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就学先を考える(小学校編④)

前回までのお話は就学先を考える(小学校編①)就学先を考える(小学校編②)就学先を考える(小学校編③)続きになります


【就学先を考える(小学校編)】最終回です
⑨就学先決定
⑩就学時健診

⑨就学先決定
10月下旬 答申が出たその日の夜、帰宅した夫に伝えました
しかし、夫から出た言葉は「最終的な判断は保護者の意向で良いんだよね
それならば、学区の通常級で」と予想外の回答でした
振り返ってみると夫と子供の就学先について議論を正直していませんでした
発達相談センターにお世話になると決めた時も私の判断からで、夫はあえて口には出さず、任せてくれているのだろうと解釈していました

夫からは「確かに発達はゆっくりめかも知れないが、通常級で同世代の子達と一緒に過ごす事で引きあがってくるものが必ずあるはず、現に幼稚園での運動会を思い出してみろ  3年間で随分と成長したじゃないか、お互いの両親にどう説明するんだ、支援学級に入れる事のデメリットを解った上で言ってるのか?」と全く話にならず、その日は終わりました
幼稚園の運動会が9月末にあったのですが、そこで息子は3年間の集大成の
ごとく見事にやり切って夫婦で息子の成長を感じたことも事実でした

しかし、私の中でこのことはどうしても譲れず、週末の度に話し合いを重ねましたが、夫は首を縦に振ってはくれません
私は支援学級に入るにあたって【メリット・デメリット】を資料にまとめて、夫相手にプレゼンテーションしました
それでも夫は納得せず、「お前の言葉は信憑性に欠ける」とまで言われる始末

ここまでくると、私の話に一切 耳を傾けて貰えないのなら、専門家から説明してもらった方が説得力あるはずと感じました

そして私は藁をもすがるつもりで、教育委員会の担当者に、改めて支援学級が妥当という理由説明を夫に直接して欲しいと、出来るならば支援学級を進めるべく話をして欲しいと依頼をしました

と同時に情緒支援学級の先生にも、学校見学を改めてお願いしたいと連絡しました

その結果①教育委員会、②支援学級見学という順で日程を組む事が出来ました

教育委員会の担当者との面談で、話を聞きましたが残念ながら夫の考えを
変えるには至らず、夫も私へ捨て台詞のごとく「学校見学した後にこちらに来たかったなぁ~」なんて軽々しく言われる始末

その数日後に情緒支援学級を見学
当日は1年生の音楽 リコーダーの授業で、入学時から在籍している2人と
10月に転籍してきた子と1年生は3名になっていました
休み時間になると1年生は私達夫婦に気さくに挨拶してくれました
一方パーテーション隣で授業を受けていた5年生2人は休み時間になり
私達に気づいても、どうしていいか解らない様子で気まずそうに廊下に出ていきました(他の学年の2年生や6年生は交流授業に参加していて不在でした)

その後、担任の先生が別室で私達の為に説明の時間を設けて下さいました
先生からの最後の言葉に「これは私のあくまで個人的な考えですが、就学先を悩まれているのならば、低学年の内に支援学級で経験を積まれる事をお勧めします 
5年の子達は10月に転校してきています 前の学校で職員室登校や保健室登校をしていた子達で、夏休み前にこちらで1週間の体験授業を経て、本人と保護者の意向で通常級から転籍してきました
高学年になってから転籍してきた子と低学年の内から支援学級に入っている子とでは環境への順応スピードは異なります」と
ご自分の考えを伝えてくれました

今回の支援学級の訪問前に、学区の小学校で毎年11月の週末(コロナ前)に
地域公開型の授業参観をしており、そこにも夫に見学をして貰っていました
くしくも1年生の授業は音楽をしていたらしく、帰宅すると夫は数人の子が授業中に泣いていたと話をしていました

夫は支援学級の見学をしてから、あえて言葉にはしなかったのですが、何かしら感じるものがあったようで 1週間たたない内に自ら、就学先は支援学級にしようと伝えてきました
11月下旬、ようやく我が家の就学先の意向が確定しました
(答申が出てから約1か月)

私が支援学級一択だったのは
 当時の息子は先生からの全体指示を理解するのにゆっくりな事、
 次に何をしたら良いか不安に思っても先生や周りに聞くなどヘルプサイン
 が出せなかった事、
 周りの子達の様子を見て、次に何をしたら良いか気づくタイプではなかっ
 た事
 新しい事にとても不安を覚えるタイプである事(やってみたら何とかなる
 とはとても思えず、常に不安で泣いてる状況)
 支援学級という少人数の中で受けられる支援が息子には合っていると思え
 た事
 今のベストではなく、将来のベターを選択してみようと思った事
といった理由がありました


年長の4~10月までの中でも実は様々な事がありました
既に投稿している宿泊学習(未就学児編①)宿泊学習(未就学児編②)
も理由の一つですが、他にもこちらで今後綴れたらと思っています

⑩就学時健診
就学先を決定する前に、就学時健診が先の日程となった為、学区の小学校で健診となりました
教育委員会の担当者には、その後に就学先が確定して、健診時の学校と異なっても情報は連携されるので問題ないとの事を確認していました
数日前に学区の小学校へ連絡をして、息子は初めての場所で見通しの立たない事に不安が強い為、どのような流れで健診が行われるのか等問い合わせを  していました
当日は幸い大きな問題や本人の困り感も出ずに終えることが出来ました


就学先決定に至るまで、残念ながら息子本人に意向を聞いてみるという考えを当時は全く持てず、幼稚園卒園後の春休みに本人へ説明をしました

家庭によって、お子さんのタイプによって就学先をどうするかの考え方や
決定の仕方は様々で正解はないのかもしれません

当時、息子と同じような発達段階でも、周りのお友達の様子を把握して次の行動が出来たり、初めての事でも何とかなるさと思える子ならば
通常級に入っても同級生と一緒に過ごす中でどんどん引きあがるタイプのお子さんもいると思います

現在5年生になる息子から
昨年度の終わりになぜ僕は今の学校に入学したの?と初めて聞かれて、当時の私の気持ちを本人へ率直に伝えてみました 
そして息子にどう思ったか聞いてみました
「本当は僕の気持ちも聞いてほしかった 僕には今の学校の方が合っていたのかもしれないね」と答えました
これが私の後づけだけど答えかもしれません

長くなりましたが、【就学先を考える(小学校編)】終了となります
お読み下さり、ありがとうございました
悩まれている方の何かしらの気づきになったり、こういった考え方も一つあると知っていただけたら幸いです

来年度は小学校最後の年 今度は中学校をどうしていくか考えていかなければなりません これは親がではなく、息子本人がどう考えるか?が大切になってきます
親として息子が自分で考えて自分で決めるをサポート出来たらと思っています