★マンガ『しあわせは食べて寝て待て』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気
落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか？
マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。
今回は、2024年2月時点、４巻発行・連載中の作品である『しあわせは食べて寝て待て』（©水凪トリ／秋田書店）より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。
『しあわせは食べて寝て待て』は日常系の作品で、病気によって仕事のキャリアを失ったアラフォー女性が転居で迷っていた物件で、病気の症状を抑えてくれる薬膳の知識をくれた大家さんや親族と出会い、小さな団地へ引っ越して新たな環境の中でさまざまな出会いを経て「自分なりの幸せ」を見つけていく姿が描かれた「このマンガがすごい！2022」オンナ編８位に輝いた作品です！
少しでもあなたが夢に向かって突き進むとき、壁が現れたとき、壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。
しあわせは食べて寝て待て 名言一覧
いつかWebで見たこの病気のデータ。圧倒的に専業主婦が多かった。きっと仕事をしていた人でも続けられなかったんだろうな。では独身女はどうやって生きていけば…。
麦巻 さとこ
私ってあんなトンチンカンなお年寄りとあっている人間に見えるんだ。確かに週５日フルタイムじゃ体力的にちょっと…、だなんてまさにシルバー世代の再就職だもんね。孤独死しても、あの人ならすぐに見つけてくれそうだもんね。
麦巻 さとこ
私ったら、私ったら自分のことばかり。いくらしんどいからって、常識的な気遣いもできないなんて…。
麦巻 さとこ
気を遣われると仕事に支障が出るんです。
しばらくこのままでお願いできませんか？
麦巻 さとこ
以前の私は理不尽な扱いには立ち向かえる人間だった。けれど今はその気力も体力もなく、意見できる立場でもないんだ。
麦巻 さとこ
節々が痛む。気持ちが落ちると体が病んで、体が辛いと気持ちが落ちる。心と体はつながっているのだと病気になって身をもって知った。
麦巻 さとこ
ーーけど、少し気が重いんです。皆は結婚して子供を産んで幸せな家庭を築いているのに、私は病気で会社を辞めてマンションを買うという夢も絶たれてしまったのだし。
麦巻 さとこ
こんなふうに穏やかに日々を送れたら、新しい私になったなんて思える日が来るのかな。
麦巻 さとこ
働かない男か…。いや、いいのよ価値観なんて人それぞれだから。ただ、働かない男と働けない女じゃ暮らしてはいけないね。
麦巻 さとこ
会社って、生産性や向上心があってこそ認められる場所だから、私みたいに頑張れない人間は何かいつも気後れしてしまって…。
麦巻 さとこ
この団地に越してからは、自分が死んだら…、なんて考えなくなったな。
麦巻 さとこ
体がキツイと自分を辛い目にあわせた人にまで優しくできないのよね。
麦巻 さとこ
そうだ、私は今お粥がいいんだ。薄味で、ゆるくて、ほっこりあたたかで、あの人たちに囲まれているから私は生きていけている。
麦巻 さとこ
私、体力がないだけではなくて、皆さんみたいに手に職がついているわけではないし、特技も熱中していた趣味さえもない。改めて何もできない自分に気づかされました。
麦巻 さとこ
うまくいかないときってさ、ネガティブなことばが口から出るじゃない？そういうの口癖になるとやっかいだよ。
麦巻 さとこ
今みたいに「どうでもいい」って呟くと、しばらくの間いじけた気持ちになってしまう。だからネガティブなことばの後にこう付け足すの。「なーんて嘘だけど」とかさ。そう思っていなくてもとりあえず呟くと、気持ちも「ああ嘘か」ってなる。人間って単純だよね。
麦巻 さとこ
レンタルルーム経営って、人とは会わなくても常に利用者さんへ気配りが必要で、そういうの割と負担になるタイプみたいなんです。副業とはいえ仕事をなめていたんですね、私。
麦巻 さとこ
働いてないお二人がこんなに楽しそうなのに、何で働いている私が家と会社の往復なんだろうって思えてきて。夏なのに喜びもなく、今の私は生きるために生きているだけのような気がします。
麦巻 さとこ
皆なにかしら、他人にはどうすることもできない悩みを持っているのかもね。
麦巻 さとこ
ーー他人のためというか…、私、病気になって皆さんに助けられてばかりいるでしょう？だから誰かを助けると少し気が楽になるんです。
麦巻 さとこ
「どうでもいい」がもっと進んだらどうします？暗い感情は一度芽生えると中々消えませんから、気分が落ちてる時なんかそういうのって足をぶつけただけでもひょいと顔を出しますし。
麦巻 さとこ
もう一方的に話を聞くのは辛いって体が訴えているんです。優しさにも体力がいるね。
麦巻 さとこ
私、休日一人でいても寂しくないし、どうして若いときってあんなに人恋しかったんだろう。
麦巻 さとこ
私は冷たい女になりました。いや、私はやっと自分を大切にできるようになったんだと思おう。
麦巻 さとこ
確かに上手く会社に馴染めなかったり、体が丈夫ではなかったり、何か事情を抱えていると自分にあった職場なんてなかなか見つかりませんよね。
麦巻 さとこ
一歩一歩か。けれどもこんなでも歩んでいると言えるんだろうか。
麦巻 さとこ
まだ思い描いているだけですよ。ーーただ、私のような者には生き方の選択肢が増えるだけで前向きでいられるっていうか…。
麦巻 さとこ
大根は喉の炎症を和らげるから鼻のあたりにまで効くのよね。そうすると頭痛いの治るから。私、いつもそうしてるから。
美山 鈴
のああああ〜、うるさいっ。
うんちく聞かされてると料理がまずくなるのっ。
美山 鈴
こういう自然の甘みはね、気持ちをほぐしてくれるんですってーー。
美山 鈴
臆病よね、過去のうまくいかなかった出来事に囚われて。あのコの悪いクセなの。ごめんなさいね。
美山 鈴
それ、これまでの自分と比べるからしんどくなるのよ。こう考えるのはどうかしら。新しい自分になったのだって。
美山 鈴
お金が無いなら無いなりに、体力が落ちたなら落ちたなりに、けっこう楽しいことって言う起こるわよ。
美山 鈴
私なんかね、90歳に近くになって長年の夢が叶ったんだから。それも努力したわけじゃなくて、降って湧いたようなものなの。
美山 鈴
「果報は寝て待て」っていうじゃない。運が巡ってきたときのために、少しでも元気になっておきなさいよ。
美山 鈴
良い牛肉は色が変わってすぐ食べるのが美味しいの。この第一陣の肉を味わうのがすき焼きの50パーセントと言っても過言ではないわ。
美山 鈴
うちでは特別な話題なんてなくていいのよ。
だって夕ご飯食べてるだけなんだもの。
美山 鈴
楽しいのよ…。亡くなった主人は堅実な人で私も専業主婦だったから、以前はちょっとつまらなかったのね。けれど司といるとネットで買い物したり株主になったり、はじめての経験ばかりで楽しいじゃない。
美山 鈴
干し柿食べる？自然の甘味は気持ちをほぐしてくれるの。柿って体を冷やすじゃない？だからこうして日に干したのを食べるといいんですって。あなたもしばらくここでお日様に干されたら、あんばい良くなるんじゃないかしら。
美山 鈴
だいたい風邪ひいてるとき、年寄りの家に食事に来る人なんていませんよ。そんなの非常識です。
羽白 司
ドライフルーツなら持ち歩けるでしょう？即効性があるわけじゃないので、コツコツ食べておくといいですよ。
羽白 司
そういうことでしたら教えられないかな。
申し訳ないけど、病人には責任を持てないので。
羽白 司
はじめの頃はご近所からいぶかしそうな目で見られていたけど、いつの間にか落ち着いて良かったです。
羽白 司
まあいいんじゃないでしょうか？
そうやって続けていて効いたらラッキーって。
羽白 司
春になって暖かくなると体が冬の間に溜め込んだいらない物排出しようとするんですって。
羽白 司
まあ誰にだって平常心でいられない時はあるから。
羽白 司
僕の場合は向いてないんですよ。昔そういう話があったとき気付いたんです。自分は家庭を持つべきではないって。
羽白 司
今でも僕にはあの時の感覚が残っていて、自由でいないと自分が保てないんですよね。
羽白 司
こうして体に合った食材を食べておけば、次の季節健やかに過ごせるわけです。季節ごとに食材を上手にとれば、１年を通して健康維持ができる。持病のある人でも去年より具合がよくなっていたらラッキーでしょう？
羽白 司
ですから大丈夫なんですよ。
貧しくても、豊かな暮らしはおくれますから。
羽白 司
良質な普通に勝るものはないのだよ。
唐
そろそろ意識しておいた方がいいかもな。自分のスタイルを持つと強いからね。デザインだけじゃなくさ、スタイルを持つ人間ってこう…、揺るぎない強さを持っているでしょ。
唐
普通住む場所って仕事で決めるでしょ。会社の転勤とか移住なら農業をやりたいとか。けれど本来住まいっていうのは、自分の体に合った土地に構えるのが正しいんじゃないかと思えてきてさ。
唐
想像してみるだけでもいいんだよ。独り身だとさ、失業しようが病気にかかろうが、自分で人生決めていかなきゃならないんだからさ。
唐
こういう話って、ちょっとふってみてキャッチするかスルーするかそういうのもその人の力量だからさ。
唐
私の絵はちゃちゃっと描けそうなショボい絵ですけど、人に好かれるために日々模索しているんです。そういう努力もしないで人がついてくると思わないでください。
高麗
どうして私って一人でいると、悪い方へ悪い方へと考えてしまうんだろう。
高麗
私思ったのよ。この人達はこうやってただ我慢してきた人達なんだなって。だったらここには未来がないんだろうなって。
高麗
一日中音が聞こえるってことは、ずっとその人の存在を感じているってことなんですよ。ただでさえタンを吐く音なんて聞きたくないのに、こうでもしなきゃ押さえつけられているような気分になってしまいますもん。
高麗
常識は時代と共に変わるものだけれど、それを受け入れてくれるこの団地は案外住みやすいところなのかも。
高麗
人ってしあわせになりたくて生きているじゃないですか。僕にはそういうイメージさえわかなくて。ただ時間が過ぎてゆく毎日を送っています。
八つ頭
幸せな暮らしを築くのはなにも結婚した人だけの特権ではないと思いますよ。
八つ頭
「能力」って普通何かができることをいうじゃない？けれども私みたいな人間には…、いえ、40を超えて先が見えてきた人間にはできない自分を受け止める能力の方が必要な気がするわ。
青葉
私は嫌だわ、あんな自分に大忙しな男性。
一人でいるのと同じな男なんて私は嫌です。
青葉
いかがだったでしょうか？
お気に入りの名言は見つかりましたか？
僕自身、病気ではなく家庭環境で子どもの幼稚園のお迎えや熱が出たときに仕事を早退したり、急遽休んだりをしていることもあり、キャリアの在り方についてよく考えますし、急にメンタルが落ち込んだり、頭痛や倦怠感などが長引く症状が出ることがあります。
作中の麦巻さんのように、すぐネガティブに考えてしまうことや一度ネガティブな思考に入ってしまうと、頭の中でグルグルと繰り返されてどうしようもなくなるときもありますが、薬膳から入る体の改善（内臓を労ったり）や気の持ちよう（心の在り方）で凹みづらくできる捉え方の大切さを教えてくれるのではないかと思います。
学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『しあわせは食べて寝て待て』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか？
独身アラフォーで世間の目を気にしてしまったり持病で体調を崩しやすくあまり働くことのできない麦巻さんや90歳を過ぎても毎日を楽しんでいる大家の鈴さん、薬膳の知識と少し奔放な司さん、団地に住む住人たちそれぞれの背景から見えるさまざまな価値観や想いがもたらす言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました！
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