お客さまと信頼をつくる単純傾聴について
若いころ、技術・知識・経験が乏しい中、あるプロジェクトのプロジェクトマネジャーにアサインされたことがあります。顧客やベンダーから矢継ぎ早にくる質問の回答に四苦八苦しながら対応しました。今となっては良い思い出です。
プロジェクトマネジャーなので、顧客から信頼してもらうことがプロジェクトの成否を分けると言っても過言ではないが、大したスキルもなかったので、良いところをなかなかアピールできませんでした。
そんなとき「ザイアンスの法則」を活用しようと考えました。
やったことは、毎日お客さまに5分電話する
定例会議は、毎週開催されていたので週1回はお客さんと顔を会わせていた。定例会議では、問題について議論しながら、お互いのアクションについて進捗を確認していました。そのような中、夕方にお客さまのプロジェクトリーダーに「何かプロジェクトでお困りごとありませんか?」と電話を掛けるようにしました。正直、頼りないプロジェクトリーダーだったので、なかなか勇気のいることでした。
はじめは「特にありません」とプロジェクトの話ばかりでしたが、そのうち、日々の仕事の話や、家族の話も伺うようになりました。
信頼が構築されると仕事の仕方も変わる
毎日15:00に電話をかけていたので、お客さまはそれを察して、社内のプロジェクトメンバーの意見を取りまとめてくださるようになりました。
もちろん、お客さまからのオーダーは、対応が難しいものもありましたが、技術・知識・経験不足を、定例会議までに補う時間を確保することができるようになりました。
聴く姿勢が、お客さまの理解につながった
お客さまからの信頼も得ることが出来き、プロジェクトも無事成功しました。また他の会社にも紹介してくださることもありました。
その時は、コーチングのことなど考えてもいませんでしたが、あれも単純傾聴だったのかもしれません。
最後までお読みくださりありがとうございました!
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