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【自分語り日記】マンガでロールモデルを見つけた話

今回はマンガが好き過ぎて、マンガの貯蔵量が60,000冊を越えながらも、毎月新しいマンガを買い漁る僕が、マンガでロールモデルを見つけたお話を記したいと思います。

細かな経歴はプロフィール記事を見ていただけると幸いですが、この記事の概要をお伝えすると「社会人として尊敬できる人が周囲に居なかったこと」と「マンガで出会う魅力的なキャラたち」から「こんな人でありたい」というロールモデルを見つけた経緯を書いています。


ロールモデルの定義:人間性・人間力のある人格者

僕は大学卒業後にカーディーラーで働き始めました。大学時代は部活にずっと打ち込んでいたこともあって、本来の就活時期に就活をせず、部活の大会を優先した結果、Fラン大学の文系学生だった僕には、2次募集や3次募集の時期に不動産や医療機器、自動車の営業職ぐらいの選択肢しか残ってなかったので、その中で一番最初に内定の出た会社に決めました。

そしてここから、僕が中学から大学までで感じたこと・経験してこなかったことが社会人になっての壁となりました。

営業として売れない、お客さんと会話が弾まない、根拠のない自信を持つことができない…。そんなスランプのようなものでも自己肯定感が下がることでもなく、たった1つモチベーションが全く上がらない社会人の壁…。

それは、ロールモデル・目標となる人間性・人間力のある人格者がいなかったことです。

僕はロールモデルを『人間力のある人格者』と表現しましたが、僕が求めていたのは「人としてどうなの?」って思う部分を感じさせずとてつもない成績を残しているような神のような存在です。

当時は厨二病だったのか(今も名残はあるが…)、完璧な先輩を求めていたのかもしれません。ただ、僕が中学・高校・大学で出会ってきた人の中に僕が求めるロールモデルとなる人が必ず居たからだったのかもしれません。

① 中学で出会う先輩という存在

中学から陸上部に入部し、小学校とは違う年上の人=先輩という感覚を覚えたのはまさに部活でした。今までは年齢が少し高い怖い人とか、年齢が1つしか違わない友だちのように感じていた感覚が敬う人に変わった瞬間だったように思います。

慣れない敬語を使ったり、自分から挨拶したり、とにかく気にかけないといけない存在が先輩でしたし、逆に可愛がってもらうという感覚を教えてくれたのも先輩でした。

そしてそんな先輩は年齢が1つか2つしか離れていないのに、実力もすごければ考え方がとても大人で余裕というか周りを気にかけることができるゆとりがあって、「自分が1年後にこんな姿になれるのか?」と純粋に憧れる姿でもありました。

しかし憧れる先輩がいる一方で、嫌いというか避けたい先輩がいたことも事実です。言葉がキツかったり、暴力的だったり、サボったり…。

不誠実という言葉が正しいのかわかりませんが、何であんな人が強いんだろう?とか、結果さえ出したら何をしてもOKなのか?と思わせてくれたのも先輩でした。

そんな両極端な特徴を持つ人種と出会った中学の初めでしたが、僕はこの中学から大学までの各時代でロールモデルとなる先輩と出会いました。

中学時代は部活で活躍していた3年生の先輩はとてもかっこよくて、丁寧に教えてくれることはもちろん、褒めてくれたり励みしてくれたりいつも気にかけてくれる存在で、夏までには大会を終えて引退するので3ヶ月ぐらいしか一緒に過ごす期間がないので、勝手に神格化していたように思います。

それに拍車をかけてすごいと思わせてくれた存在は『生徒会長』でした。先生や3年生の同級生から信頼が厚いキラキラと輝く存在で、校門前に立っての挨拶運動や朝練をした後に花壇の草むしりを1人でしていたり、その姿を見て周りの人が勝手に集まっていく存在。

その姿は後輩たちの目に留まり、全校生徒から一目置かれる完璧な存在で、部活の違う全く知らないであろう1年の僕を把握していて雑談してくれる行動力と話していて飽きない知識量に圧倒されたと同時にこの人みたいになりたいと思いました。

② 高校で出会った人格の重要性

中学時代は当時の生徒会長が本当はどんな人なのかなんていう視野を持たず、自分なりの目指したい姿として認識したレベルでロールモデルを見出しましたが、高校では人格と実力に悩まされました。

僕が通っていた高校は陸上部の強豪校で、基本的には推薦入学の人しか入部できない部活でした。そのため当たり前ですがみんな中学での実力者ですし、高校生という成長期で体格が変わるため実力の差がエグいことになっていました。

極端な話で言えば、背の高い選手が有利だったり、筋肉がつきやすい人が有利だったり、才能って言葉は嫌いですがもともと才能がある選手の才能(センス)にさらに磨きがかかった選手が活躍する。そして初めは謙虚だった人も注目を浴びるようになったり、賞賛されるようになると人格が変わっていきます。(めっちゃ偏見かつ僕がそうでした…(笑))

そういう人が先輩にゴロゴロいるので、優しい面がありつつも横暴な部分なんかも見えてきて、「人としてどうなの?」と思ってしまうことが多々ありました。

そこで出会ったロールモデルになる先輩は、実力がそこそこでも常に努力を惜しまず、横暴な先輩にも注意していく2年生でキャプテンとなった人でした。

口癖が『〇〇くんのようになるな。どれだけ実力があっても周りがついてこなくなる。一匹狼が好きでも、孤独で強くなるのもかっこいいかもしれないけど、それらは見放されるってことと別物だからな。』という言葉。

いつもキャプテンとして実力者の横暴に立ち向かい、実力がないことに罵声を浴びせられても折れず、逆に自分の実力で納得させるために誰よりも朝早くに来て夜遅く帰る努力の人で、周囲からの信頼が厚い人でした。

僕が大会で結果を出して天狗になるとすぐ鼻を折りに厳しい言葉を投げかけてくれ、結果が出ないときは一緒に寄り添ってくれ、心が病んだときは先輩が心が病んだときのエピソードを語ってくれる。そんな人でした。

すぐ天狗になる癖があった僕の軽さを2年かけて変えてくれた存在であり、先輩自身も最後には横暴な先輩には勝てずも、とんでもない結果を出して一目置かれていて、単純に犬猿の仲というか相性が悪かっただけだったんじゃないか思わせて卒業していったキャプテンは、「あの人のようにならないといけないな」と思わせてくれたロールモデルでした。

③ 大学で出会った行動しまくる人

大学になるとそれこそ今まで関わったことのない価値観を持っている人がわんさかといる環境になり、そんな人と関わることができたら大きく自分が変わる経験ができるかもしれません。

僕は自称コミュ障だったので、平穏に知ってる身内の人としかコミュニティを築いていませんでしたが、大学2年のときに部活の先輩から少年自然の家のボランティアに誘われて参加しました。

そこでは県内の小学生が週替わりで5日間、夏休みに野外活動として自活と自然を体験するプログラムが行われていました。

後に僕のロールモデルとなる人は1年生のときからこのプログラムに参加していて、さらには僕が参加した8月の第3週以外の全ての週に参加しているという少年自然の家に懸けているといったような変人でした。

なのでその人と会ったことがないのですが、少年自然の家のスタッフの方や一緒に参加したボランティア学生から、ずっと彼の話を聞き、「あじゅまるくんと意気投合しそうな人」と常々言われながらボランティアを終えるのですが、とにかく聞くか話が熱かった。

子どもに対していつも全力で、笑かすことやときには叱ること、熱心に集中してる姿を見せながらも見えないところでは誰よりも早起きして当日の準備をしたり、遅くまで起きて自分の班の子1人ひとりの日誌に書く一言コメントを全員分10行ぐらい書いていたりととにかく熱い。

彼の名前はボランティア後も大学の学祭運営の幹部だったので、彼のことを聞くことはありましたが、学部が違ったことや部活の忙しさ出会うことはなく、3年生で参加したボランティアでもスタッフさんや参加学生から話を聞くだけで、出会うことはありませんでした。

そして4年生のボランティアでついにそのときが訪れます。ボランティア仲間が急遽参加できなくなった回の代役として少年自然の家に行ったとき、彼と出会いました。2年前から聞いていた人物通り何事にも全力で、たわいもない雑談で盛り上がった記憶がありますが、一番印象に残ったのは彼と就活について話したことでした。

僕は部活をずっとやっていたので、就活時期が遅れてカーディーラーの営業になりそうなことと、周りはみんな就活を終えていることを話していたとき、彼は「俺、教員になりたかったんだけど辞めた。もっと子どもと向き合うことをしたいし、このボランティアみたいな経験を積むのにフリーターになって、金貯めたら海外も見て来て最後に日本で起業かNPO立ち上げるわ」と…。

その頃は今よりも学生起業家みたいな人が全然いなかったというか目立っていなかったですし、まだまだ企業や団体に就職するのが当たり前だった時代でしたが、彼はとにかく行動しまくるし、「夢に向かって否定的な意見や視線を向けてくる周囲の目を気にしない」のに、「夢を叶えるために子どもや関係者と関わるときに見られている周囲の目はめちゃくちゃ気にする」ことで、『自分の人間性が伝播して、未来の自分が活躍しやすくする行動をとっている』と笑いながらもまじめに語っていたのを今でも鮮明に覚えています。

そして僕はその言葉を聞いてから、「彼に負けない、いやまずは彼に追いつくところから始めないといけないな」と思わせてくれたロールモデルでした。

④ 社会人で出会わなかったロールモデルがマンガで見つかる

僕はカーディーラー営業とメーカー人事を経験していますが、中学から大学時代に出会ったロールモデルとなる人に出会うことがありませんでした。丁寧に教えてくれる先輩や一生ついていきます的な体育会系のノリな先輩はいましたが、「結果を残せず評価がないけどめちゃくちゃ優しい」だったり、「実績はすごいけどめちゃくちゃ横柄」だったり、社会人としての基礎も含めてこんな人になりたいなぁと思ったことが1度もなかったように思います。

現職に転職してきたときは尚更で、僕はポテンシャル採用で「若いチームで経験者がほぼいないからコンサルにアドバイスを受けながら自分のものにしていってほしい」と言われており、上司も専門的な採用の実務経験がない人だったため、目指したい人がいませんでした。

そしてそのロールモデルで1番困ったことは、インターンや会社説明会で学生から「あなたの尊敬する会社の人はどんな人ですか?」とか「御社で活躍されている社員はどんな人ですか?」といった質問です。だってすごい人はたくさんいるんですけど、「本心でこんな人が活躍してて尊敬できるよ!」って言えないんですから…。

そんな悩みを抱えていていたときに出会ったマンガが2つあります。

1つの目の作品は『最上の命医』という全11巻で完結している医療系ジャンルの作品で、主人公が天才の王道なパターンに加えて、超優秀な主人公の命が周囲のメンバーを教育していくために、天才的な名医にしかできない高度な医療技術だけではなく、基本的で安全性の高いものや応急処置なども紹介しながら、さまざまな場面でカッコ良く魅力的で、それを素で行いながら活躍していく様子が描かれた作品です。

命が語る「後悔についての言葉」や「天才一人ではダメといった言葉」、「世の中のことを考えていく必要性を訴える言葉」は、僕が社会人になるまでに出会ってきた人を映しているようで、転職して環境が変わったり、役職が上がって部下を持つ立場になったり、家庭を築いて一緒に歩んでいく人が増えたときなど、人生の節目になって目指すべき姿(ロールモデル)は命のようでありたいと思わせてくれました。

2つの目の作品は『青のオーケストラ』という現在11巻まで1巻発行・連載中の高校オーケストラをテーマした作品で、天才ヴァイオリニストの父を持ち、複雑な家庭環境からヴァイオリンを辞めた少年が、高校でオーケストラ部に入り、仲間たちとの交流を経て再びヴァイオリンに対する情熱を取り戻し、仲間たちとの切磋琢磨する奏者達の青春サクセスストーリーがリアルに描かれた作品です!

この作品で僕がオススメしたいポイントは、2年生や3年生である原田くんや町田さん、米沢さんといった先輩たち人物像です。先輩たちにももちろん葛藤がある中で後輩たちには弱いところを見せず引っ張っていく姿もあれば、逆に弱みを見せることでお互いに助け合う関係になったりと、『自分のありたい姿』を魅せてくれる先輩としての姿です。

そんな姿を見ていると、チームで何かを成し遂げることや個人の頑張りを表現する方法ってもっとあるんじゃないかと思わせてくれますし、純粋に「こんな人でありたい」と憧れさせてくれる、そしてもっと昔にこの作品と出会えていたならと思わずにはいられない作品です。

「最上の命医」・「青のオーケストラ」の名言紹介 

俺たちは誰と組んでもちゃんとやれなきゃ一流じゃないんだ。

最上の命医:西條 命

気にしないでください。誰のためにやるのでもなく俺自身のためにやるんです。

最上の命医:西條 命

俺にしかできない速さでやらないと成功できない方法なんて誰の参考にもならない。手術はオリンピックとは違うからね。速さも大事だけど、より安全で確実に、誰にでもできる方法を考えるコトの方がもっと重要なんだ。

最上の命医:西條 命

俺は神様でもなんでもないんだから、そういう憧れ方しちゃダメだって言ってるでしょ。

最上の命医:西條 命

それじゃダメだよ。どんなに厳しい状況だろうとなんだろうと…、ちゃんと自分の意見を持たないとね。

最上の命医:西條 命

仲間を信じる、道具を信じる、薬を信じるっていうのは、信じたから仕方ないって言い訳と裏腹なモノ…。その言葉で自分は悪くないって責任逃れができてしまう。

最上の命医:西條 命

それで、もし、また彼女が失敗したら…。そしたら、もちろん俺が責任を取るよ。ダメだからってクビを切るだけなら誰にでもできるワケだし…、上司の役割ってそういうモノじゃないのかな?

最上の命医:西條 命

あのたくさんのトロフィー。…コンマスになったばかりの頃…、あれを見るといつもドキドキしてた…。コンクールでの最優秀賞を…、「自分が途切れさせてしまったらどうしよう」とか…、…押しつぶされそうだった。

青のオーケストラ:原田 蒼

僕はきっと素直じゃない。心で思ったことを一度でも頭で考えて…、整理して…、選んでから口に出す。相手のことを気遣うつもりでそうしていたけど…、でもそれは…、「本音」じゃないって気付いた。

青のオーケストラ:原田 蒼

嫌がる人がいるの知ってるなら変われよ。…気付いてるだろ? お前の中途半端な姿勢はみんなの努力の邪魔をする。

青のオーケストラ:原田 蒼

…いつまで甘えてんの?もう2年でしょ?次期コンマスになるんだろ?…もう自分だけのことを考えてるようじゃダメだ。ここは「部活」だ。

青のオーケストラ:原田 蒼

「そんなこともあったなあ」って、今は過去の失敗で笑えてる。変わらない人なんていないよ。

青のオーケストラ:町井 美月

こらあ!
喧嘩するなら私の目が届くところでやって!

青のオーケストラ:米沢 千佳

努力の仕方や成長のスピードって人それぞれだし…、足の速い子もいれば遅い子だっている。大事なのはゴール目指して走り続けることだと思うよ。

青のオーケストラ:米沢 千佳

まとめ

僕は社会人になって尊敬できる先輩が会社いないと言ったら、めちゃくちゃ怒られるんじゃないかと思っていますが、実際に自分の想いとしてはそんな人が居なかったというのが事実です。しかし、僕はマンガの登場人物に憧れを目標を見出しましたし、その次に繋がった思考・行動は、『ロールモデルになる人が居ないなら、自分がロールモデルとなられる時人になる!』というものでした。

社会に出ると、学生時代の頃よりも辛いことや嫌なことが多く、本当に塞ぎ込んでしまうような出来事も起こりますが、周囲から「あじゅまるさんみたいになりたい!」、「あじゅまるさんってこの会社で1番尊敬できる人かも!」なんて、自分が知らない裏側で愚痴ではなく尊敬の言葉をもらえたらなぁ…。なんて淡い期待と野望を胸に、めちゃくちゃ周囲を気にしながら目指しています。(笑)

僕はストーリーのある内容の本を読むことが好きで、それは「いろんな人の気持ちになれるから」という部分があります。それは小説やドラマや映画、アニメなどもそうなのかもしれませんが僕はマンガでした。そして名言・自分に刺さる言葉を集めることを始め、いまでは60,000冊を超えるほどマンガに熱中し、そしてこの経験を踏まえて、マンガやその作品の中にある名言で誰かが救われる可能性があるならnoteに残して伝えたいと思ってブログを始めました。

あまり興味を持ちづらい内容だったかもしれませんが、自分の気持ちを整理するための日記であることも含めて、この記事を残したいと思います。

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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