クラッシャー上司なら、メンタル病む前に一旦離れたほうがいい

仕事には復帰したものの、上司のパワハラにメンタルが病みそう。
事実を誤認し、確認しないでいきなり注意してくる。
事実を述べて反論すると喧嘩腰になる。
パワハラ上司は、なぜ間違いを認めないのか。               ひどいことをしていると自己嫌悪になることはないのか。         もうパワハラ上司とどう接すればいいのか分からない。

このパワハラ上司は、おそらくクラッシャー上司である。        なぜなら、仕事復帰したばかり部下には、普通すぐにパワハラしないからだ。クラッシャー上司とは、感情のままに厳しい言動や命令を繰り返して、部下を退職・休職に追い込む上司のことである。

まず、メタ認知がない。メタ認知とは、自分の言動を客観的に見ることで、それを行う能力のことであるが、クラッシャー上司は、自分のパワハラ行動を客観的に認識できない。だから、本来であれば仕事復帰したばかりで配慮が必要にも関わらず、真逆のことをしてしまう。部下が凹んでメンタル病んでることに気づかないし、自分が悪いことをしているという自覚もない。

次に、自分が正しいと思っている。クラッシャー上司は会社内で仕事が出来ると認識されている場合が多いため、マネジメント能力にも自信だけはある。自分の言動は相手を育てるための指導であり正しいと思っている。そのため、指導ではなくパワハラであると事実を述べても、侮辱されたとしか思わず感情的に怒鳴りつけてくる。指導しただけ、自分が正しいと最後まで言い張る。

だから、クラッシャー上司とは、話し合っても意味がない。パワハラをしているという自覚もないし、業務上の指導で自分が正しい、何が悪いと思っている。ICで録音したパワハラ音声を聞かせて、パワハラの事実を立証しても、パワハラを絶対に認めない。そのため、当事者同士の話し合いでは解決しないので、メンタルが病む前に一旦離れて今後の身の振り方を決断するしかない。

私もクラッシャー上司に出会ったことがある。プレーヤーとしては仕事が出来る人で、同期の中でも一番に支社長になったと飲み会で自慢しているような人だった。ただ、自分のやり方が部下に合わなくても聞く耳を持たない、自分と合わない特定の部下に対して、大量の仕事を押し付け、うまくいかないと事あるごとに同僚がいる前で暴言を吐いていた。部下は、次第に上司と同じ空間にいることが苦痛になり、異動してきて半年足らずでメンタルをやられて退職した。

会社も、勤続10年の中堅社員が異動して半年で自己退職したので、何かあったと気づいているが、表立っては何もしなかった。なぜなら、会社にとって、利益を上げることが最優先事項だからだ。クラッシャー上司は仕事が出来る人が多いこともあり、会社の利益が上がってさえいれば部下が1人2人退職しようがパワハラをわざわざ問題にはしない。人手が足りなければ、中途採用すればいいからだ。

クラッシャー上司に出会ってしまったら、話して何とかなるという考えは捨てたほうがいい。会社に相談したとしても、パワハラ以前の状態に戻ることはかなり難しい。パワハラ被害にあった人に悪い訳では決してないが、これが会社のパワハラの現実である。

だから、メンタルがやられる前に離れて、今後の身の振り方を決断する必要がある。そのままズルズルと何もせずに現状維持が一番まずい。逃げて休職、転職するのか、しっかり証拠を固めて戦うのか、いずれかを選べば活路は見いだせる。

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