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薬の増量とギャンブル欲が消え失せたお話

どうもお久しぶりです、のだめです。

写真は夏の終わりに、と思って撮りに行った海の写真。静かできれいでした。

今は、車の中でチョコミントアイスを食べながらこのnoteを書いてます。

最近、現実世界での生活が回り始めてまとまった記事を書く時間が無くなってきました。
休学して半年、やーーっと回復の兆しが見えてきたところです。

そんな訳で今回は、僕の中からギャンブル欲が消えた話をしていこうと思います。

休学してしばらく、起きてる時間はほぼパチ屋に入り浸っていてギャンブルで生計を立てていたのですが、最近他にやりたい事が増えてきて自然とギャンブルの占める割合が減りつづけています。

たぶんそうなった理由の1つに、薬が増えた事があるんじゃないかと僕は睨んでます。

今、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)とSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬を飲んでいるのですが、最近SSRIが増えました。すごく体調が悪くなって、死が頭から離れなくなってしまった時があって。

簡単に言うとNaSSAは、安心感ややる気を与える脳内物質の働きを高めるお薬、SSRIは、安心感を与える脳内物質が吸収されるのを抑えて脳内に留まる時間を長くするお薬です。(少し違うかもしれませんがイメージ的にはそんな感じです。)

薬が増えてから、今まで感じていた不安や死にたさが嘘のように顔を出さなくなりました。

"こんなに薬で変わる?!"

ってくらい、劇的に変わりました。

以前は、どうやって今まで普通に暮らしていたか思い出せなくて不安で不安で仕方なかったのですが、SSRI増量後は心が嘘のように凪いでいて、鬱じゃない人はこういう気持ちで生きているんだろうな…、と自然に思える程安定して日々を暮らせています。

そんな安定した心持ちの中でいつものようにパチ屋に行ったのですが、まっったく面白くなくて段々

“これこんなに金かけて楽しむものじゃなくね?”

って思うようになってパチ屋をあとにしました。

たぶん、今までのめり込んでいたのは不足していた脳内物質をパチンコやスロットで当たった時に感じる興奮で補おうとしていたんだと思います。

元々プラスを得る為に必要なある程度のマイナスは目をつぶれる人間ではあるのですが、ギャンブルはプラスになるまでの道のりが長すぎる、失うものが大きすぎると今では思ってます。

不動産とか株とかの『投資』とは違ってギャンブルは『投機』なんですよね。

資本にお金を投じるんじゃなくて、お金を得る機会、チャンスにお金を投じるものというか。

………無駄じゃないですか?

心のMPが少なかった時期は、働きに出る気力も無くて、今みたいに出かけたりもできなくて、でも何かしなきゃ心が潰れそうで"身近にあるお金を得ることができるものは……"って思ってギャンブルにすがっていたのですが、今は行動範囲が広がるにつれもっと魅力的なものが手に届くようになって来てギャンブルの魅力がぐっと薄れました。

今は風景を写真を撮りに行くついでにポケモンGOをしたり、好きな曲を聴き込んでその曲をドラムで叩いてみたり、絵を描いたりしています。

↑少し前に撮った松ぼっくりです、かわいい。

少しずつですがバイトも始めました。個人経営の居酒屋のバイトで、ママさんがすごくいい人で体調によって都合もつけてもらえるので調子のいい日は働きに出てます。

額面だけで見ると、ギャンブルで生計を立てていた時より得られるお金は減りましたし、その分親にも迷惑はかけていますが仕方ないと割り切れています。

以前は親に援助してもらうのがすごく嫌で嫌で仕方なかったのですが、今は“仕方ない、まだ闘病中なんだもん”と思うようにしています。実際そうですし。

マイナスの波がない生活はほんとに安心できます。
体が万全であればそりゃ働くわな、と思う。

まだ低気圧の日は動けなかったり、調子の悪い日の夜には死にたさが顔を出しますが、段々と負の感情がマイナーになっていくのを感じます。

薬、増やしてもらってほんとによかった。増えると知ったときには寛解の道から遠ざかった気がしてすごく嫌だったけど。

やっぱり鬱って"心の病気"じゃなくて、“脳の病気”なんですね。
講義とか、Twitterに流れてくるマンガとかでよく耳にしたり目にしたりはしていたのですが、当事者になって、薬の増減で体調や気持ちが上がり下がりするのを体感するまで恥ずかしながら実感が湧いてませんでした。

まだ、医者になるか辞めるかは決心がついてませんが、もしなったら、この事を他の鬱の患者さんやそのご家族に伝える事のできる精神科医を目指そうかな、と思ってます。

残りの休学期間、たぶん気持ちの波は少なからずあると思うし、もう1年休学してお金を貯めてから復学するか学部を変えるか決めると思うので、とりあえずは今の生活を楽しむことにします。

それでは、のだめでした。
今の気持ちを忘れませんように。