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スタートアップ・サクセス・ストーリー1.2

今回は、OTDのスタートアップガイドに記載されている成功事例の第2弾です。今回紹介する事例は、Diagnostics For All (DFA)というNPOです。アメリカのニッチなスタートアップ事例をお届けします。

Diagnostics For All (DFA)

Diagnostics For All (DFA)は化学生物学部のジョージ・ウエストサイド教授(Dr. George Whitesides)の研究室が初期段階のテクノロジーを応用可能な状態にするために設立したNPOである。DFAは成果として、発展途上国の医療問題の解決策として、イノベーティブで、管理可能で、効果的な診断装置を始めるつもりである。OTDとハーバードの社会的責任の伴う認可の取り組みを称えるものとして、OTDはDFAとともに協力的でサポートし合う関係を構築した。この関係は、グローバルな医療現場での発展のために、迅速かつ明確なイノベーションの成熟を促進するすることで大学が社会に貢献するミッションを果たすことができるということを表わした新しい方法である。

OTDが作成しているスタートアップガイドは、原則としてOTDの紹介することがメインですので、どうしてもスタートアップ自体の取り組みを紹介するということはあまりしていないようです。しかし、この事例から主に二つのことを学ぶことができます。

①社会的な問題の解決策の一つとしてスタートアップを設立するという方法があるということ

起業のチャンスは社会問題にあるということです。このことは、アメリカに次ぐスタートアップ大国のイスラエルでも見ることができます。イスラエル政府は社会問題の解決策としてスタートアップの支援を行っています。社会問題の解決をアウトソーシングしているということです。これは、起業へのアプローチ方法として、リソースベースではなく、ソリューションベースの方法を提示しているということが言えます。

②成熟した市場ではなく、発展途上国のように成長する市場でスタートアップを設立すること。さらに、発展途上国というカテゴリーを標準化することで、グローバルな展開が狙うことごできる。

成熟した市場で、起業のチャンスを見つけることは、相当のマーケティング能力が必要です。しかし、発展途上国のような後進国であると、ビジネスチャンスはたくさんあります。また、最新のテクノロジーを用意せずとも競争することが可能です。日本の企業は、どれくらいグローバルな市場を意識しているのでしょうか。とても気になります。ロンドン大学とバブソン大学のアントレプレナーに関する調査によると、日本の起業家の9割が「海外での顧客は全体の10%以下である」と答えているそうです。言語の問題もあると思いますが、世界を視野に入れた起業家が増えることを願っています。

また事例を紹介しますので、暫しお待ちください。、


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