夕焼けの海岸 Zushi Beach
3/20 逗子海岸
雨は上がったけれど雲は空一面にそのまま居座っている。
灰色のグラデーションで塗り込められた空に、陽射しの欠片もない。
前回に続いて今回も特別編をお送りすることにする。
今回は写真を紹介しながら、逗子をはじめて訪れたときのことを書いてみよう。
今回紹介する写真は iPhone だけではなく、コンデジで撮影してものも混じっている。
生まれてはじめて逗子に足を踏み入れたのは、2007 年の 4 月 15 日のこと。
別段なにかの目的があったわけではなく、ただちょっとふらっと出かけたくなり、せっかく出かけるなら海でも見ようかみたいな気持ちで横浜から京急に乗って新逗子へやってきた。
前日、いまは別れてしまった奥さんと言い争いをしてむしゃくしゃしていたというのは内緒の話だ。
逗子に着いたのはいいけど右も左もわからず。そもそも目的があったわけではないから、あらかじめ地図を調べてみたいなことはまったくやっていない。土地勘なんてあろうはずもなく、iPhone も持っていなかったから、というかまだ iPod touch すら発売される前だから当たり前なんだけど、とりあえず行き当たりばったり歩けば、いつか海に出るだろうとてきとうに歩きはじめた。
電柱に「逗子マリーナ」の看板を見つけたのはバス通りをテクテクと歩いていたとき。この看板を頼りにと浅はかにも考えて歩きはじめたのはいいけど、実はこれが遠いんだ。
なんとか小坪港に辿り着き、さてとこのまま海沿いにと思ったけど歩いて行けないので、仕方なくいったん駅まで戻り、息も絶え絶えに逗子海岸に辿り着いたことを覚えている。
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