The Spaceship [DATAFLUCT ENTERPRISE.]
こんにちは!DATAFLUCTです。
今回は、DATAFLUCTの組織・事業の作り方や、採用への想いを代表の久米村から紹介します。
will lift off
目次
DATAFLUCTの軌跡
スタートアップならエンパワーメントせよの原理原則
宇宙船[DATAFLUCT enterprise]の乗船基準
フルフラットなユニットマネジメント
データ活用にはリーダーシップが必要
いくつもの前代未聞を乗り越えていく
spaceship will lift off
1.DATAFLUCTの軌跡
2019年1月29日に会社設立をし、現在2期目に入った。
Startup of Startup/DATAFLUCT Startup Studio
DATAFLUCTは、これまで存在したスタートアップとは全く別のアプローチで考えた。データサイエンスベンチャービルダー(データサイエンススタートアップスタジオ)がもともとFACTORIUMのコンセプトで、それを踏襲した組織にしようと考えた。
そもそも、ルーチンマーケット(既存事業)をやって評価されるプロフェッショナルを集めて、データサイエンス新規事業で有効活用するもの。Tier1の人たちを集めて、価値あるサービスを作ろうというのがDATAFLUCTだ。
2.スタートアップならエンパワーメントせよの原理原則
では、人を集める魅力は何か?
答えは、エンパワーメントにある。特にスタートアップには。
エンパワーメントとは、その名の通り、パワー=権限を委譲すること。多くの大企業は、新規事業を作れって部下にいっておきながら、500万円も使わせてくれない。
エンパワーメントだけではだめで、現実的には、1on1や事業開発フレームワークを多用したり、プロの支援者によりバックアップすることでアクセラレーションの仕組みを作ったりしている。
誰でもいいというわけではない。しっかりした乗船基準がある。
3.宇宙船 [ DATAFLUCT ENTERPRISE ]の乗船基準
よく誰をバスに乗せるのか、という話をするけれど、いやいや、ここは大きな船でしょう。力強く遠くを目指す乗り物は、宇宙船以外にない。
採用基準(乗船基準)は、今、一番よく考えているトピックである。
私たちの船に乗って欲しい人
1.素直な人(わからないことがわからないと思え、人に聞くことで学べること。データを見てわかった気にならないようにしたい。)
2.学習意欲がある人(誰もやったことがないことを学習して乗り越えられること。どんどん新しい技術や知識を手に入れて、自己増殖的に賢くなっていく人にどんどん玉を渡したい。)
3.ビジネスを楽しめる人(データを商いに。学術よりも、ビジネスを優先。)
4.スピード感のある人(色んな意味でこのチームに来られる人。スタートアップは本当にスピード命。それしかない。)
5.リーダーシップがある人(自分で進められて、メンバーにはサーヴァントで。フォロワーでも、自分の意見が言える人でないと、厳しい。)
データビジネスをやったことがなくても、この5つに当てはまる人ならメンバーに入れたい。全部できる人はいないので、若い人に教育プログラムを作って、サポートしていく方法を仕組み化しようとしている。
「追うものは追われるものに常に勝る」論理
面接プロセスについてもう少し補足すると・・・
「面接してこの人だなぁ」っていう人をあえて言語化するならば、「ピボット(転換)」してきたことがあるかどうかということにつきる。誰しも若かりし頃は人生で何かを目指しているはず。
そこに向けて、どのような方向転換をしたかが一番聞いているポイント。
・その人を動かす動機はどこにあるのか
・志はどこにむかうのか
・今、努力していることは何か
強い動機があり、志が私たちと同じ方向ならば、オファーを出す。
そのタイプのことを、「追われるものではなく、追うもの」と名付けた。人生どこかで、誰かのキャリアではなく、自分のキャリアを生き抜こうとするもので、その瞬間が一番知りたいことなのだ。
私が指揮をとる船は、誰も行ったことがない宇宙空間であるから、こっちの選択肢が楽だと思える人はいない。この船に乗るのはかなりエキサイティングだけど、未知なるものとの遭遇は多い。
そのリスクをとって、乗ってくれた人を心から迎えたい。乗船してもらった後は、しっかり活躍してもらうことを考えるために、入社オンボーディングプロセスを50ポイント作っている。
優秀な人に「やりたいことをやってもらう」、その環境を作ることが経営者の一番の仕事でこれに尽きると思う。
「やりたいことはなんですか?」の質問の時間を一番楽しみにしている。色んな思いを抱えて、その想いの結晶がやりたいことになるはずで、それを私は応援したいと思う。人間本来の強さって心の何処かに無意識でその何かのために生きているはず。
それを仕事の動機と一致させたら人は成長するし、生き生きするし、それこそが私のマネジメントスタイルになっていった。やりたいことをやってもらって、成長してもらうのが一番いい。本人にとっても、組織にとっても。しかし、往往にして、やりたいことは、できないことである。
できないことにチャレンジして、3ヶ月後、1年後にできるようになることに意味があると思う。
人生を追いかけている人と、追われている人の違いは、26歳くらいから顕著に見えてくる。33歳で決着がついている。副業・複業でも正社員でも乗船したら1on1で毎回このコミュニケーションが発生するのが、うちの(私の)特徴だ。
私がやりたいことは、「限りなく自分の手を動かさなく、新規事業が生まれる組織を作ること」である。それがこの世に残すべき一つの使命だと最近思う。それがDATAFLUCTの成長そのものになる。
その結果として、経営システム「フルフラットなユニットマネジメント」を導入した。
4.フルフラットなユニットマネジメント
ユニットマネジメントの根本思想は、EVERY BUSINESS!!DATASCIENCE for every businessというビジョン。日本語にすると、データを商いに。それが、フルフラットな組織である理由になる。
そのEVERYについて少し補足したい。
スタートアップのイベントに行くと、大抵のスタートアップは、バーティカルで一つの機能を磨き込んでいるものが多い。どこのスタートアップも、データやノウハウを独り占めして、ライバルに勝つという。うちは、真逆だなと。一つの領域に興味を止めることができない。
「GAFA」とどう戦うかを考えた結果、バーティカルなサービスを作れまくれるプラットフォームを作るべきだという考えにたどり着いた。バーティカルスタートアップが行き着く先は、それほど大きく無い市場で、巨人が入ってくる前にシェアを取ろうというもの。しかし、群となって襲いかかるならば?ハイスピードで安価にそれが実現できるならば?
当初は、Vertical AI SaaSとwith Partners SaaS(共創事業開発)だったが、様々な企業のニーズをヒアリングするにつれ、アルゴリズムやセキュアでビッグデータ分析ができるプラットフォーム自体にもチャンスがあることに気づいた。
DataScience as a Serviceというコンセプトと具体的なラインアップ
※ちなみに、それぞれのサービスでTractionは出ている。
この選択肢を選ぶと、バーティカルなサービスをやりまくって、プラットフォームになっていくのだが、プラットフォームはスケールしないと本当に儲からない。
DATAFLUCT は、データをもつ企業と組むことで「技術」「アルゴリズム」「データ」を安価に解放することで、データを活用したい、ありとあらゆる、業種と規模の会社を支援したい。
この方法をとることで、地球の裏側でも私たちのサービスが使ってもらえると信じている。利幅は薄いけれど、ブラジルやアフリカで私たちの作った「部品」を使って、現地で「SaaS」を使ってもらうことが、真のデータサイエンスプラットフォーマーと言えるだろう。
私たちが利益を出し続ける理由は、技術があるからでも、データがあるからでもなく、結局のところ、企業カルチャーが最大の強みになると思う。そんな組織を目指したい。
5.データ活用にはリーダーシップが必要
このプラットフォームのビジョンは、多くの企業がデータを共有して、活用しまくる社会。見えなかったものが見える世界。
日々感じる違和感は多くの企業はデータを共有したがらないということ。データを会社の中において腐らせ、賞味期限切れになっている。もったいない!
大手企業だけがデータを囲い込んでいる世の中は、産業にとってこれっぽっちも、良くないぞ。みんなで使えるようにした方が絶対いい!
共感する仲間たち・企業と働くのは嬉しい。ビジョンを掲げると、顧客とメンバーが同時に集まってくることを経験している。DATAFLUCTのやり方は、ありたいビジョンを明確に描いて、情熱を持って、1社1社口説いていきたいと思う。
みんなは集まってコンソーシアムとか作って、議論して決めましょうっていう。そんなことして、GAFAに本気で勝てると思っているのか。(法律に関する議論はいいとして)
DATAFLUCTはそれぞれの会社を組み合わせて、みんなが稼ぐことができ、社会が格段とよくなる仕組みを描いてみせる。
自分たちの仕事は、各業界のデータ活用の手本をみせることだと改めて確信した。
経済を動かすエンジンになろう
DATAFLUCTは、商いにフォーカスし、経済の中心にいる会社になろう。経済の中心にいるからこそ、社会的課題を解決するムーブメントを起こすことができる。
多くの人たちが自分が幸せだと思うように、短期的な便益を得られるように動けば動くほど、社会が幸せになるようなアルゴリズムを。部分最適なアルゴリズムのように見えるが、実は全体最適なアルゴリズムを。私たちが作るエンジンとしよう。
6.いくつもの前代未聞を乗り越えていくために
ここまで書いてみたときに気づいたのは、常識から逸脱していることが多すぎて、VCに理解されにくいということだった笑
前代未聞集
前代未聞その1:複数のSaaSを同時期にリリースしようとしている。(半年で10本くらい)
前代未聞その2:正社員雇用にこだわらない。(正社員:副業・複業・個人事業主=1:5)
前代未聞その3:パートナーと共にSaaSを開発。(一般的には作ってからヒアリングする)
前代未聞その4:衛星データビジネスで最初から海外で売上を立てる。
前代未聞その5:会社の中に会社がいくつもある(サイバーよりも、外部資本が入っている)
前代未聞その6:世界中の若くて優秀な人が活躍している。
前代未聞その7:5年で3000億の時価総額を目指している。
前代未聞ってエゴなんじゃないかと思うけれど、やるなら常に1位を取りたい、誰もやったことをやったことがないことをチャレンジしたいという性格からくるものかも。
そのエネルギーはどこから溢れてくるのか
これから新しいプロジェクトを始めるときに、やろうかな、やめようかな、って悩むときに大切にしていることがある。
「根源たるエネルギーが溢れてくるのか」
「それを解くことに熱くなれるのか」
「本当に私が解くべき課題なのか」
そうするといくつかの共通点が見えてきた。ようするに、この世の中には、嫌いなことが多すぎるってことで、それが動機担っているんじゃないかと思う。社会の不が突き動かしている。
私は・・・
1.無駄が嫌いだ
本当に無駄だなぁって思うもので満ち溢れていて、ちょっと頑張れば、それが無くなるのならやってやろうと思う。
2.生産性を奪うものが嫌いだ
自分の時間を奪ったり、自分の仕事に対してブレーキをかけたりするあらゆる何かが嫌いだ。
3.既得損益が嫌いだ
昔からそこにいるだけで、努力しない奴が嫌いだ。無駄に税金使う人も嫌い。
4.意図せぬ情報の非対称が嫌いだ
システムがおかしいせいで、情報が届かないのがなんともいえず、嫌いだ。情報へのアクセスができないだけで、損する人がここまでいる世の中は狂っている。
5.悪意を持った市場取引と搾取が嫌いだ
この世の中には、お金を取れるものならとってやるっていう奴がいる。対して価値を生み出していないのに。そういう人は排除したくなる。
6.堕落の社会システムが嫌いだ
(日本の)多くは堕落した社会システムで満ち溢れている。そういう事実に出会うと、破壊してリデザインしてやりたくなる。苦しんでいる下請けのその下請けの生産者たちにあってくると、このシステムがおかしいことにいよいよ怒りが湧いてくる。
7.spaceship will lift off
DATAFLUCTは、いろんな意味で前代未聞なので正しく評価できない。
評価されにくい理由
1.事業体が複数ある。業界を足し合わせるととんでもない規模になる。→今はバーティカルSaaSがはやりだから 選択と集中がしたほうがいいのでは?
2.ビジネスモデルが、SaaS、プラットフォーム、コンサルとあり、それぞれが密接に絡み合って成長していく。→SaaSが流行っているし、それに選択と集中したほうがいいのでは?
3.技術が借り物競走である。うちにはまだ特許もないし、クライアントと共同で世界に一つしかないアルゴリズムを作っている。現時点で、DATAFLUCTには、「虚構」しか存在していない。構とはAIのことであり、虚構でないものは「データ」くらいである。→何か技術開発するなり、選択と集中したほうがいいのでは?
でも、虚構には、「一人一人の潜在能力」「ノウハウ」「経営システム」「人脈」「信頼」「ブランド」「ビジョン」「文化」「スキル」「チームワーク」「仕組み」「システム」「熱狂」「戦略」など、全て実態があってないようなもの。
しかし、今の時代、それこそが価値を生み出す源泉になっているといっていい。結果として、営業がうまくいって、売上が立ち、競争優位が構築できたらいい。
私たちの物語(虚構)を感じてもらえれば、営業もうまくいくし、投資ももらえるだろうという最近は確信している。ただ、それには少し時間がかかる。数字のように簡単に評価できる尺度がない。
だから、仲間を。一緒に世界を変えてくれる仲間を。
遥か遠くを目指す我らの宇宙船エンタープライズ号に乗車してくれる仲間を募集している。
・一緒に働きたい人
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・一緒に事業を大きくしてくれる資金提供者(CVC・事業会社)
気になる方はぜひ、こちらから気軽に応募してくれると嬉しいです。
この記事は過去記事を一部割愛し、転載したものです。