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パンダじょーし(上司+女子)について

パンダはかわいいですね!
パンダは絶滅危惧種ですよね?
皆さんはパンダ、お好きですか?

パンダはかわいい、動物として大好きです。
でも、近年、増加傾向を見せると思われる職場のパンダ。
パンダさんごめんなさい。職場のパンダは苦手です。


1.「パンダじょーし」とは

「パンダじょーし」とは、職場の女性上司の中で、国が求める女性役員の割合○○%の数値目標を達成すべく、「女性であること」を理由に特別に役職が認められる優遇された女性の造語です。特に伝統のある日本企業の男性が多い職場にパンダじょーしはいると思われます。

2.「パンダじょーし」の成り立ち

職場における男女平等が法律になってから何十年経った今もなお、伝統ある企業では、女性従業員が少ない場合も多く、昇格のための評価制度はあからさまにはなっていないものの実質男性を想定した制度が多いと思われます。男性上司に男性従業員、数少ない女性従業員に公平にチャンスをといってもも適正に評価されているか不明です。

しかし、近年、世の中の価値観の変化や、投資家に対する説明責任など、特に国の数値目標を契機に、外部からの「見え方」がよくなることを意識する会社は多いようです。

そこで増加傾向がみられるのが「パンダじょーし」。男性が多い職場の中でパンダのように希少種の「女性」であることを理由に、本人の能力や適性に「かなり」目をつぶり、今までの人事評価は一体何だったのかといえるほどハイスピードで昇格させて、役員候補にしてしまう施策の成果です。

3.「パンダじょーし」の不思議

パンダじょーしの増加は不思議な傾向です。何十年も男性しか役員をやってこなかったような伝統ある企業が、国の号令一つで次々と女性役員をだし、数値目標を達成しているとしたら、今までなぜ女性役員を出してこなかったのでしょうか?

また、採用される女性の「実力」も気になります。長年、男性社会で仕事をしていると、男性だけのクローズの文化にも気づかされます。女性はその中で役員になってうまくやっていけるのでしょうか?

役員登用の傾向は、成果が目立ち、優秀大学卒業の女性だけしか登用されていないように見えます。また、業界と全く関係ない優秀な女性を外部から役員として採用するケースも目立ちます。男性役員の経緯がそういった過程を経ていないことと比較すると、企業が、会社として公平に女性を評価して役員にしようとしているのか?とても気になるところです。

4.「パンダじょーし」の実力は?!

私はそんなパンダじょーしに嫌がらせを受け続け、目下、転職活動中です。そのパンダじょーしはもと同僚でしたが、国が女性役員登用〇〇%を打ち出してから、毎年のように昇格し、ついに役員をねらえるポジションになりました。私の知る限り、成果を顕著に出していない社員がそんな短期で昇格している例は知りません。

国が目標を掲げてから、毎年パンダじょーしが昇格していく人事は会社としても特別で、同僚の女性たちはもちろん、たくさんの男性社員も首をかしげている状態です。

パンダじょーしに対する協力は会社ぐるみで行われていました。パンダじょーしの嫌がらせを会社に相談しても、会社はパンダじょーしを擁護する発言を繰り返すだけ。決してパンダじょーしを責めることはありませんでした。

またパンダじょーしが私に嫌がらせをやめないのは、自分が会社で優遇され、将来役員になることを約束されていることを知っているからだと悟りました。それと同時に、私は会社でパンダじょーしに反旗を翻す、数値目標を邪魔する会社にとって不要な女子なのだと悟り、去る決心はつきました。

会社が、嫌がらせを公然とするような人を役員にして数値目標を達成するのか、と思うところはあります。またパンダじょーしが本当に役員になるかはまだわかりません。仮にそうなったとして会社が国の数値目標を達成したからといっても、いずれ妥当な評価が会社に下る日が来ると信じています。

5.もちろん実力のある女性上司は存在します!

今の会社には、パンダじょーしがいて残念な一方、実力があって優秀で正当に評価された女性上司もいます。その上司は、質実ともに成果を上げて、男女関係なく周りからも評価されています。

日本の企業が国際化をめざし、役員〇〇%を女性にする数値目標、過渡期の目標としてはありだと思いますが、拙速な数値合わせで、多くの企業が制度設計を度外視して、もしパンダじょーしを増加させているとしたら・・・。

国が求める男女共同参画どころか、パンダじょーしの増加は周りの業務意欲のモチベーションを下げ、人材流出の理由になり得、本来の目的とかけ離れてしまうのではないかな、と思ったりします。



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