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ITストラテジストが語る最強のES:学業で取り組んだ内容について(2)

学業で取り組んだ内容の第2回目は、ES・面接での構成内容についてです。基本的に、大きく2つのテーマで構成することをお勧めします。

其の四「学業で取り組んだ内容は、①全般的に勉強したこと、②特に注力した内容の二つで構成!」

これがなぜオススメかと言えば、相手に自分が勉強してきたことを多面的に、且つ丁寧に表現できるからです。まず学部生は院生と比較して、就活時期に研究室未配属・配属されていても研究期間が短い、もしくはゼミに所属して日が浅い状況の人が大多数だと思います。研究テーマが決まってすぐの段階や、一般的なゼミ活動に取り組んだだけの内容でこの欄を構成するには、院生と比較して内容の濃さ・ボリュームが圧倒的に足りません。すなわち研究・ゼミ単発で構成をすると余程の成果がないと薄い印象を与える可能性が高いという事です。その為、自身がどのような内容を全般的に勉強してきたか、その中でも特に興味を持って注力した内容は何かの2つで構成すると、ボリューム面で丁度良いだけでなく、勉強してきた内容を複数アピールできるので、偏りを無くすというリスクヘッジの面でもお勧めしたいポイントです。

全般的に勉強した内容、もしくは注力した勉強した内容で触れる事をオススメしたい科目はこちらをご覧ください。特に文系の学生で法学・文学・芸術・教育・社会・言語系統の勉強をされてきた方は、一般的な企業ではその専攻内容のみで構成すると非常に評価されずらい傾向があります。なぜなら今後直接活きる可能性が低く、且つ勉強内容を通じて経験した事・プロセスも院生と比較して薄いからです。後述する院生の研究は、内容自体は直接活きるものでないとしても、学部生と比較して研究に費やしている時間は多く、長期間かけて目標に向けて取り組むんでいる経験自体が評価対象となったり、また仮説検証を繰り返すというプロセス自体が今後仕事を行う中で求められる経験として評価対象になったりしやすいです。一方で学部生における一般的な研究・ゼミ活動ではこのような観点での評価を受けずらい為、評価されやすい勉強内容も絡めて、勉強内容自体でのアピールをしていただく事をお勧めしたい次第です。

また院生についても、学部時代に全般的に勉強した内容を若干でも冒頭に組み込むことで、かなり丁寧な印象を与えられます。「〇〇学科で▲▲を中心に全般的に△△な内容を学びました。その中でも□□の分野に興味を持ち現在の研究室に所属し、☆☆のテーマについて研究をしています」と順を追って説明していく形式がオススメです。大多数の人は研究内容が直接活きる研究職・専門職以外の応募になると思いますが、その場合面接官の視点としては、今後直接活かすわけでもない研究内容を事細かに聞きたいわけではなく、①研究を通して得た経験から実業に活かせそうなところがあるか、②相手に研究内容を相手に分かり易く伝えられる能力があるかについてジャッジをしたいわけです。その為事細かな研究内容のみに終始すると、自己満足度が高いだけの内容に仕上がってしまい、上記のような研究職・専門職以外の大多数の選考においてはむしろマイナスの印象になる可能性が高いので、注意していただきたいと思います。

大事な事なのでもう一度言いますが、特に理系院生は自己満足度が高いESを書きがちです。現在多くの時間を費やして研究に情熱を注ぎ誇りを持っている事には大いに理解し共感を致しますが、ES・面接は自己PRの場です。今後直接活かすわけでもない研究内容や研究における専門用語等を一言一句事細かに相手に伝える事よりも、その研究の大枠や意義について伝える事を意識してください!こういう事をお勧めすると真面目な方からは怒られそうですが、中学生でもわかるくらいの内容に多少デフォルメしてでも、相手に伝わる内容で説明することが重要です。面接官は正確な研究内容や用語を知りたいわけではありません。研究内容を通じてどのような経験をしているのか、また専門的な内容を相手に分かり易く伝える能力があるのかについて評価しているという事をよく考えた上で、内容を構成していただくと良いと思います。

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