需品の買い出しと、
一日一回の運動(散歩、ジョギング、サイクリング)をソーシャルディスタンス(2m)をとって行うことはOKとされています。
家族以外の3人以上で集まることはNGです。


キーワーカーとして出社していた夫も、ロックダウン後3日でワークフロムホームになりました。2週間が経った頃に、ようやくトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙類がスーパーの棚に戻ってきて、パスタやオリーブオイルは、イタリアからの流通の関係なのか、1ヵ月で戻りました。
モノが並んでいるだけで、こんなに安心感って生まれるんですね。



チャールズ皇太子だけでなく
ボリス・ジョンソン首相までも感染そして入院、ICUへ
エリザベス女王からの国民に対するテレビスピーチまで

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1日に1000人近い方々が亡くなっているイギリスで
誰も予想できなかった現状を支えているものは
間違いなく、<NHSを守ろう!!>というイギリス国民の一体感です。


イギリス国民がおとなしく外出禁止を守っている理由は
イギリスの医療サービス(NHS)を誇りに思い
その医療システムを守るため、と言われています。

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UK政府からのコロナ関連の通達というのは、
スマホのショートメールに一斉に届くのですが、
ロックダウンの翌日には

Stay at home.
Protect the NHS.
Save lives.

というメッセージ、そして
首相からの手紙も郵送で届きました。
首相からの手紙!!ってさすがに驚きますよね。

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みんなで自分たちの医療システム(NHS)を守ろう!と呼びかけています。
このコロナの一連の流れがなければ、こんなにNHSを大切にするという、イギリスの側面には気がつかなかっただろうなぁと思います。


そして、医療の最前線で戦っているNHSのドクターやナース、
スタッフの皆さんに感謝の拍手を送ろう!という運動がはじまって以来、
毎週木曜日の午後8時は、その時間です^^
窓からの拍手やベランダに出てフライパンを叩く音、感謝の声が聞こえてきます。私たちも一緒に拍手します。


スーパーへの道のりで、馬でパトロール中のポリスに遭遇した時は、
さすがの非常時感に驚きましたが・・・

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あるお宅の窓を🐴覗きこんでる...どうしたのかな?

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そこには、この状況下でも働く人たちへの感謝の絵手紙が💛

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私たちがおとなしく自粛生活ができているのも
今、世界の医療に従事されている皆さんのおかげです。


ハワイのこの方のブログを読んで、思わず涙してしまいました。
不安だなんて言ってられないです。



冬の終わりを待つように、
エリザベス女王のスピーチの言葉を、自分に言い聞かせるように、
今でもロンドンの人たちは静かに暮らしています。

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