オーストラリアで資産運用の1歩目に「The bare foot investor」レビュー
こんにちはDash(@DashEnglish1)です。
この記事ではThe Barefoot Investor 2020 Update: The Only Money Guide You'll Ever Needという本をレビューします。
資産管理について何も知らない僕にとってこの本は新しい知識の山。楽しくなってどんどん読み進めていました。この本からの学びを一言で表すと「郷に入っては郷に従え」でした。
この記事では本の紹介と、僕が学んだ3つの学びを紹介します。
資産形成のための具体的な行動が見えてくると何をすればいいか分かるようになります。実際に行動できるようになると、自分の将来を創っているという自信が生まれ、将来への不安が少し減りました。
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The bare foot investorを読もうと思った3つの理由
以前から何度かこの本が、書店で並んでいるいるのを目にしたことがありました。また同僚が休憩中に読んでいたのを見たこともあり、人気があるようなので僕も読んでみることにしました。
将来どの国いるかは分からないけど、今できることから、その場所でスタンダードとされている方法で始めてみようと思いました。
その1歩目としてオーストラリアでできる資産管理を学んで、心理的なハードルが下がったので、この記事を読んでくれている方にもオススメしたいと思います。
本の紹介
著者
著者のスコットペイプはメルボルン在住のファイナンシャルカウンセラー。
お金のこと全般のアドバイスをしてくれる仕事ですね。
彼はBarefoot Investorというプログラムを始め、人々のお金に関する知識向上のために尽力しています。このプログラムの特徴はどの会社からも紹介料を受け取らないので、企業名を出してサービスが良い・悪いと言えると公平に言えることです。
本の概要
2016年に出版されたこの本は、オーストラリアで常にベストセラーとして選ばれるほど人気の本です。
日本に限らず税金などの制度はコロコロ変わるので、いつ読んでも最適なアドバイスを得られるのは非常にありがたいですね。
大まかな内容は、オーストラリアで経済的安定を得るために現実的な9つのステップを説明しています。よくある「不労所得で月に50万円手に入れる」ような本ではありません。
例えば、
またお金に関する知識を得るだけではなく、実際にこの本を読んだ後からすぐに行動に移せるのがこの本の最大の魅力です。
The bare foot investorから学んだ3つのこと
1.経済的安定は1歩ずつ
何を始めるにしても自分にできる事から少しずつ始めるのがとても大切です。大金を得ようと考える時にまず思いつくのが、
こういう難しそうなことではないでしょうか?どれも初心者には無理だと思います。少なくともこれができる人はこの本の読者になる必要はありません。
その代わりにこの本では読み終わった後にすぐに始められるような節約方法から説明しています。例えば月々の固定費を下げる。
このように無駄に支払っている固定費を減らすことで、年間、数十年という視点では大きな節約ができます。
こういう「小さなことからコツコツと」姿勢はバビロンの大富豪にも通じる考え方ですね。
このように自分ができるアイデアがたくさん書かれており「自分も挑戦してみよう」という意欲がでました。将来は現在の積み重ねだというのは本当で、少ない金額でも生涯を通したら大きな額になることを意識することが大切ですね。
まあ、ありきたりと言えばありきたいの内容ではありますが、それが外国で英語でできるのは難しさもあります。
2.初めの1歩を踏み出せれば次も出る
小さな金額の節約ができるようになってきたら、次はステップアップしていくことの大切さも学びました。
以前の僕は「税金とか、そういう細かくて面倒なことはもう少し歳をとってから勉強しよう」と考えていました。
何かをしなければいけないのは分かってたけど、できない、何をしたらいいかさえも分からない、勉強する気もない。といった調子で、つまりは面倒なことは後回しにしていたわけです。
面倒な事と言えば例えば、
面倒なことは大切なことが多い。本能的にそれを分かってはいても、実行するには壁が大きすぎて、行動できないものです。
しかしこの本を読んでからはスーパーアニュエーションをどのように調整すればいいか、そのための第一歩や基本的な考え方が分かったので、行動に移すことができました。そのための方法も1から丁寧に説明してくれているので役立ちました。
一つ著者と意見が違う部分は住宅購入について。オージーのスコットは住宅を購入することが1番重要だと書いていましたが、この部分については反対です。理由は、
典型的な日本人の考えをもつ我が家では、銀行預金に大きな信頼を寄せています。というよりそれ以外に方法を知りません。
1億円を超える家を購入することで得られる安心感や達成感よりも、負債を背負う恐さの方が勝っています(今後どのように考え方が変化するかはわかりませんが)
しかし長期的な視点が必要なスーパーアニュエーションや自宅の購入という大きな決断もこの本を読んで勉強することで「自分に必要なこと」として捉えられました。
3.やるべきことを済ませてリラックス
この本に書かれている内容で1番オーストラリア人っぽい性格が表れている部分だと思いました。
上で紹介したような、お金にまつわるステップは1度実行してしまうと、メンテナンスに大きな努力を必要としません。
最初にシステムや習慣を作る少しの努力をしてしまえば、後は庭でビールを片手にのんびりできる。日曜の午後にのんびりとリラックスしている彼の姿が目に浮かびます。
今やるべきことを見極めて、不必要なことを考えすぎないのがオージー流の様です。メリハリをつけるからこそ、やるべきことに対しての集中力が持続できるのです。
日本人も、もう少し肩のチカラを抜いて人生を楽しむ姿勢が必要なのかもしれません。
The Barefoot Investorの批判
ポジティブなコメント
「ベアフットインベスターの本を読みましたか?センターリンク(日本の生活保護)を貰ってるときでも、とても役立ちましたよ。」
「なぜ学生の時代からずっと金融について無知なのかわかるから、みんなにベアフットインベスターをオススメします。」
「ベアフットインベスターを夜寝る前に読むことにしました。一歩ずつ学んでいけるガイドだとは思っていなかった。僕のバカな脳でも「お金、株、資産について勉強したい」と言っています。」
このコメントにはとても共感できます。一歩ずつ進めて行くことで簡単に始められて「また次もやりたい」と思えるのがこの本の良い所です。
ネガティブなコメント
「充分な資産があるからと言って、若くして国に頼らずリタイヤしたいなら、この本に書いてあるアドバイスでは失敗するよ。」
このコメントは当たっていると思います。若くしてリタイヤできるほど大金を得る方法を書いている本ではないので「すぐに大金を掴む方法」を知りたいなら他の本を読むべきです。
「この本は親が教えてくれるような「普通の生活」をしたい人向けの臆病なアドバイスしかしていない。」
僕は「普通の生活」をできるようになれば充分だと思っています。特に外国に住んでいる、資産管理を始めたばかりの人には親が教えてくれるような「普通の知識」でもありがたいものです。
The bareftor investorが向いている人、向いていない人
この本はオーストラリア流の資産形成方法が書かれています。すでに基本的な知識がある人や、いろんな方法を試している人にとっては、物足りなさを感じるでしょう。
しかし、これから資産形成をしようと考えている人にとっては、
ということを学べます。オーストラリアの生活基盤ができて(ビザや仕事など)将来に目が向き始めた人の初めてのお金の本としてピッタリです。
この本を読んで実行するには日常会話はもちろん、交渉できる程度の英語力は必要です。
もし「英語で交渉なんかできない」と思っていても大丈夫。本書の中に「値段交渉のためのテンプレート」があるので、完全に真似するだけですぐに実践できます。
僕はこの本のおかげで電気代など固定費を年間$1,000以上も節約できました。
まとめ:あなたもThe bare foot investorでオーストラリア流の資産形成を
ビザや仕事の事が一通り落ち着くと心配になってくるのは将来のこと。
日本でも考えるのが大変な資産形成について、オーストラリアで、しかも英語で勉強していくなんて難しすぎると思っていました。
しかし、The Barefoot Investor: The Only Money Guide You’ll Ever Needには資産管理の初心者でも分かりやすいように、何をすればいいのか説明してくれています。
本書からの僕の学びは
決して、一攫千金を狙うような派手さはありませんが、コツコツと着実に努力する大切さとそれを具体的にサポートしてくれる本です。
同じような境遇になる人には是非読んで貰いたい1冊です。
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