ITストラテジストが語る最強のES:学業で取り組んだ内容について
今回は、学業・ゼミ・研究室などで取り組んだ内容について、お話ししたいと思います。学業等に関する内容は、大多数のエントリーシートにおいて、一番冒頭に設定されている項目だと思います。学生の本分は勉強だと思いますし、当然と言えば当然かもしれません。ここで出鼻をくじかれるとその後の面接に大きな影を残します。(合否判断をする際に、「でも勉強内容がな~」というケースは多々ある) 逆に言えばここで波に乗れればその後の面接もスラスラ行ける方が多い気がします。
まずは、ぶっちゃけ大学ではあまり勉強してなくてGPA低いんだよな。。。という方向けの内容を記載したいと思います。学業内容を重んじる固めの企業や研究職では正直なところ不利なことは否めませんが、その他大多数の企業では、その後の自己PRや学生時代に頑張った事のエピソードと併せて十分挽回が可能です。
其の参「当時勉強していないなら、就活で語れる位の内容を今から補う!」
こんなことを言うと、世間一般の真面目な会社の人事からは怒られそうですが、選考を受けている企業で活きる・評価されそうな授業の2つや3つ、大多数の方が恐らく履修をしているはずです。GPAは高いに越したことはありませんが、低くても企業で活きる・評価されそうな事について「このような内容を学んだ」と具体的にはっきりと話せれば、先に記載した通り、その後の自己PRや学生時代に頑張った事のエピソードと併せて十分挽回が可能です。つまるところ、当時勉強していない分、就活で語れるくらいの内容をテキストや参考書で今から補う事で多少なりともカバーできると言うことです。就活に魔法の言葉はないので、当時勉強していなかった事を悔やんだら、さぁテキストを開いてください。
GPAが低くて学んだ内容も話せなかったら当然評価は低いですが、それなりに話せる様になれば、それなりに評価は受けられます。面接内で学業内容の質問をした際、話が全く膨らまない結果「ぶっちゃけ学生時代はバイトに注力していて、あまり勉強していませんでした。。」というような発言に逃げる方がいますが、正直なところそんな事ぶっちゃけられても、というのが面接官側の気持ちです。こういったタイプの方はよほど他のエピソードから魅力を感じない限り、名の知れた企業の面接は通過できないと思います。
逆に言えば、1週間もあれば、テキスト・参考書を中心とした復習で、面接で4-5分話すくらいの知識は構築可能です。当時サボっていた分を1週間で取り戻せるのであれば、こんなに割のいい話はありません。では肝心のどんな内容が企業に評価されるかですが、世間一般に実用性がある能力というと、下記のような感じだと思います。(あくまで私の私見ではありますが、大体こんな感じです。)
・財務会計/管理会計系の授業:人事、経理、法務、購買、販売、生産、マーケティング、営業等幅広い部門で今後活きる可能性がある基礎的な知識として捉えられます。簿記3級(できれば2級)以上の内容があれば、上場企業が必ず公開している開示情報からその会社の財務状況を自分で取りに行くことが出来るので、与えられた内容から判断をするのではなく、自分で情報を取得して判断が可能となります。人事・経理のように会計ルールに従った給与仕訳・費用計上を行う際に簿記の知識が必要となるだけではなく、例えば営業職であれば簿記の知識を活かして得意先の財務状況を把握して、見えてきた課題に応じたアプローチを行うといったような感じです。上記部門に限らず、どの会社でも評価される授業の代表格と言っていいと思います。
・統計/データ分析系の授業:全部門で今後活きる可能性がある知識として捉えられます。自身が大量の・様々なデータ自体を解析できるかどうかというツールやソフトウェアを用いた解析経験だけでなく、分析で用いるフレームワークの勉強であったり、結果に対する解釈の勉強であったりといった点も重要な視点です。特にPythonを用いた大量データの分析は今非常にホットな部分であり、ネットを中心に勉強を取り組めば2週間程度で基礎的な部分は体験できます。なにより、非エンジニアの面接官はこの領域に非常に疎く弱いので、授業で直接学んでいないことも「授業で興味を持ったので自己学習としてPythonを使ってこんな勉強をしている」というようなそれなりの内容が語れれば、加点が期待できます。(ただし、エンジニアの面接官に対しては生兵法は大怪我の基。その際は「まだ始めたばかりですが~」のような可愛げのある伝え方が重要です。)
・語学系の授業:全部門で今後活きる可能性がある知識として捉えられます。面接をしていても、TOEIC800~の実用英語を喋れる学生は少数派です。ただしこれは一般企業に限った話で、トップクラスの企業や外資企業では応募要件位のイメージでいたほうが無難です。また該当語学の資格等、客観的に証明できる内容も基本的にはセットで求められる部分であり、英語に限らず他の言語についてもビジネスレベル以上なければ、あくまでそれなりに取り組んでいたアピールで使えるレベルですので、ご注意を。
・プログラミング系の授業:IT企業を中心に今後活きる可能性がある知識として捉えられます。これについても、授業で経験がなくてもWEB上でいくらでもプログラミング経験を行う事が可能なので、例えばWord等のOfficeソフトを扱うIT入門系の授業はほぼ全学生が受けると思いますが、それに関連して「授業で興味を持ったので自己学習としてPythonを使ってこんな経験をしている」というような形で、今からでも2週間程度取り組めばそれなりの内容が語ることが出来ます。特に私が所属しているSIerでは、開発経験はやはり選考にも関連をしてくるところであり、当然開発経験があった方がベターです。よく「文系でプログラミング経験がないんですが大丈夫ですか?」と質問をする方がいますが、今の時代、自分の興味とやる気さえあればいくらでもWEB上でプログラミングはいくらでも取り組むことが出来ます。これについては他人に聞く前に、是非自分で取り組んで判断をしてみてください。
いかがでしたでしょうか。今回はGPA低い人向けと冒頭に書きましたが、逆に言えば、GPAが高くても面接官から質問を受けた授業の内容について上手く話せないので有れば、本当の意味での勉強が出来ていたのか?(≒お勉強は出来るけどアウトプットは出来ない、自分の物に出来ていない)という評価になる可能性も有ります。特にこれらの科目については企業担当者も理解度が気になるところではあるので、この機会に簡単にアウトプットが出来るか確認してみていただくと良いかと思います。
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