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クライアントの創造性を育む①

VUCA社会において、創造力は、あらゆるビジネスマンに求められています。抽象化・概念化スキル、アートシンキングなど、創造力を鍛えるメソッドは色々あります。どれも即座に身につくものでも、いきなりアイデアが創出されるものでもありません、じっくりと時間をかけて醸成されていくものです。創造力を高めるには、創造性を高める為の思考や脳の使い方を意識することが大切です。コーチングセッションの中で、クライアントの創造性を育むポイントについて、2回に分けて紹介します。

①クライアントのモヤモヤする感覚を大切にする

私たちの記憶や感覚は、曖昧です。不確実、非再現的であり、近似的な認識に内外の干渉を受けます。その為「揺らぐ」感覚を持ちます。しかしこれは人間ならではだと思いますので、そういった揺らぐ感覚や、記憶、勘違いを楽しむことをクライアントと意識するようにします。

②クライアントにとって新しく価値のあるものかを考える

多くの人にとって新しく価値のあるものを生み出すのは簡単では無いです。その為、クライアントが創造的な脳の使い方を育んでも、上司や同僚、もちろんコーチなどが評価者となり、新しく価値のあるもので無いと評価してしまうとクライアントのやる気を削いでしまいます。ある絵画をみて「こんなのどこがいいの?」と感じていた人が、いつの間にか「これは素晴らしい絵だ」と感じるようになるためには、時間がかかります。人は価値を判断する上で、時間を要するのです。クライアントにとって新しく価値のあるものであれば、それで良いのです。

③「創造性は、先天的なものである」認識を取り除く

創造性の脳機能は、主に高次機能系と学習系と呼ばれる大脳新皮質と大脳辺縁系の機能を使うことが分かっています。両者はともに後天的に育まれて、変化し使われた分だけ成長します。創造性は、後天的に学んだことから育てられると言い換えられます。向いていない、センスが無いなんてことはありません。そもそもどうすれば能力を発揮できるか分からないことを、人は積極的にやることはできないのです。

④創造性を高める為の生活習慣を取り入れる

アイデアを思いつく時は、リラックスをしている時が多いです。よくお風呂場で良いアイデアを思いつく、朝起きたら思いついたなど聞きます。発想したいことに没頭して、どっぷりと浸かったら、一旦無意識モードを入れるようにすると良いです。具体例としてはマインドフルネス(瞑想)ですが、散歩、走る、プールで泳ぐ、シャワーを浴びる、サウナに入る、皿洗いをする、歯を磨くなどの単純な作業や、睡眠も良いです。そうした状態は、いつもと違う脳のモードに変化を与えます。気分転換するように環境を変えることをクライアントに意識してもらい行動に取り入れることを提案します。そうすると無意識にそのことを想起する可能性が高まります。

最後までお読みくださりありがとうございました
続きは、↓↓↓翌日公開しました。引き続きよろしくお願いいたします


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