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O.N.E./SLEEPING FLAGS

Cannes Lions International Festival of Creativity 2019
Silver PR
Agency: ROTHCO | ACCENTURE INTERACTIVE DUBLIN


目次

・FACT

Irish veterans risk everything to serve the flag, but it doesn’t always serve them. Despite decades of distinguished service as UN Peacekeepers around the world and at home during The Troubles, many have been left destitute and in desperate need of help. Public awareness of the plight of these homeless veterans is almost non-existent. We needed to raise awareness and funds fast.

3人のホームレスの退役軍人が道端で亡くなっていた。戦争に行った人たちがPTSDや様々な問題から社会復帰することが難しくホームレスになっている人もいるが、ほとんど知られていない。

・CONTENTS

In February 2019,O.N.E. turned the tricolour from a symbol of pride into a symbol of homelessness.

veterans took to the street in these bags to challenge the nation about what mattered more.The flag or those who gave everything  for it

challenge A about B AにBについて異議を唱える

ホームレスの寝袋を彼らの誇りであるアイルランド国旗にした。国旗で寝ているホームレスの姿は以前国のために全てをささげた彼らがいまこのような状況にあることを知らせ、世の中が関心をよせ、この問題について議論をするきっかけになった。

・RESULT

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The campaign was covered by every national TV, Radio station and newspaper in Ireland, creating such an impact that it was discussed on the floor of Dáil Eireann, the Irish Parliament. Within 48 hours, O.N.E. had received a 4,560% increase in donations versus the previous year.

このキャンペーンは国際テレビ、アイルランドのラジオ、新聞で取り上げられ、前年度に比べ4560%の寄付が集まった。

・TARGET

ホームレスの姿を見かけるけど、なにもアクションをしない人たち

アクションしようと思ってるけど、どうすればいいか分からない人たち

・TARGETS INSIGHT

ホームレスは自分とは関係ない人たち、関係ない出来事。

→国のために従事した人たちが、いまこの現状にあるのはおかしいという違和感

・Why is this campaign useful?

ホームレスの象徴=寝袋=旗にするシンボルシンクロ技法ですね(つくった)

首都ダブリンを歩いていて、ホームレスの寝袋が国旗になっている。それが1人だったら気づかれもしないかもしれないけど、何人ものホームレスがそうだったらなんだこれ?とはなる。もし私がそこにいたら、退役軍人ね!なるほど!とはすぐに気づかないかもしれないけど「ホームレス アイルランド国旗」くらいで調べはするかもしれない。

ちなみにアイルランドのホームレス問題は深刻で国全体でのホームレスの数は2019年で約1万人で2014年に比べて4倍にもなっているらしい。

・note

絵1枚で伝わるシンプルさ

このキャンペーンのすごいところはアイデアがとてもシンプル。

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主語がNPOだから大義名分を掲げられる

このキャンペーンは主体がNPO団体だからできたのだとも思う。

このキャンペーンの主張は明確で「国に尽くしてくれた人たちがいまこういう状態になっていて国の対応はどうなってんの!?」ってところだ。

こんなはっきり政府に主張したキャンペーンNPOだから言えるわけで、もしこれが寝袋会社だったり、紡績会社がやったキャンペーンだったら、ホームレスを商業に使うなって炎上する可能性もある。同じキャンペーンでも誰がやるかって特に昨今の意味の時代では非常にだいじになってくる。つまりその団体が一番大事にしているものはなにか、ってところかもしれない。NPOと株式会社のPRってやり方が絶対違うんだろうな、、と。デコンがたまってきたら、NPOと株式会社のそれぞれ有名なPRのまとめをやってみるか~

~ひとりごと~

このPRのデコンは2年前くらいに嶋浩一郎さんの講演に会ってから一流のPRパーソンになりたくて始めたものだった。でも就活で広告代理店やらPR会社もろもろにたくさんお祈りされて、自分の中でなんでPRやりたかったのかわかんなくなりこのデコンnoteもとまっていた。

まだPRパーソンでも広告代理店やデザイン会社に勤めてない私が改めてなぜこのデコンnoteをやるか、その理由を考えた時に単純に自分が感動したいから続けようかなと思う。カンヌで賞をとってるクリエイティブはどれも素晴らしいものだし、アイデアがそことそこつなげる!?すごいなあ!!!!と思う。感嘆してしまうし、感動してしまうし、何か分からないけど感謝したくなる。それは読み解けば読み解くほど感動が止まらなくなるし、リスペクトが止まらなくなるし、この世界のどこかにこんな素晴らしいアイデアを出した人がいることに感謝がとまらなくなる。なんでか分からないけど、、、

で、あわよくば、自分もこういうクリエイティブ出した人たちみたいになりたいなって思う。それは広告代理店に入るとか、PRパーソンになるとか、なんかそういうことではなくて、どこにいっても、自分が自分であるために、なんというか酸素というか、呼吸のように必要なことだと思った。

だからPRパーソンになるとかそういう夢がよくわかんなくなちゃったいまだけど、私は私がしっかり生きるために、このデコンは自分のペースでいいから続けていこうと思う。

全世界の素晴らしいクリエイティブを出している人たちに謝謝。



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