Google先生のトンチキ翻訳と共に楽しむ中国経典故事絵本(3)【猪八戒吃西瓜】🍉
Google先生のトンチキ翻訳シリーズ第3弾は猪八戒のお話でございます。
三蔵法師と弟子たち一行は、経文を手に入れるために天竺へ向かっていました。ある日彼らがやってきたのは辺り一面の荒れ地。ここには1軒も人家がないため、孫悟空は三蔵法師のためになにか果物を探しに行くことにしました。
猪八戒はこれを聞いて、自分も一緒について行くと言い張ったので、孫悟空は猪八戒を連れていくことにしました。
二人は歩いて歩いて、しばらく歩き続けていましたが、途中で猪八戒がその場で座り込んでしまいました。お腹が痛いと言うのです。でもこれは怠けようと目論んだ猪八戒のウソ。
そんな猪八戒の腹の内などお見通しの孫悟空。まったく取り合うことなく筋斗雲に乗ると、果物を探しに南海へと飛んで行きました。
猪八戒はいそいそと大きな木を見つけて横になり、眠ってしまいました。
突然のことでした。
何かがぶつかってきた大きな衝撃で眠りから覚めた猪八戒。昼寝を邪魔されて、かんしゃくを起こしそうになったその時、ふと目の前に何かがあることに気付きました。
ぴかぴかに光る美味しそうなスイカです。猪八戒は嬉しさのあまり飛び上がりそうになりました。
猪八戒はスイカを4つに切り分けて言いました。
「お師匠さまに1つ、悟空兄貴に1つ、弟分の沙悟浄に1つ、最後の1つはオレのだもんね!」猪八戒は口を大きく開けると数口で自分のスイカを食べてしまいました。
孫悟空がたくさんの果物を採って南海から戻ってくると、遠くの方で猪八戒がスイカを抱えて、嬉しそうにそれをかじっているのが見えました。
孫悟空は一羽のヒワに姿を変えると、猪八戒から少し離れた大きな木の枝にとまって様子をうかがいました。そして、ついには猪八戒がそこにあったスイカを全部食べてしまうのを見ました。お師匠さまのことなど、まるで気にとめていない様子です。
孫悟空は猪八戒をこらしめることにしました。
ある考えが浮かんだ孫悟空は、元の姿に戻ると「八戒、八戒」と叫びました。
猪八戒は思いました。(もしスイカを全部食べてしまったことが悟空兄貴にバレたら、まずいことになる!)猪八戒は大急ぎでスイカの皮を遠くに投げ捨てました。
孫悟空は猪八戒の目の前に飛び出すと、何も知らないふりをして一緒に来た道を戻っていきました。
しばらく二人が歩いていると猪八戒が突然、派手にすべって転びました。1枚のスイカの皮を踏んだようです。
孫悟空は急いで猪八戒を起こしてやり、怒ったように言いました。
「これはどっかのアホが、食べたスイカの皮を散らかしたんだな。おかげでオレのブラザーが転んでしまったじゃないか。」
猪八戒は後ろめたくなって慌てて言いました。「だ、大丈夫だよ、兄貴。」
二人は歩き続けます。ところが数歩もあるかないうちに、猪八戒はまた転んでしまいました。孫悟空は猪八戒を起こしてあげて大声で叫びました。
「まったく一体どこのバカが、スイカを盗み食いして皮をポイ捨てしたんだか!」
「大丈夫、大丈夫だよ。」そう慌てて答えながら、猪八戒は心の中で思いました。
(今日はなんでこんなにツイてないんだろう?)
三蔵法師の姿が見えてきたその時、出し抜けに孫悟空は言いました。
「なぁおバカさんよ、今日のスイカの皮は美味しいか?」
それが言い終わるか早いか、猪八戒は三蔵法師の足元にたちまち倒れこみました。転んだ猪八戒がうなだれて地面をちらりと見ると、またスイカの皮!
猪八戒はようやく合点がいきました。これは孫悟空が仕組んだことだったのです。
孫悟空は猪八戒が一人でスイカを食べていたことを三蔵法師に話しました。
猪八戒は跪くと、大声で泣きだして言いました。
「これからはもう二度と、一人で食べようだなんて思いません!」
みんなはそれを聞いて大笑いしました。
<おわり>
寓話的なお話
ニッコニコ笑ってる猪八戒は可愛かったけど、嘘ついてサボって昼寝してた上に、貴重な食糧を独り占めするのはよくないよ猪八戒。っていうお話でしたね。
あとゴミのポイ捨てもダメよ。
ところで🍉
あのスイカ。
一体どこから出てきたの。(こわい)
LINEスタンプ制作初挑戦してみました♪
ピンときた方はぜひ使ってやってください☆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?