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国会議員の役割

相変わらず写真を撮らない日常なので過去の写真に頼りがちです(^_^;)
とある水源に佇む木。
綺麗な水のある場所は色んなものが浄化されていく感覚味わえます。

衆院選も近いということで先週に引き続き選挙・政治ネタです。
皆さん、国会議員というとどんなイメージを持っていますか?
「エライ人」「金を持っている」「なんだか遠い人」…と色んな印象が、あるんじゃないかと思います。
「国」という大きな単位の仕事をしているからこそ庶民からするとかけ離れた感覚になるのも当然かと思います。


私は自治会長をしているのですが、夏の盆踊りの際は地域の選挙区から選ばれた市議会議員・県議会議員・国会議員さんが挨拶に来ます。
当然うちの自治会だけでなく近隣自治会の盆踊りにも行っているわけです。
盆踊りの日程はだいたい同じなので一日に何十箇所も周っていることになります。
国会議員ともなると選挙区が広いのでそれはもう大変です。


とある平日午後、インターフォンが鳴ったので出てみたら地域選出の国会議員さんでした。
地域に顔が広い方が後援会に入っていて、地域を案内してもらっているとのこと。
うちだけでなく地域全体に挨拶して回っているようでした。
秘書さんが「この先の道路の穴ぼこを直しておきました!」
と報告してくれました。
広い選挙区を一件一件回るというのはとても大変なことです。
地域を回り、気にかけていただけるのはありがたいことです。

ただ…気になることもあります。
道路修繕は市が担っていると思います。
われわれ市民が役所に道路の修繕など依頼してもすぐ対応してもらえないことが多いわけです。
一方、国会議員が声をかけるとたちまち動いてもらえる。
どうにも釈然としないものを感じます。
議員が悪いわけではないと思いますがとても公平とは言えない対応がされているように思います。

また、国会議員は国を動かしていく存在です。
人間、考えられる範囲というものに限界があります。
日本全体どころか世界の情勢の中で国というものを捉え、立法や政策で世の中を動かしていくのが国会議員だと思います。
正直、地域の道路に穴が空いているとかミラーをつけてほしい、というような困りごとは役所の仕事だと思います。
市議さんなら地域の保育園や防犯など。
県議さんなら県の産業振興や広域防災対策などが仕事の対象だと思います。
(当然もっと無数にありますし明確な区分けなどできないですが…)
もちろん国会議員の方がエラくて地域のチマチマしたことなど考えなくていい、と言いたいわけではありません。
それぞれの役割というものがあると言いたいのです。


先週おすすめしたオリラジ中田敦彦氏のyoutube大学で紹介されていた岸田総理。
禅譲の貴公子・岸田文雄を徹底解剖!

総理の著作である「岸田ビジョン」の解説を中心にメチャおもしろいトークが繰り広げられているわけですが、その中で「選挙の岸田」という話が出てきます。
自民党が野党に転じた時代を経験した岸田さんは絶対に選挙に勝つために何があっても地元広島に帰ったと言います。
外務大臣時代でさえ毎週地元にいたとのこと。
投票してくれるのは地元の人。
だから国の仕事ばかりやっていては当選できないわけです。
田中角栄氏はとても分かりやすくてジャンジャン金を使って地元の産業を潤わせることで支持を集めた。
これは議員が悪いのではなく国民の側が国会議員に国の仕事より地元向けの仕事をさせることに問題があると思います。
盆踊りに顔を出さない議員には「愛想の無い議員だ」とソッポを向いてしまう国民の存在によって議員が大きな単位の仕事に集中できない状況を作っているように思います。

もちろん国民の声を聴き、メッセージを伝えるオープンミーティングなどは積極的に行う方がいいと思います。
でも本来は国民が議員候補の情報を積極的に取りに行くべきだと思います。
自分たちの代弁者ですからね。
「顔出してくれないのは愛想が悪い」のではなくこちらが行くべきなのです。


国会議員の給料が高すぎると話題になりますが、本気で国の仕事をしようとしたら全然足りないと思いますよ。
甘い仕事しかしない議員ばかり選ぶから給料泥棒のように見えているだけです。
衆参合わせて713人。
1億3000万人の代弁者として多いのか、少ないのか、ちょうどいいのか…。
なにはともあれちゃんと国民を向いてくれる人を選びたいですね。
リアルでもネットでも色々情報を取ることのできる時代です。
政治に何かしら不満や文句があるなら行動に表しましょ。

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