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【建築設計+環境工学】3D都市モデルデータ「PLATEAU(プラトー)」

執筆日:2023年12月26日(火)
更新日:2023年12月26日(火)
オフィシャルサイト(ポートフォリオサイト)


3D都市モデルデータ「PLATEAU(プラトー)」

2021年3月、国土交通省では「PLATEAU(プラトー)」という3D都市モデルデータを誰でも無料で利用できるプラットフォームをオープンさせた。「PLATEAU(プラトー)」とは、国土交通省が主導する3D都市モデルのオープンデータ公開プロジェクトである。

まちづくりのや建設業において「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進していくためには、発案・企画・計画・設計・施工に至る全てのプロセスで、ビッグデータの「3D都市モデルデータ」を活用していくことが肝となる。「PLATEAU」は、日本国内各地の3D都市モデルを整備し、オープンデータとして公開するプラットフォームとして公開後も日々データのアップデートが進んでいる。誰もが自由に都市のデータを利用することが可能となり、防災、まちづくり、AR・VRなど様々な場面で活用できるプラットフォームを目指している。
「都市のデータ」は、単なる二次元の地図データに建物・地形の高さ、建物の形状などを掛け合わせて作成した三次元データである。さらに、建築物の名称や用途、建設年などの「属性情報」を加えたデータを読み込むことにより都市空間そのものをデジタル上で再現することが可能となる。これまで各省庁や地方自治体に分散していた建物の情報や人口流動、環境やエネルギーのデータなどを、三次元化した地形データと統合することにより、都市計画立案の高度化や、都市活動のシミュレーション、分析等が可能となる。
三次元データは、表面的な見た目でばGoogle EarthとPLATEAUは非常に似ているが、実際には全く違うデータを持っている。Google Earthなどは「目に見える形」を再現した地図だが、PLATEAUで作成している3D都市モデルは、意味を持つモデル(セマンティクス)である。一つのビルでも外壁や屋上などそれぞれの面が分割されていたり、一つのビルがオフィスなのか商業施設なのかという属性情報も持っているため、視覚的な再現だけでなく、人にとっての役割も含めた「都市空間そのもの」をデジタル上に再現したデータになのである。

<東京都23区3D都市モデル:オープンデータのダウンロード先>

※配布するデータ形式:CityGML、3D Tiles、FBX形式等



参考文献:教会建築家の推薦書籍


共著『日本の最も美しい教会』の新装版『日本の美しい教会』が、2023年12月に刊行されました。

都内の教会を自著『東京の名教会さんぽ』でご紹介しています。


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