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マンガ『ココロのプログラム』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気

落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか?

マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。

今回は、単行本は4巻で完結した作品である『ココロのプログラム』(©中村ひなた/集英社)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。

『ココロのプログラム』は恋愛ジャンルの中でもロボットとの恋物語として、母親と二人暮らしの少年が感情プログラムを学習する人間そっくりの少女型ロボットと一緒に暮らすことになり、本来持つべきではない好意の感情やロボットをモノとして捉えることへの嫌悪感など、幼馴染みの少女やロボットの恋愛感情が淡く切なく描かれた作品です!

少しでもあなたが夢に向かって突き進むとき、壁が現れたとき、壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

ココロのプログラム 名言一覧

世界で一番好きなひとが自分のことを好きになってくれる。それだけでいい。たったそれだけでいいのに。

宇佐美 九

これから毎日家にいるのか…。せっかく夏休みなのに…、あいつがいたら落ち着かないよ。

宇佐美 九

…悲しそうにすんなよ、ムカつく。
お前なんかに俺の気持ちはわからない。
心なんてわかるわけない!

宇佐美 九

こいつは所詮ロボット。感情のように見えるものは全てプログラムで、人間そっくりに作られたまがい物だ。機械相手に真剣に向き合っても意味なんかない。馬鹿げてる。

宇佐美 九

そうだ、こいつがいると落ち着かないのだ。
なんでか目が離せなくて、胸がざわざわして苦しくなる。
でも不思議と嫌な気分じゃない。

宇佐美 九

ドキドキ?確かに心臓がいつもより速く…、ってこれ単に息が上がってるだけか?…まあ悪い気はしないし、離したいとはおもわないし、笑った顔はかわいいと思う。

宇佐美 九

まがい物かもしれない。でも確かに体温のように感じて、時間が止まればいいとさえ思った。つよく、つよく思ってしまった。

宇佐美 九

いちこの見た目はすっかり人間で、それらしく振る舞うことはできても心はまだそれに追いついていないようで。大人びた外面とは裏腹に中身はまるで小さな子供みたいだ。

宇佐美 九

わかる、わかってる。
それでも好きなときは一体どうしたらいい?

宇佐美 九

おかしいことだと、普通じゃないと頭の中ではわかっていても、なかったことにするにはあまりにも大きくなってしまっていて、ただただ思う。心というのはなんで厄介なものなんだと。

宇佐美 九

たったひとりでもおかしくないって言ってくれる人がいる。それだけで少し胸が軽くなった。たとえそれが心を持たない機械の言葉だったとしても。

宇佐美 九

なんかしちゃったならごめん。最近なんか避けられてる気がしてたから。俺は、また前みたいにいつも通り話したいんだけど。

宇佐美 九

背中に当たる陽のあたたかさが体温のように感じて、まるで君が本当に生きているみたいだと、そう錯覚してしまった。

宇佐美 九

最低だよな。悲しませてしまったのに、怒ってる姿が可愛いなんて思ってた。初めて見る顔だったからなんだか嬉しくて。

宇佐美 九

誰かに好きだと言ってもらえるのがこんなに嬉しいことだって知らなかった。それを教えてくれたひとを大事にしたいって思ったんだ。

宇佐美 九

がんばって作ってくれたっていう事実がなかったことになるわけじゃないんだからさ。俺にとってはそれだけで十分だよ。ありがとな。

宇佐美 九

喜ばせたい気持ちは嘘じゃない。でも…、今日の俺は気を張りすぎて楽しもうとしてなかった。もっと目の前のこと、一緒に楽しむべきだったんだな。

宇佐美 九

まるで新品のぬいぐるみみたいだ。ぬいぐるみに心なんてない。いちこのそれだって偽物だ。それでも同じぬいぐるみじゃないと意味がない。同じいちこじゃないとーー。

宇佐美 九

目の前にいるいちこは、あの日あの時のいちこじゃない。もしこのまま直らないなんてことが万が一でもあったら…、ただでさえ事件当日で気が気じゃないのに不安で押しつぶされそうだ。

宇佐美 九

中途半端な想いのままで彼女を傷つけてしまったことには変わりない。本当は自分を好きなままでいてほしかった。失いたくなかった。でもそんなエゴを突き通して引き留めて、もっと悲しい思いをさせてしまうのは耐えられないと思うくらい大事な存在だったんだ。

宇佐美 九

いつもそうやってさりげなく優しいのやめてくれよ。せっかく蓋をした想いがまた溢れそうになる。

宇佐美 九

ああ、どうして世界はこんなにままならないんだろう。俺はーー、世界で一番好きな人が自分のことを好きになってくれる。それだけでいい。たったそれだけでいいのに。

宇佐美 九

だってその子は絶対に振り向いてくれないだろ。俺を好きになることは絶対にないんだ。わかってたつもりだったけど…、それに意味ってあるのかなって。

宇佐美 九

普通の二人が普通すぎる始まり方で、そんな普通の恋が嘘じゃなければよかったのに。

宇佐美 九

この顔を見られるのも、声が聞けるのも、名前を呼んでもらえるのも、手をのばせば触れられる距離にいるのも。もう全部、これで本当に最後なんだ。

宇佐美 九

ぼくは何度だって君に恋に落ちる。
どうやらこの世界はそういう風にプログラムされているらしい。

宇佐美 九

ずっと私が家にいたら落ち着かないだろうなと思って…、合わせる顔がなくてここにいたの。だからね、さっき九ちゃんを見た時すごくびっくりしたし、うれしかったよ。捜してくれてありがとう。

宇佐美 いちこ

私はまだみんなみたいに気持ちを察することが苦手だから…、だからこうして勉強しに来ていて。それには九ちゃんの協力も必要なの。知らないうちに迷惑かけちゃってるかもしれないけど、そういうのもちゃんと言ってほし…。

宇佐美 いちこ

ごめんね、笑っちゃって。もちろんこれからもクラスのみんなとは仲良くしたいと思ってるけど…、でも九ちゃんは特別なんだよ。

宇佐美 いちこ

ドキドキして眠れない。興奮状態だとスリープモードに入れないの。修学旅行っていったらさァ、やっぱり夜の恋バナだよね。私起きてられるかなぁ。夜まで充電持つといいけど…。

宇佐美 いちこ

へへへ、ずる休みしちゃったなーって!
悪いことしてるみたいでドキドキするね。

宇佐美 いちこ

……私のこと、人形なんてほんとに思ってるの?だったら…、そう言ってほしかったよ、かばってほしかった!ほかの人に何て言われても気にしないけど、九ちゃんには違うって言ってほしかったんだよ…。

宇佐美 いちこ

やっぱり私もなにか渡したかった。そしたらきっとびっくりしたかな。喜んでくれたかな。一番喜んでほしかった。なんて、そんなこと、今まで思わなかったのにさ。

宇佐美 いちこ

ほんとはわかってるの。あの時足が止まった理由も、一番に喜んでほしいと思ってしまう理由も。でも私はロボットだから、君と一緒に年をとることができない。だからこの気持ちはなかったことにした方がいい。わたしね、そのくらいわかるロボットになったよ。

宇佐美 いちこ

私ばっかり全部覚えてて、九ちゃんは忘れていっちゃうんだ。人の記憶はだんだん薄れていくものだから仕方ないんだけどさ。

宇佐美 いちこ

愛ちゃんは告白して、それを受け入れてもらえたでしょ?それってすごいことなんだよ。好きな人に好きって言えたら、どんなに良いだろうって思うよ。

宇佐美 いちこ

いつもはぶっきらぼうなの、私のことポンコツだってバカにしてくることもあるし。でもほんとはすごく優しいんだ。相手の気持ちをちゃんと考えられる人で…。だからその人といると私にもいい影響がある気がするの。

宇佐美 いちこ

その人のことは…、その人のことだけは好きにならないようにプログラムされてるの。

宇佐美 いちこ

最近、九ちゃんに避けられてる気がしてたからどうしてか聞きたくて…。…寂しいよ。何も言ってくれないのは…。

宇佐美 いちこ

私はみんなのこと忘れちゃうけど…、この6年半がすごく価値のある時間だったっていう事実がなくなるわけじゃないから…。そういう時間を過ごせたことを誇りに、新しい私になっても頑張っていこうと思うよ。

宇佐美 いちこ

ロボットと仲良くしたところで何になるっていうの?少しは私のことも気にしてくれたっていいのに…。

入江 愛

ロボットがライバルってどうなの?って感じだけど、今日改めて思ったんだから仕方ない。やっぱりあたしは、うさみんのことが大好きだって。

入江 愛

別々のクラスになって、遠くから見つけるのばっかうまくなって、記憶の中のうさみんもぼやけてきて、どんな顔で笑ってたっけ、どんな声だったっけ。このまま忘れていくのかな。忘れられたら楽かもな。

入江 愛

こんなに近くにいるのに、いつのまにかすごく離れちゃってた。あたしが素直になれないせいで…。

入江 愛

一緒にいると影響を受けて、少しその人に近づくことができる。それが嬉しいのが好きってことなんだ。

入江 愛

恋バナで意識させるつもりが逆にひどいこと言っちゃった…。どうしたらもっと素直になれるんだろう。

入江 愛

誰かに優しいと思われるためじゃなくて、優しくするべきだから優しくしてるだけ。それって人の心よりずっと美しいのかも。だからみんなあの子のことが好きなんだ。

入江 愛

それでもあたしは、あたしだけは好きになんてなれないよ。ひどいってわかってるけど、好きな人の好きなひとだから。こんな気持ち、誰にも知られたくない…。

入江 愛

二人でお祭りに行けたらって。それだけでいいって思ってたのに、いざ叶ってみるとやっぱりそれだけじゃ足りなくて。あたしどんどん欲張りになってる。

入江 愛

あの日、うさみんの中であたしと一緒の学校に行くことより、いちこちゃんへの気持ちの方が勝ったんだ。わかってる。うさみんにとっていちこちゃんが大切な存在だってこと。それでも、それでもあたしを一番に想ってほしかった。

入江 愛

好きな人に当たり前のようにこれからのことを話してもらえる。あの頃のあたしだったら夢みたいに思ってたはずなのに、一番好きがいい、一番じゃないならいらないなんて。

入江 愛

あたしはほんとに欲張りになってしまった。これからもずっとずっと、こういう気持ちを抱え続けなきゃいけないの?そんなの耐えられない。好きだから耐えられないよ。

入江 愛

嬉しかったよ本当に……。でも…、一緒にいるのに片想いみたいな気持ちになるのは一人でいるときよりもつらいの。

入江 愛

ごめんなんていらないから、大好きって言ってほしかった。嫌だって、別れたくないって言わないよね。知ってたよ。それでもこんなにあっさり終わっちゃうなんて、なんかムカつく。

入江 愛

いつもあたしのことをよく見てくれてた。困ってる時はさりげなく助けてくれた。きっと自分も本当は泣き虫で寂しがりやだから、誰かに気づいてほしかったんだろうな。あたしは君のそういうところが、弱さや優しさがほんとうに好きだった。

入江 愛

いいな、いちこちゃんは。心なんて無ければこんな気持ちにならなくて済むのかな。あたしもロボットになりたい。

入江 愛

…そんなに好きなら言えばいいじゃん!当たって砕けろって言葉知ってる!?リスクなしで成功っていうのはつかめないの!!

入江 愛

人間は好きな人のことは無意識に目で追ってしまう習性があるんだ。九がいちこを見ている時間が他の人に比べて長いから、観察してたらわかったよ。

ネオ

いちこの感情が偽物だと分かりきっているのなら、九はいちこのことを好きになんてならないはずだ。つまり少なくとも九にとってはいちこの感情は本物ってことで…、それって人間を好きになることと何が違うの?

ネオ

…まぁロボットに心なんて必要ないと思うけどね。与えられた仕事こなすだけの存在なのに、心なんてあっても邪魔なだけでしょ。

ネオ

たしかに、ぼくより口の堅い人なんていない。
そうか、だからみんなぼくに相談するのか。
ぼくにしかわからないことだからじゃないのかーー。

ネオ

頼られたりそれで褒められたりするのは嬉しい。
だからもっと具体的なアドバイスができるようになりたい。

ネオ

…ぼくには愛想というものがないから、あんな雰囲気に笑えないから…。だからせめて人の役に立ちたいんだ。それがぼくの役目だと思う。

ネオ

ぼくは自分の価値を証明するために誰かの役に立ちたいのだと思っていたけれど、人はそれを「好き」というらしい。

ネオ

人の笑った顔というのは不思議だ。
強く惹かれるようにぼくたちはプログラムされてしまっている。

ネオ

本で得た知識より実際に経験する方がはるかに得られるものが大きいからね。やっと相談してきたみんなの気持ちが少しわかったよ。

ネオ

自分がロボットなのを知られたくないって思ってたんだ。あの子にだけは知られたくなかった。だからこんなところで会いたくなかった。だってぼくが人間じゃないってわかったら好きになってくれないでしょ。

ネオ

いかがだったでしょうか?

お気に入りの名言は見つかりましたか?

僕自身、アイドルや芸能人を好きになったことはありませんが、二次元が好きになったこともあり、恋愛感情を抱いたとしてもその想いが叶わない対象にモヤモヤしたことがありますが、人間そっくりで感情を覚えていくロボットがロボットと思えず、どんな気持ちで接することが正解なんだろうと考えさせられました。

この作品の見どころは主人公の九が小学生のときからいちこと一緒に暮すことになり、中学・高校と成長していく過程の中で純粋無垢ないちこに対して感じる特別な想いに悶々としたり、幼馴染みの愛と付き合う中でどこか一個のことを考えてるモヤモヤ、そして「人間がロボットに抱く劣等感」と同じように「ロボットが人間に抱く違和感」がいちこ視点で描かれており、それぞれの感情が丁寧に表現されていて感情を持ったロボットと人間の境界線や関係性について深く考えさせてくれる作品だと思います。

学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『ココロのプログラム』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか?

人間の感情を学びながら嬉しい・楽しい・寂しい・モヤモヤ、そして好きになる感情を理解していくいちこやそんないちこに想いを寄せながらもどうしたらいいのか戸惑う九、九のことが好きでいちこにライバル心を抱きながらも自分の想いを見つけていく愛たちの「ロボットだから・人だから」にトラられない価値観や決めつけなくない固定観念への想いを抱きながらも立ち向かっていく、そんな登場人物のもたらす言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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