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ポリエチレンのラップ

生きていると、「わかっていたのに、またやってしまった」ということがよくある。

真冬のアイスコーヒー、漫画を読んで申し込む進研ゼミ、続かないスポーツジム、マッチングアプリで長身イケメンのネットワーカー…(すべて個人の偏見です)

あとはそう、ポリエチレンのラップですね。

「あ、安いなー」と思うと大体これ。密着力が弱く、切り心地もすこし鈍い。

リーズナブルで他にもメリットはあるものの、ピッとしてパンと張ってサッと切れるサランラップを自分が求めているのはわかっているのだから、旭化成買おうぜ!と毎回憤る。

でも、買ってしまったのだから、最後まで使い切る。「もうこれからの人生は絶対旭化成を買うんだ」と誓いながら使い切る。そしてまた、1年後くらいに同じ過ちを繰り返す。
(以下同上)

旭化成ってすごいよね。

なんの話。

違う違った。

わかっていたのにまたやってしまった、私史上最多記録となるものがある。

「あ、これ、緊張するやつだ。やだな」と直感で感じるオファーへの「やります」の即答。

脳みそが「キケン!今やらなくていい!」と思っているのに、手が勝手に「お声がけありがとうございます!お受けします!」と返す。

あの時、完全に私の中には2人いるとしか思えない感情になる。

脳みそは止めている。
だけど、体はその1cmの背伸びがわたしの世界を広げることを知っている。

ありがとう、体。
もっとがんばれ、脳みそ。

でも、受けてしまったのだから、最後までやり切る。「次は、ちょうどその日別件が入っていてって断ろう」と誓いながらやり切る。そしてまた、(以下略)

どうせ、やってよかったと思うに決まっている。
それはもう、これまでの経験で知っている。

同じ世界にとどまったら飽きたとか言い出すに決まってるんだから、この場合においては体優勢で行ってくれ。


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