見出し画像

【コロンビア】マノス フンタス マイクロミルについて!!

・マイクロミルとは?

マイクロミルとは、比較的小規模なコーヒーの精製所の事です。

一般的に、精製所は大規模な工場が多く、そこでは多くの農園から収穫したコーヒーチェリーが集められます。
そこには、丁寧に育てられたコーヒーもあれば、そうでない物もある可能性があります。

そこで、「しっかりとコーヒーを評価してほしい」と考えた人たちが立ち上げたのがマイクロミルです。


・マノス フンタス マイクロミル


 Manos Juntasは、コロンビアのカウカ地方にあるSotara地区の小規模工場で、輸出パートナーであるBanexportが運営・管理しています。このマイクロミルのコンセプトは、生産者とバネクスポートの双方にとって、タスクと責任を簡素化することにあります。

・精選工程


 収穫当日に地元の生産者8名が工場に搬入し、チェリーの状態で購入されます。到着後、Brix(糖度)とpH(水素イオンの数)が記録され、チェリーは大きな密閉タンクに入れられ、5日間の嫌気性発酵が行われます。
 各タンクには生産者の名前が記され、トレーサビリティが確保されています。この間、酵母を活性化させるために窒素ガスがタンク内に導入されます。BrixとpHを常時測定し、発酵の停止点を決定する。
 その後、コーヒーは20℃の温度で発酵を停止させ、酵母やその他の微生物を除去します。その後、チェリーはタンクでさらに5日間「熟成」され、太陽熱乾燥機へと運ばれます。乾燥には30〜45日かかります。

・Banexportの考え方


 50%は作物の生産(肥料、剪定、チェリーの適切な収穫)により決定され、50%はポストハーベスト処理(発酵、パルプ化、乾燥、貯蔵)で決まります。
 そこでバネクスポートは、生産者からチェリーを購入し、自分たちで加工・乾燥・貯蔵を行う「マノス・フンタス・マイクロミル」の設立を決定しました。生産者はスペシャルティコーヒーの健全な生産に専念でき、選別、加工、乾燥、保管といった細かな作業はバネクスポートのチームが管理するモデルです。


・マノス フンタス プログラムのポイント


 生産者は、チェリー状のコーヒーを総重量でバネクスポートに納品し、販売します。チェリーが熟していればいるほど、重くなります。これは、より良い収穫方法を奨励し、品質の向上に直結するものです。
 生産者はコーヒーの代金を前払いされます。通常、生産者はコーヒーを販売する前に、35~40日間乾燥するのを待たなければなりません。
 バネクスポートは、これらのチェリーの市場価格を大幅に上回る固定価格を生産者に支払うことを保証しています。
 参加する生産者は、周辺の農家の人たちです。生産者は周辺の農園から集まっており、街まで何キロも走ることなく、短距離でコーヒーを届けることができます。
 乾燥機や発酵槽、デパルパーなど、コーヒーのインフラは購入や維持に大変なコストがかかります。このモデルでは、農家はこうした手間を省き、健康な木の維持に専念することができます。
 現在、マノス・フンタス・プログラムに参加している生産者は8人で、それぞれが1〜2ヘクタールのコーヒーを栽培する小規模農家です。このロットの品種は、コロンビア、カスティージョ、コロンビアF6です。

・プログラムの参加者


Finca El DivisoのDimer Moncayo Muñozさん
Finca El PinoのBernardo Moncayo Bolañosさん。
フィンカ・ブエナビスタのゲレミアス・モンカヨ・サラザールさん
ビラ・スージー農園のフアン・バウティスタ・ガビリアさん
グアモ農園のパブロ・エミリオ・ドゥラン・ゲレロ氏
アルメル・モンカヨ・トゥルヒーリョ(フィンカ・ロマ・エル・マルセロ社
フィンカ・ラ・グラナディージャのリカルド・レオン・モンカヨさん
サン・ホセ農園のフロール・マリア・ロペスさん

・最後に

 このようなプログラムを知ることで、質の高いコーヒーが守られている背景を覗き見ることができます。
 そして、今後も品質やコーヒーの美味しさを追い求めている農家が正当な評価を受けれるプログラムや制度がそれぞれの産地で増えていけばいいなと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。
マノスフンタスマイクロミルの生豆もございますので、気になる方はWEBショップをご覧ください。リンク→こちら
また、次回のブログもお楽しみに!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?