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"不便益" - 我が家の場合

【不便益】とは、不便だからこそ得られる利益や効用のこと、だそう。

この言葉を初めて聞いたとき、ホセ・ムヒカ元ウルグアイ大統領のメッセージを思い出した。

「発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならない」
(出典 ”世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ” 汐文社 2014)

何をもって幸せとするかはもちろん人それぞれ異なりそこに正解も不正解もないが、行き過ぎた便利さは人間をいろいろな意味で弱くしてしまうのだと理解する。

身体能力も思考能力も、鍛えられないから。

自然豊かな場所に住むわたしたち家族は、現代人にしては不便と隣り合わせの生活をしているなぁと思う。

そこで、ここに【我が家の不便益の例】を紹介したい。

1. ちょっとした山の途中に住んでいるので、登下校や日常生活のなかで必然的に足腰が鍛えられるという利益。
2. スポーツに夢中な子どもたちにはゲームをする時間的余裕がない。しかしステイホームの期間はさすがに時間を持て余したのか、PCのプログラミングソフトでゲームを作り遊んでいた。つまり、ゲームを持っていないからこそゲームの本質であるプログラミングの世界を知り楽しむことができるという利益。
3. 川遊び、キャンプ、スキー、スノーシューで山歩きなど、アウトドア全般が好き。自然のなかで共有する非日常の感動は、姿かたちは無いもののみんなの心を豊かにしてくれるという利益。
4. ダイニングテーブルからの眺めは、庭の畑とバードテーブルと、木々。
必然的に食事中の会話トピックスは野鳥、カラスの巣、家庭菜園、から飛躍して、自然、宇宙...となる。四季の変化に富んだ日本で季節の移ろいを五感で感じながら育つ経験、子どもたちにとっての利益となることを願っている。

(と、最後はわたしの願望ですが。)

『人間の幸せの味方である発展』と、『不便益』。

うまく掛け合わせながら、楽しみながら...
子どもたちとともに、わたしも不便益を享受し成長していきたいなと思う。




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