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婚活リアルドキュメント・2人がすれ違ったビックリな理由

こんばんは! 今回も、cakes連載時に多くの人に読まれた記事をお届けします(タイトルは変えました)。Aさんどうしてるかな……趣味の美味しい店めぐりを極めてるかな。

こんにちは。恋愛アナリストのヨダエリです。気がつけば10月も半ば。2018年も3ヶ月をきりました。早いっ・・・!

でも、今年中に◯◯をする!という目標を立てるにはいいタイミングかもしれません。デートを重ねている相手がいるなら「今年中に想いを伝える」とか、気になりつつも声をかけられずにいる相手がいるなら「今年中にはデートに誘う」とか。

3ヶ月弱もあるんだからまだ大丈夫でしょ~と思うかもしれませんが、相手のバイオリズムやスケジュールも絡んできますし、自分もその影響を受けてテンションが上下したりします。今から強い意志を持っておくことは大事だと思いますよ!

では今月のテーマに行ってみましょう!

先日、長年の友人であるAさん(男性・アラフォー)が仕事の赴任先から関東に戻ってきたので、久々に会いました。

彼はワタシの大学卒業後の恋愛遍歴をすべて知っているかも、と思うくらい、話を聞いてくれた人。男性視点の意見に目からウロコが落ちたことは何度もあり、Aさんのおかげで彼氏との別れを踏みとどまれたことも幾度となくありました(多くの女性の例に漏れず、ワタシも経験値が浅かったときは見切りが早かったのです)。

そんなAさんから色々と近況報告を聞いていたら、ポロっと婚活バナシが飛び出しました。聞くと、数ヶ月前、結婚しそうな相手との出会いがあったとのこと!

Aさんは基本的に奥手で、これまでも浮いた話は全くなく。社会人になってからも、お見合いをしたという話は何度か聞いたことがあったのですが、どれも話があまり進展せずに終わっていました。

が、今回はこれまでとは違うっぽい!!

知り合った女性と音信不通に

相手の女性とは仕事の人から紹介された女性で、年齢は30代半ば。東京に住んでいるため、当時東北に赴任中だったAさんが東京までやって来て会っていたそう。

そんな感じで半年ほどたったとき。Aさんは彼女と突然連絡が取れなくなりました。「年収を聞かれて答えてから音信不通になったので、間違いなくそれが原因だと思う」とAさん。

マジすか……。なんとも言えない気持ちになるワタシ。Aさんは、決して低収入ではありません。勤務先は名の知れた一流企業。具体的な金額は聞いていませんが、同世代男性の平均収入から見たら、むしろ多く稼いでいる方だと思います。

でも、おそらく相手の女性は、年収800万越え、あるいは1000万円クラスを望んでいたのでしょう。1人でそれだけ稼ぐ男性が全体のうち何パーセントに過ぎないのか、いかにそれが大変なことなのか、よく分かっていなかったのだと思います。

この話の肝は、実はこの後にあります。

連絡がつかなくなってから1年たったある日、知り合いを通じて「Aさんともう一度会いたい」と彼女から連絡があったのです!

どういうつもりかと思いつつ、Aさんは東北まで来てくれた彼女と会いました。

が、結局2人の関係が進展することはなく、関係はそこで終わりました。Aさんが断ったのです。

その理由は、「年収を伝えたら連絡取れなくなりましたもんね」と言ったら、彼女が否定しなかったこと。

そして、どうやら彼女はあのあと仕事を辞めて、今は失業状態であること。「それを聞いた瞬間、サーーッと冷めていく自分を感じた。あぁ、経済力目当てなのか」とAさん。

あぁ……。ワタシはうなだれてしまいました。残念で、もったいなくて。というのも、Aさんと相手の女性は、やりようによっては、人生のパートナーとして結びついたはずだから。

女性の落ち度

・残念な点、その1
認識不足により、身の丈に合わない高望みをしたこと。それに気づく前に相手に知らしめてしまったこと。

・残念な点、その2
Aさんから「年収のせいですよね」と言われても否定できなかったのは仕方ないとしても、その認識が世間知らずだったと気付き反省したのなら、それを伝えるべきなのに伝えなかったこと。

ここまでは彼女の落ち度。しかし話を聞くと、Aさんにももったいなかった点はありました。

Aさんの落ち度

半年に渡ってデートを重ねる中で、Aさんは彼女の手すら握らなかったのだそう。

彼の奥手さを知っている身からすると、まぁそうだろうな……と想像はできました。でも、相手の女性からしたら不安だったはず。「私に興味ない?」「でも会ってくれる」「でも手を出してこないのはなぜ?」「自分からアクションを起こすほどには好きじゃないってこと?」などとグルグル考えたんじゃないかと。

ちなみに、彼女と結局どうなったんだと周りの男性たちからきかれたAさん。自分から断ったことは伏せて「たぶん自分に落ち度があったんですよ」と伝えたところ、「お前が手を出さなかったからだ!」と男性陣全員から責められたそうです。

ビックリするくらい皆同じ反応だったよ、とAさん。確かにこれは興味深いです。皆Aさんより年上の既婚者だそうなので、手を出せずに失敗した、手を出してうまくいった、など身にしみた経験があるのかもしれません。

そして、さらに驚くことがありました。「確かに手を出してよかったよ、Aさん」とワタシが言うと、Aさんは予想外の理由を口にしました。

「彼女は膠原病を患っていて、性行為を求めるのは悪いのではと思ってしまった」。

平たく言うと、妊娠・出産が難しいかもしれない女性に、性行為を求めるのは悪い気がしたそうです。

えーーーーーーー!!!!

ワタシと、その場にいた女友達(3人で飲んでました)は、同時に声を上げてしまいました。あまりに予想外かつ理解不能で。

いや、性行為が体力的にキツいとか痛みを伴うとか、そういう理由があるなら気遣うのは分かる。けど、そうじゃないんだよね? 妊娠できなさそうだから性行為はしたくないだろうと思ったってことだよね?

そう尋ねると、「うん」と頷くAさん。

……うーん………うーんうーん………。Aさんの気持ちが分かる男性がどれくらいいるのか、実は結構いるのか、アンケート取ってないので分かりません。が、これだけは言えます!

妊娠の可否および希望の有無と、セックスに対する意志は別!

妊娠できようができなかろうが、子供を産みたかろうが産みたくなかろうが、したい相手とはしたいし、したくない相手とはしたくない!

好きな人や親しくなりたい相手とは心だけでなく身体も結ばれたいです!!

性欲が極度に薄い女性はいるけれど

Aさんは、ワタシと友人による怒涛のツッコミに圧倒されつつ、「そうなんだ……」と呟き、学んだよという表情をしていました。

今思うと、Aさんの発想は「自分とそういう行為なんてしたくないよね」という自信のなさによるものだったのかもしれません。もしくは世の中にはセックスが嫌いな女性がいる、という事実を拡大解釈したのか。

確かに、性欲が極度に薄い女性はいます。結婚して子供を産むためだけにセックスして、それ以降は全くしていないという女性も珍しくはないです。

ただ、そういう女性と、性欲があって好きな男性とセックスしたい女性( orするのが嫌ではない女性)、どちらが多いかと言ったら間違いなく後者だと思います。少なくとも出会い始めや付き合い始めにおいては。

というわけで、もしAさんが彼女に手を出していたらまた違った展開になったかもなぁ……。

と言いたいところですが、実はそうは思わなかったのです、ワタシ。

というのも、「年収で切られたモンダイ」があるから。ここでAさんはかなりプライドを傷つけられたわけで。それでもお願いされてもう一度会ってみたわけですが、無職になって気が変わったということは、現実を知ったにせよ注文つけてる場合じゃなくなったにせよ、結局は経済力目当てか、と落胆したわけで。そんな精神状態で、手を出す気にはなれないんじゃないかと。

ただ、ここで一つAさんに対して、そして同じような想いをしたことがある男性に対して、伝えたいことがあります。

「経済力目当て」はモンダイか

それは、いくら相手に経済力があっても、女性は「この人とは無理」と感じたら断る、ということです!

少なくとも現代日本においてはその確率は高いんじゃないかと。

Aさんのことを彼女は嫌じゃなかった。この「嫌じゃない」をポジティブに捉えることが超重要。なぜなら「嫌」と「嫌じゃない」の間には越えられない壁があるから! 「喜んで」を引き出せなくてもいいのです。「嫌じゃない」の積み重ねで結婚まで行って幸せになってるカップルや夫婦、山ほどいます。

確かに彼女はAさんの経済力を当てにしていたかもしれません。でもそれは共働き夫婦だって同じだと思うんです。自分も稼ぐつもりだけど相手にも稼いでほしい、と思っているわけだから。

えー、だって彼女は自分は稼ぐ気ないのに相手の稼ぎは求めてるんでしょ? そこが問題じゃん、と思う人もいるでしょう。確かに自分が楽をしたいだけなら、オイオイという話ですよね。

でも、彼女は稼ぎたくないのではなく、稼げないかもという不安があって、稼げなかったときには、家のことは自分がやるつもりだったんじゃないかなと。

Aさんは料理を一切しない人だから、してくれる奥さんができたら「こういうのいいなぁ」と思ったかもしれないし、会社勤めするAさんと、専業主婦の彼女とで、意外にうまく役割分担できたかもしれない。

つまり、「妻が専業主婦でもいい」と思っている男性にとっては、相手が自分の経済力を頼りにしていることは悪いことではなく、引いてしまうことでもないはずなのです(当たり前ですが)。

モンダイは、「君にとって僕の価値は経済力だけ? それさえあれば誰でもいいの?」と思わせてしまう行動を取ること。そりゃあ、相手も萎えるでしょう。

婚活は1日にしてならず

今回の縁が成立しなかったのは、婚活や恋愛に不慣れな彼女がAさんに言わないほうがいいことを言い、伝えるべきことを伝えなかったこと。

そして、同じく女性や婚活に不慣れなAさんが、彼女は完全に自分の経済力しか求めていないと思い込んだこと。そこに尽きると思うのです。

特に彼女は、知り合いを通じてもう一度会ってくれと頼み、わざわざ東北まで会いに行くだけの勇気と気概があるなら、もうちょっと必死に想いを伝えるべきだったよなぁ……。でもたぶん、会って話をしながら、Aさんのテンションがどんどん低くなっていくのを感じて、もうだめだと思ったんだろうなぁ……。

……と、いろいろ想像をふくらませてしまうワタシですが、相性が合っていないわけではなかったのに2人とも恋愛や婚活に不慣れだったからうまくいかなかったんだよなぁと思うと、それが残念でなりません。

本来うまくいくはずの相手と結ばれるためには恋愛で経験を積むこと、婚活で場数を踏むことは大事だよなぁと、改めて思った次第です。

婚活して、いきなりうまくいく人なんてほとんどいません。回数を重ねながら学んでいって、だんだんうまくいくようになるんですよね。

男性の皆さん、経済力を当てにされているなと感じたとしても、それだけで結婚しようと思う女性は今の時代、稀だということを頭のかたすみに、いやもうちょっと真ん中寄りに置いておいてください! 望まれたということは、男性として「嫌じゃない」と思われているんですよ。それが大きな意味を持つことは前述しましたよね。

それと、もしAさんのように「妊娠する気がない or 妊娠できないかもしれない女性に手を出すのは悪い」と思っている男性がいたら、そんなことない可能性の方が高いので、安心して(でも相手の反応はウォッチしながら)手を出してください!

今回は、たまたま友人のエモエモしい婚活話を聞く機会があったので、リアルな話の共有には意義があると思い、書き連ねてみました。

婚活中の皆さん。ヘコむことも多々あるとは思いますが、積み重ねとブラッシュアップを意識すれば成就率は上がります。たまには周りの人にボヤいて息抜きしながら頑張ってください!(ボヤく相手がいなかったらワタシの電話相談も活用してくださいね!)


※本記事は2018年4月〜2022年6月までcakesに掲載していた記事を加筆修正したものです。


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