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#81 うつ病を唄う歌 - 「風に流離い / amazarashi」


うつ病になってから心に響くようになった曲というのがいくつかある。基本的にうつ病になると感受性がどっかに行ってしまい、何も響かなくなることが多い。でも、自分の状況や心境には間違いなく変化があって、そこを突かれると今まで以上に響く歌詞があったりする。

その中の1曲が、amazarashi さんの「風に流離い」という曲だ。
これは、2013年に発売されたアルバム「ねえ ママ あなたの言うとおり」というアルバムの1曲目に収録されている。
amazarashiの楽曲の作詞作曲、ギターボーカルを務める秋田ひろむさんは、過去にうつ病を患った経験があり、他の楽曲でも度々後ろ向きな表現や自己嫌悪を歌詞に組み込んでいる。


今回は、個人的に響いた好きな歌詞を抜粋して紹介したい。

夢とか希望とか未来は 今の僕にとっては脅しだ
その類いの漫画 小説 映画 音楽は資源ゴミ
昔は夢もあるにはあった その夢が枕元でほざく
「おまえじゃ駄目だこの役立たず 特別と思うなゴミ屑」

夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体
だけどわずかに 忸怩たる思い 生きてるプライドは捨てきれない
遅い夜中に 不意に泣いたり 行ったり来たりのギリギリのサイン
月が夜空に 余裕で浮かび 早く朝よ来いと願うばかり

夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体
だけど確かに 抗う歌に わずかながら空の光は射し
生きる力に 自ずと変わり 死に切れぬ僕の弁明と成り
風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い

いくつか抜粋したけれど、この歌詞を聞いた時にまるで今の自分だなと何度も思った。
うつ病、暗い部屋でカーテンも締め切って何も出来ず生きてた時に、同じような状況で苦しんでる人を歌を通して知って少し安心して涙が出たのを覚えている。

是非1度でいいのでこれを読んでくださった方には聞いて欲しいと思うし、少しでも何か良いように作用してくれればと思いおすすめさせてください。

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