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言われると当たり前だけど知っておいた方が良いチームレベルのタックマンモデル

今は多様性の時代で、さまざまな価値観やバックグラウンドの方が集まって仕事をします。
転職も昭和の頃と比べてインターネットも普及して簡単に転職できるようになり、これからは一つの企業で社会人生活を過ごす人の方が少なくなると言っても過言ではないでしょう。
そんな中での仕事では、さまざまな人と仕事をします。
昨今の状況ですとリモートワークをしている方も増えて、画面越しの顔しか見たことない人と仕事をしているのではないでしょうか。
いまだに実際にあったことない人と仕事をしている人も少なくないと思います。
このような仕事環境では、チームで仕事をするのが難しい側面もあるでしょう。
職場で人が集まりグループとなれば、仕事であるから目標やすべきことが明確であれば、上手く役割等分けて仕事が進むと思ったらそうはいきません。
仕事を進めていく上で特にプロジェクトやグループが出来立ての頃はチームとして成立していないことを自覚しなければいけません。
言われると当たり前と思うことが多いですが、タックマンモデルというチームには4段階のレベルがあり、そのレベルをあげてチームとして成長しなければいけません。
そのレベルを上げることは想像以上に難しいことです。
今回は、まずタックマンモデルの4段階を説明しようと思います。
チームというのは主に4段階に分けることができて、自分の組織に当てはめて確認するだけでもチームが機能しているかやなぜうまくチームが機能していないか気づくきっかけになるのでタックマンモデルという単語は忘れてもいいですが、チームには4つのレベルがあることを覚えるといいでしょう。

チームの4つのレベル

チームの成長モデルとしてタックマンモデルというフレームワークがあります。
チームには4段階あり、組織などが出来て、グループができるなど人が集まってからチームになるまでに形成期、混乱期、統一期、機能期の4段階があります。
チームとして成立するのは統一期以降になるのです。
すぐ統一期になるものでしょうと思うほど甘くはなく、実際に考え方や仕事の進め方などちょっとしたことの違いで、チームとしての活動、仕事の仕方に食い違いや勝手が効かず成果が出にくい状態でいることが多いのです。
この統一期に入るまでは、ちょっとしたことの確認や認識合わせを例え時間を食ってでも細かくやることで本当のチームとして機能するのです。
何か特別なことが必要ではなくちょっとしたことの認識合わせを繰り返し共通認識を作ることが統一期以降へ進める手立てとなります。
それぞれのチームのレベルについては以下に説明します。

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形成期(Forming)

お互いのことを知らない段階です。
目的も目標も何をしていくかも不明瞭な状態です。
昨今のDX組織などはこの状態からスタートが一般的です。
意外とやる気があるメンバーが集めれば色々意見を出し合って積極的に進めていくと思ったら大間違いです。
何か新しいことができそう、自分の成長につながる、やりがいありそうとざっくりとしてモチベーションや動機で集まってきますが、自分だけやる気満々で空回りや、やる気の搾取で仕事を押し付けられるのは皆さん嫌でしょう?
こういったマイナス面が生じる可能性からモチベーションが高いメンバーが集まったとしてもよくわからない状況で身動きは取れないのです。
このような時にはデザインシンキングや様々な意見の出し合いなどでお互いが何をしたくて組織として何をすべきかを話し合いながら決めていくのです。

混乱期(Storming)

お互いの役割、考え方、仕事の仕方で意見が生まれ、お互いの違いなどから対立が生まれます。
形成期をのりこえお互いのことを知り始め、チームとしての目標、目的、すべきことが出てきたらメンバーで動き始めます。
そこには役割なども生まれるでしょう。
役割ができ、タスクができて進めていくとコミュニケーションの食い違いや仕事の仕方、価値観の違いがよりはっきり出てきて、こうした方が良い、ああすべきだ、こういうやり方にしてほしいなど意見が出てきます。
それは、人それぞれ違いもありますし、性格やスキル差などでも様々な意見が出ます。
これにより、お互いに譲れないところも出てくると対立が生まれます。
しかし、よりチームメンバーの本音や性格を知り、意見を言い合うことでお互いに何をすることでより良い仕事の進め方ができるかなどがわかってきます。
この対立、ぶつかり合いが無くして良いチームはできないのです。
お互いが本気にならなければ、成功は掴めないということですね。

統一期(Norming)

行動規範や役割が確立し他人の考え方が受容できるようになってくる段階です。
お互いの意見のぶつかり合いなどを繰り返すことで相手の長所や短所、性質を深く理解した先に自分がこのチームで何で活躍できて何が足りないのか、足りない部分はチームメンバーの誰が詳しくて任せるまたは学べばいいのかがわかってきます。
そして、役割もあやふやだったものが明確になり、ITならこの人、交渉ならこの人などと誰が何をやるのかチーム内で理解して、仕事も効率的に進むようになります。
お互いが良いところも悪いところも理解し、受け止め、助け合ったり学び合うことでチームが機能してくるのです。
ここから急激に成果が出始めます。

機能期(Performing)

一体感が生まれ、目標達成に向かう状態になります。
統一期が進むとお互いのことを理解た上でチームとして何を目標に進んでいるのか、今どの状態にいるのか、様々な状況にチームとしてうまく対応できるようになります。
任せるところは任せ、助け合うところはしっかり助け合い目標に向かっていくという絶妙なバランスがチームに出来上がります。
このように、チームとして機能している状態になるのです。
ここまでいくのには、実際の仕事では異動や組織改正などが起こる中で機能期を常に維持されるのは難しいでしょう。
しかし、この4段階のうち混乱期にもいかずまたは混乱期に進んでも対立して終わってしまわないようにチームをこの4段階を進めるようにすることが重要です。
実際にはこの4段階を行き来するので、この4段階を早いサイクルで循環できる組織が良い組織でしょう。

参考書籍

まとめ

チームのレベルには4つのレベルがあります。
チームには形成期、混乱期、統一期、機能期の4段階あり、徐々にチームが出来上がり成果を出し始めます。
この4つのレベルがあることと自身の仕事でメンバになっているチームまたは率いているチームがどのレベルかを把握することで課題が見え、チームビルディングに役立ちます。





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