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7番房の奇跡

先日Youtubeのライブ配信で西野さんが紹介されていた「7番房の奇跡」という映画を見てみた。

2014年の韓国映画。
ひとことでネタバレすると無実の罪で投獄されて処刑されるまでの話。
泣ける映画というより印象に残る映画。
実話を基にした話だそうだが実話はまだ完全解決に至っていない。


過去、こういう形で捏造されて冤罪となった例は多数存在しただろうし、実際には一切明るみに出ずに刑の執行まで終わってしまった事例もあるのだろうと思う。

知的障害を持つ主人公が、周囲の囚人やスタッフの協力を得て法廷で証言できるように練習を繰り返すシーンがあるが、そこから権力という暴力で地の底に叩き落されてしまう様子を見て正直、恐怖を覚えた。

映画自体、アットホームな雰囲気に作られていて多少無理やり設定はあるものの感動できる話ではあると思うのだが、本当に正しいことが通らないし、捻じ曲げた事実が確定することで歓喜する人たちを目の当たりにして僕は正直泣くことができなかった。


「映画 えんとつ町のプペル」は本当のことが通らない捏造された世界を変えてしまうまでの話なのだが、この「7番房の奇跡」ではいくら正しいことでもそれが簡単にはひっくり返らない世の中だという話。

単に司法の話ではなく、どれほど伝えようと努力しても全く伝わらない事の悲しさというかやるせなさ。西野さんもそういうところを通過されているのでこの映画が印象に残ったのかもしれない。





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