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失敗した時に恐怖心を植え付けないために

アニメの宇宙兄弟では終盤、ヒビトが付きミッションでの船外活動中に事故ったことが原因でパニック障害を患ってしまい、これのリハビリのためにロシアに行くというエピソードがある。

ここでロシアの宇宙飛行士イヴァン・トルストイの世話になるのだが事故後のNASAの対応をイヴァンがヒビトに尋ねるシーンがある。

「事故のあと、最初に船外活動をしたのはいつだ?」

事故に遭ったのちヒビトは大事を取って船外活動を一切許可されなかった。
イヴァンは「そこがロシアとアメリカの大きな違いだ」と話す。
※あくまでもフィクションでの話である。


どういうことかというと、何か大きなトラブルに遭った時、できるだけ早くその現場に復帰して同じ状況下を体感する必要があるという。
怖い思いはするかもしれないがパニック障害を起こすまでのことはない。

ヒビトの場合は一切船外活動をしなかったことで恐怖心を克服することを実体としてできないまま地球に帰還したことが原因でパニック障害を起こしてしまうことになったと分析している。


一種のショック療法に近いのだろうけど、これはものすごくわかる。
心に傷を負った時、時間がたつと克服するのにものすごく時間がかかる。


僕には弟がいるのだが、彼がまだ20代の頃車を家の出口でこすったことに端を発してそこから車に乗らなくなった。
結局、そのまま免許の更新にもいかず現在も車を運転しない。

恐怖心がそこにあるのかどうかはわからないが、彼がこの先免許を復活させて車を運転するということはしないんじゃないかと思う。

事故で恐怖心が根付くという以外にも期間があきすぎることで今更という気持ちにもなるし、変な言い方になるが社会的にもそれで通ってしまっている部分もあるのかもしれない。


部下が失敗した時に、再発を防止するためにその作業から当事者の部下を外すというような措置をすることがある。実際そういう措置が正解のケースもある。でもそうじゃない場合もある。

失敗は誰にでもある。
それに対して叱るとか叱らないとか以上にその直後の対処をどうするのかがものすごく大事だと思う。



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