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30日目は健康診断

30日目。

運動らしい運動はまだ再開できていないが、家のブルブルは比較的よく乗るようになっている。

ずっとずっと憂鬱に思っていた健康診断だった。

文字を大きくしてしまうくらい、憂鬱だった。

なぜか。

まず、うんこを2日分とらなければならない。

これが本当に辛かった。量はいらないし、別に便秘気味な体質でもないが、生理的なものを意識してしまうとストレスになって、うまくいかなくなるじゃあないですか(問いかけ?)。

一応、冷蔵保存するなら4日前からとっていい、という注意書きが書いてあり、間をとって3日前からいろいろやってみた。冷蔵庫に入れる時は夫にバレないようにこっそり入れよう、と思っていたが健康診断の話をしていて「え、そんなに前からとっていいの?」と夫になにげなく尋ねられてバラしてしまった。あ、言わないつもりだったのに、という思いが去来したので「あ、夫には内緒なんだけどね」と、まさかの夫本人に言った。もはや意味不明である。

3日前から心待ちにしていたうんこだが、まんまと丸一日出ない日もあって、ほらみたことか! となにに対してでもないが思った。とりあえず、なんとかまあ、2日分獲得できた。

次に、バリウムが辛い。

遠い昔にバリウムで検査した覚えがあるが、全く覚えていなかった。

血液検査、血圧、胸のレントゲン……など滞りなく流れ作業で進み、こんなにスルスル進むのなら、めっちゃ心配してたけどバリウムも大したことないかも、とヘラヘラしていた。が、えっ体に良くなさそうなものこんなに飲ませる? くらいバリウムを飲んだ。最初に胃をふくらませる粉末と、お猪口以下のバリウムを飲んだ。そして次に、300ミリリットルくらいの紙コップを持たされ「それ、全部ちょっとずつ飲んで」と言われる。え、待って。冗談でしょ、と指示がある時だけ飲んで誤魔化していたら「まだあるでしょ、全部飲んで」と言われる。渋々全部飲む。そのあとゲップを我慢して機械でぐるぐる回される。回されるし、自発的に回る。機械に腹も押される。散々だ。

バリウムが腸で固まる恐ろしさで、健康診断終わった後に「はよ! はよご飯食べんと!」と、なかなか何食べるか決められない夫にイライラもした。夫は何を食べるのか決めるのが毎回遅い。

胃カメラもやったことがあるが、喉やらなんやら麻酔して、気づいたら意識がない内に終わっている。その後、軽く寝て帰らなければならないので、正直どっちがいいのかよくわからない。バリウムの方が早いといえば早いのか。

まあ、いろいろ思いながら憂鬱2大要素をなんとか乗り越え、健康診断を終えた。その分、月々の給与から引かれてるんだろうから受けたほうがいい。人生的にも受けたほうがいい。ただ、受け終わるまでがしんどい。

視力検査が、去年より1度以上良くて「え、コンタクトとかしてないですよね?」と疑われたり「体重がやっぱりちょっと多いんで~」と言われたりあったが、翌日に引いたおみくじは大吉で健康・病気の欄に『健康診断を受けると良い』とあったので、神は見てる、と思った。この際、なんの神様でもいい。

とりあえず、徐々に運動は再開しなければならないとは思った。

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