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個人の力を高めるために

昨日、オーセンティックワークス社主催の「小冊子“子会社を本当に良くしたいと願うあなたに知ってほしいこと”出版記念セミナー」に参加してきた。

総勢約70名程度の親会社・子会社構造に何かしらの形で関わっている人たちが集まった。

セミナー自体は出版の意図などのイントロ、その後はABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)を活用して、小冊子をグループメンバーでそれぞれのパートごとに読んでプレゼンして1冊を読んだ感じになって、その後は対話。

書籍の構成上、7割くらいが子会社構造の現実で、残りがどう越えていくのかということが触れられている。

最後は個人の発達が鍵という話になってくるわけだが、その発達を促せるようにどう組織づくりをしていくかというヒントが書かれている。

親会社・子会社構造に限らず、分断や複雑性が増す構造は少なからず他にもある。例えば、採用区分が違うだけで運用ルールやルートが変わったり。採用区分が違うだけで、昇進スピードも変わり、チャンスも変わるということもある。

ふと思った。

結局は個人がどう自分の軸をもって生きるかだ。
しかし、その軸がぶれやすい環境が存分にある、社会には。不条理なこと、想定外のこと、心が乱されることなど。

そうした要因は必ず起こる。なくせない。
自分の心が乱されることは必ず起こる。

でも、そこから立ち直る速度の早さをあげたり、乱されにくくなるように整える力を高めたりは個人の努力でできる。なくせないものに無理に抗うよりも、現実を現実として受け入れる。そして、その上でどうするかが大事だ。

ただ、もちろん個人の力頼りは限界がある。
ましてや、こんなに激しいビジネス環境であれば心が乱されまくる要因に溢れているわけだから。

だから、個人をどう組織としてサポートできるのかを考えることが大事になるわけだ。個人が安心して働けるように、おもいっきりチャレンジができるように、変に惑わされにくいように、やれることはある。

例えば、組織運営体制や仕組みの構築、定期的な研修や勉強会など、色々なアプローチがある。

つまるところ、組織といたって、それを動かすのは人だ。だからこそ組織としてやることは、


1 個人の成長機会をつくる
社員のマインド・スキル・知識を高める支援をすること

2 邪魔するものを取り除く
社員が自らに制限をかけずに力が発揮できるようにすること

個人の成長促進をはかり、個人が思う存分に自分を発揮できる場をつくる。

それが個人の発達につながる鍵だと思っている。しかし、それが親会社・子会社構造だと、子会社は経営の自由度が失われ組織のコントロールがきかなったり、関係性をつくりづらかったりと、個人を邪魔する構造が盛りだくさん。

だからこそ悩みは深いし、そこで失われてきたモチベーションはたくさんあったはずだ。もちろん、そうならないように組織にアプローチしていくことは必要だが、無責任かもしれないけどそれでもなんとか踏ん張っていこうと個人にアプローチしていくことも必要だ。

やっぱり人材開発と組織開発は両輪だ。


正解なんて100の組織があれば100通りのものがあるもの。手探りしながら、これが正解なのかな?と信じて突き進んでいくしかない。時に立ち止まって内省して。周囲からもフィードバックもらいながら。

難しい時代だ。
でもこれを越えられるのが人類だ。
そうじゃなきゃこんな課題はやってこない。
…とまあ、ポジティブに進んでいきたいと思った。

なお、今回のセミナーに参加してみての感想はこんな感じだ。

結局、つまるところ、親会社・子会社とかいったって、人と人の話。他者は違う生き物。だからわかりあえないことはわかりあえない。無理にわかりあう必要はない。その現実を受け止めて、その上でどう人と人として向き合って生きていくかなんだ。

そんな風に思ったのでした。

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