パワハラ脱出前の葛藤

私は長年にわたり、職場で嫌がらせを受け、メンタルが弱まって、自己肯定感がほぼゼロになるほど落ち込んだ時期がありました。そうなった結果、仕事・生活に気力がわかず、休日は寝たきり状態、外に出るのもおっくうで、過去の元気だった自分と比較してつらい時期もありました。

現在も嫌がらせやパワハラは続いていますが、周りに私に協力してくれる人がいることで、自分の気持ちが整うように試行錯誤し、完璧ではありませんが、最近、ようやく動けるようになりました。


なぜ会社を辞めないの?

当時、嫌がらせを相談した相手に、言われた一言です。

会社を辞めなかった理由はいろいろありますが、一番は経済的なことが理由です。辞めたら収入がゼロになる上、貯金もあまりない私にとっては死活問題です。

二番目の理由は、嫌がらせをする上司が悪いのに、なぜ私が嫌がらせをされた上に、上司の要望通り辞めなければならないのか?と思ってしまったこと。私は会社の仕事自体はとても好きでした。

今思えば、上司を理由に自分を肯定する考え方は時間の無駄だったと思っています。確かに相手の職場での行為を善悪で判断すれば、正しいかもしれません。

しかし、会社は会社が決定する上司を全面的に有利に扱う階層組織です。加害者が上司(パワハラの場合は優越的地位の乱用なので立場が弱い人が主張するのが普通だと思いますが)がなおさら、弱者の部下の主張に真摯に向き合って、公平に検討してくれるケースは少ないのではないでしょうか。

こういった階層社会は、加害者の上司を守るために、逆に被害者を追い出したり、悪者にする傾向がありそうです。私は担当者に「なぜそこまでされたのに会社を辞めないの」とか「あなたにも落ち度があるのでは」とかいろいろ言われ、上司に触れる話はまったくされませんでした。余計なもめごとに巻き込まれたくない、嫌ならさっさと辞めてくれ、といった態度でした。

つらい時こそきちんと向き合う

メンタルが弱っていた時に、相談にのってくれると思った担当者に逆に責められ、その時は本当に憂鬱になりました。しかし、感情で会社を辞める気にはなりませんでした。

当時の私は逆に冷静になれた気がします。嫌がらせを見て見ぬふりをする倫理感が欠如した組織に身を置き続けるなら、そこでいくら正当性を主張しても聞いてもらえない、なら自分は今何をすべきか?ということを真剣に考えました。

そこでいくつかの選択肢を考え、まずは自分の気持ちを整え、自己肯定感を少しでも回復させ、普通に仕事に向き合える状態に整えよう、という目標をたてました。

転職する前に気力を貯める必要

この目標は自分の中でベストかわかりませんが、すくなくともベターだとは思っています。経済的理由から、会社を離れることはできませんでした。

仮に転職をするとなると自分をアピールする面談が必要です。無気力、自己肯定感の低い状態で、当時の私にはそんな気力すらありませんでした。もう一つ考えたのは、休職です。これは心療内科の先生の意見でもあったのですが、会社の制度を使ってできるだけ休み、気力をつけよう、心を整えよう、というものです。ですが、仕事は好きで休み中嫌なことしか頭を巡らなかった当時の状態を考えると、会社にできる限り行って、仕事をすることが自分の気持ちのリハビリに役立つと考えました。

そろそろ動けるかもしれない

そこから約1年、ようやく動けるような気がしました。パワハラは続いていますが、自己肯定感が上がってきたのでいちいち心を乱される状態からは脱しました。

そして、今日、転職サービスに登録してみることにしました。冬休みを利用して転職先を探したいと考えています。

ここまで心境が変化するのは、とても長い道のりだったと感じます。まだゴールではないですが、絶望していた昨年に比べ、かなり気力が充実してきた気がします。パワハラに屈し失った自分の時間を取り戻すべく、今後も少しずつ小さな目標をクリアしていきたいと思います。

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