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彼女 戸田恵梨香トークエッセイ集

演じるキャラクターごと愛される女優・戸田恵梨香。彼女が自身の役について語る時、そこには戸田恵梨香本人の人生が、価値観が、願いが、大きく宿る。
2021年1月、インタビュー開始。想いを馳せた幾つかの役柄と、心身ともに大きな変化が訪れた月日を追った、ありのままの言葉たち。
今のすべてを詰めた初めてのトークエッセイ集。
戸田恵梨香が息を吹き込み演じてきた“彼女”たちが教えてくれたこと。
誰も知らなかった、“戸田恵梨香”のこと。
願いを込めて綴る珠玉の1冊。

今まで演じたキャラクターとその頃の自分について語った章では、周りの大人たちの自分の力量を計り試されているような鋭い目線が怖くて事務所からの管理に反発していたデビュー作「オードリー」の頃、自分の力の無さに打ちのめされた「放課後。」、「デスノート」など3作品掛け持ちしながら台本や演出の意図を理解し演技に落とし込む為の学びの時期、初主演の緊張感とハードな現場の中で必死にやる中で鍛えられたけど芸能界の怖さを知った「ライアーゲーム」、現在所属する事務所で容姿を整えるところから始まって事務所の意向に沿ってインタビューに答えたり優等生のイメージを作り上手く自分を出せなかったりしていた自分の中の壁を越えるきっかけを作ったマネージャーに認めてもらいたい反骨精神とボイストレーナーとの出会いで役者として認められるきっかけになった「デスノート」のミサミサ役、環境保護や動物保護についてより深く学ぶきっかけになった「奇跡の動物園」、役の中にある内面を理解した上でセリフまわしやキャラクターのイメージを含めた役作りの面白みが分かりやっと芝居の面白さが分かった転機となった「コードブルー」の緋山美帆子役、シリアスとコメディの緩急など物語の構成の面白みやシリアスさとポップな部分両方とも演技とストーリーの要素として大事と理解してたくさん学べた「流星の絆」の有明静奈役、「コードブルー」で学んだ役作りの現時点での全てを出し切った作品であり加瀬亮とのセッションで学んだ脚本などを含めた全体に意見をぶつけ合うものづくりの楽しさや天才堤幸彦の演出などが刺激的だった「SPEC」の当麻紗綾役、キャラクターへの思い入れなど完璧主義の原田眞人監督に応えようと同世代の役者が全員で頑張って演じる現場が刺激的な「駆け込み女と駆け出し男」のじょご、役を生きるという体験をムロツヨシさんと出来た「大恋愛」の北澤尚、家族の意味について演じながら考えた「最初の晩餐」の東美也子、自分が目指していた演技を達成出来た充実感が得られた「スカーレット」の川原喜美子、いい原作を実写化する難しさとみんなで頑張り作り上げた「ハコヅメ」の藤聖子など、キャラクターを演じる現場での苦労話や共演した俳優との裏話。
演じることで精一杯で自分を充実出来なかった自分を見つめ直すきっかけになった気胸の入院体験、カラダからのSOSに敏感になることで食生活やセラピーなどの勉強に力を入れたり、休業したことで様々な可能性や夢が見えている戸田恵梨香さんの今までとこれからが楽しみになる戸田恵梨香さん初のトークエッセイ集。

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