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DAZ on AI|Tensor Art vs Face Transfer 2 比較 - DAZ.AI 実験室

Tensor Artで生成したソース画像と、それを読み込んだDAZ StudioのFace Transfer 2(DAZ Genesis 9用)無料お試し版によるレンダリング画像を比較してみたので紹介します。

前回のFace Transfer 1では、Tensor Artで生成したソース画像をオンラインエディターで背景を除去し顔をトリミングして背景をグレーにする編集加工を施しましたが、今回はTensor Artのプロンプトで行います。


プロンプトとLoRAを変更する

Face Transfer 1 用ソース画像の作成

前回生成したソース画像は以下です。

Face Transfer 1 用のTensor Art生成画像 640x640pix

これをオンラインエディターで編集加工したものが以下です。

編集加工後のソース画像

これをFace Transfer 1 に読み込ませて、DAZ Studioでレンダリングした結果は以下です。

Face Transfer 1で生成したキャラでレンダリング

私としては、長年使ってきたFaceGen Artistの方が、使い勝手や生成データの品質で一日の長があるので、今さらFace Transfer 1 に変える気にはなれませんでした。

Face Transfer 2 はどうなのか?

Face Transfer 2 は、1 と比べるとかなり使い勝手や生成データの品質が改善されたようです。

もっとも、DAZ Genesis 9専用なので、クラウド仮想WindowsのPaperspace Core GPU+で主に使うことになるので、Chromebookによる作品づくりとは別に扱いますが・・・

FT2向けのソース画像を作成

前回のプロンプトの冒頭部分(服装や背景など)を、以下のプロンプトに変更し、編集加工の手間を省力化します。

(black off shoulder dress:1.2),(gray background:1.2),1 girl,(extreme close up:1.4), (slicked back hair:1.4),

さらに、個人的な好みに合わせるべく、LoRAを追加し2つのLoRAの比率を変えて生成を試行錯誤した結果、以下のソース画像が得られました。

LoRAを追加し試行錯誤した結果
個人的な好みの生成画像

これをトリミングした最終ソース画像が以下です。

トリミング後の最終ソース画像

PaperspaceのDAZ StudioでFT2を試す

DAZ Genesis 9 モデルの準備

Ash G9をベースにしたGenesis 9 モデルを準備しました。着用している衣装は、DAZ3DがG9モデル用に無償提供しているものです。髪は後で着用します。

Ash G9 ベースのG9モデルを準備

Face Transfer 2 を試す

Genesis 9」「Female」を選択し、ソース画像を読み込みます。

Genesis 9 / Female でソース画像を読み込む

Generate」をクリック。

Face Transfer 2 で「Generate」をクリックした結果

Face Transfer 1 と同様に問題なくキャラクター化できました。

★ ここでエラーとなる場合は、ルート直下に「FaceTransfer」などのフォルダー名でソース画像格納用のフォルダーを作成し、そこにソース画像をコピーして再度トライしてみてください。理由はこちらの記事を参照

Save…」をクリック。

Ash AI G9 TA FT2 1として保存
Face Transfer 2 で保存したシーン(Texture Shaded)

シーンを保存し、NVIDIA Irayで表示してみます。

シーンを保存しNVIDIA Irayで表示

髪を着用し、形状を整えてレンダリング。

Ash AI G9 TA FT2 2 Portrait 1

Tensor Art で生成したソース画像と並べて比較すると・・・

Ash AI G9 TA FT2 2 生成画像 vs レンダリング画像

モチーフにしている人物とは印象が異なると同時に、Tensor Artで生成したソース画像とレンダリング画像の違いもあります。

とはいえ、このレンダリング画像は、私が好みの2.5次元というか、ゲームなどに出てきそうな、それなりに魅力のあるキャラだと思います。

まとめ

DAZ Studio内で使えるFace Transfer 2は、前回試したFace Transfer 1 より使い勝手や出力品質がかなり改善されているらしいので、Paperspaceの日本語Windows環境でDAZ Studioを使って無料お試し版を試してみました。

結果は、モチーフにしている人物に似ているか?は別にして、Tensor Artが出力するソース画像は従来より編集加工を省力化でき、Face Transfer 2 が出力するキャラは、DAZ Studioで多少調整すれば、十分に満足できる品質だと思います。

今後は、Chromebookで使うBlenderを最新のLinux版にし、DAZ Studioとの連携が可能か?について検証したいと思います。できれば、ChromebookのDAZ StudioでFT2を使いたいですが・・・

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