映画感想「セーヌ川の水面の下に」これがサメ映画か!
サメ映画を観たことがなかったので、怖いもの見たさで観てみてみることに。
トライアスロン国際大会前のパリ、セーヌ川になぜかサメが迷い込むお話なのだが、想定していたほどのB級映画感がない!!
確かに水中のシーンはCGっぽさがあるけど、まあ洗濯機の中に入っているような気分が味わえて良かったし、ジャンプスケアは多少チープな感じもしたが……。
それを差し引いても面白かった。
これは真面目な映画なんだ!とこちらもハラハラしながら真剣に観ていた。
あのラストシーンが訪れるまでは。
これが……!
サメ映画のやり方かーーーーーーー!!
シリアスな気分がどんどん剥がれ落ちていく感覚は初体験でした。
真面目な顔をしたサメ映画が、後半怒涛の勢いで本性を表す様を見たい人には超おすすめの映画です。
以下ネタバレ感想。
サメ映画って、もしかして被害が大きくなればなるほどコメディ感が増すというパラドックスを抱えているのだろうか?
サメの単為生殖まではまだ耐えた。
いや正直なところ、腹を切ってビチビチ小魚が出てくるところから嫌な予感はあった。
確信したのは不発弾が爆発するシーン。
川底の不発弾が一斉に浮き上がって「カチッ……どーん💥」てそうはならんやろ!
ほんで、サメの植民地エンドって何?
エンディングでサメ汚染が広がっていく様子シュール過ぎやしないか。
結論、B級サメ映画としては面白かった!
環境問題とか動物愛護団体とか、わかりやすいテーマを全てサメに食わせて終わらせる潔さには爽快感すらあった。
最後に真面目に考えてみると、海洋ゴミとか、登場人物たちの行動がうまくいかず終わるところとか人間への批判的な視点は一貫している映画だった。
サメの名前「リリス」がフェミニズムのシンボルとして扱われている?ことと単為生殖を繰り返して殖えることとは何か意味があったんだろうか?
まあええか、結局みんなサメに食われるんやし。
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