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わたしの小さなお城のお話

ひとり暮らしを始めてもうすぐ4年。
わたしは地元に帰るために引越しに追われていました。


初めて今のお家に内見にしたとき、どうせ1年ぐらいで地元帰りたいから安い部屋を重視に探した。
だから、1Kのユニットバス、一畳程の一口コンロキッチン、6畳の部屋には冷蔵庫も電子レンジもベットもテレビもあって、こんなにぎゅうぎゅうになるとは思ってもいなかった。

昔から、わたしにはひとり部屋というものがなかった。
おうちが裕福ではないから男兄弟達とずっと同じ部屋で過ごしてきたのだ。
だからこそ、自分の部屋が狭くても構わなかったのだがなんだかんだ、4年という月日をこの地で過ごして見るうちに、欲というのはいつの間にやら湧いてきて狭い部屋が嫌に思えてくる日が多くなった。

毎日のように物件を漁る日々もあった。でもタイミングの問題というか結局今のおうちに住み続けたのだ。

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でも、ひとり暮らしに終わりが近づく中、このおうちはわたしにとって小さな小さな城だったのことに気がついた。日当たりはよく、午前中は電気をつけなくても明るくなる部屋、窓の外には桜並木で春になると桜の花びらが舞い降りてくる。(掃除は大変だけど…)
誰にも邪魔されず、好きな暮らしをして好きなものを食べて、ゲームやアニメをひたすら見れる。それに、4年近くも住むと情というのも湧いてくる。
だからに今になって少し寂しくなってきたのだ。

地元に、帰ってすぐまた自分のお城を探すのは難しいからしばらくは実家住まい。今は、この小さなお城より快適に過ごすためのインプット期間なんだと思えば悪くない気がしてくる。

新生活は不安も多いがわくわくも止まらない。

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