皐月③ケータイ小説という創作の入り口
ケータイ小説。
ご存知でしょうか?
懐かしい、となった当時の中高生の方(20代〜30代前半ぐらい?)も多いのではないでしょうか。
そう、当時僕はケータイ小説の黎明期から、書き手側だったんです。
ケータイ小説という言葉が生まれる直前ぐらいの時代のお話です。
始まりは、中学校で当時やたらと流行っていたモバゲーから。
いやー、懐かしいですね〜。
アバターの着せ替えを一生懸命したり、日記書いたり、サークルというコミュニティに参加してみたり。
リアルとはまた違ったつながりを、ネット上で初めて体験しました。
まだパケット放題とか言ってた時代ですよ。
もちろんガラケー。アプリなんて言葉は聞いたことなかったです。
そんな中、あれだけ流行ってたんですからすごいですよね。
ちなみにmixi派もいたみたいですが、僕は結局一度も触れずに終わりました。
初期アバターとか覚えてますか?
夏場の寝巻きみたいな格好からスタートして、いろいろ着せ替えアイテムを手に入れ、
いい感じに自分だけのキャラを作り込みます。
うーん、さっき調べてみましたけど、めちゃくちゃ懐かしい。
モバゲー アバター 初期 画像検索
さて、そうやって子どもたちの間で流行り続けていたモバゲーですが、あるとき新しいサービスが始まりました。
後のケータイ小説と呼ばれるジャンルに含まれる、モバゲー小説。
誰にでも書ける、誰でも見られる。
誰でも小説家。(小説家には資格も定義もないため、名乗った瞬間になれます。)
思えばなかなかに先進的なサービスを追加したように思います。
モバゲーという若者が集うプラットフォームが確立されていたこともあり、一部の小説はやはり人気を博していました。
当時は閲覧数ぐらいしかわからず、一ページ公開するごとにどれぐらい増えた!とか、思ったより増えなかった、とか体感で学んでました。
投稿する時間が閲覧数に関わることを、意図せず知ったのはこの頃のこと。
今はエブリスタに引き継がれましたが、作品は当時のまま残ってます。
10年以上前に書いた超絶拙作を、こうして今も読み返せるのはなんだか不思議。
インターネットの世界ってすごい。
文章は見たくなくなるほど拙いので、ここではリンクは貼りませんが……。
ただネットの広大な海原のどこかに、僕の処女作は残り続けています。
さて、そんないくつかの小説を、14歳だった僕はどうやって書いてたんでしょう。
どうやって、脳みそを切り出したような自分だけの世界を創り出していたんでしょう。
次はそんなお話です。
物語の創り方も知らないしそういった勉強もしないまま、ただ経験と独学で進めてきた、僕の若い若い頃のお話。
膨大な作品の量がある中で、比較的多くの方に見てもらっていたように思います。
そう、それは物語を紡ぎ出し初めて数年後、
高校三年生の頃の小説が……。(次のタイトルへ続く)
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